キリマンジャロ登頂記(4)

2011年9月17日~9月27日

Report by 堀

2011年9月20日(火)快晴のち一時小雨

マンダラ・ハット~ホロンボ・ハット

6時起床。
マンダラ・ハットの日の出。
大体6時20分ごろが日の出である。
朝はボーイがモーニングコーヒーを持ってきてくれる。
それが済むと次は洗面器にお湯を入れてくれるので、洗顔となる。

泊まった小屋は、この三角ハットです。
下段はコの字型に3人のベッドがあり、正面上段に1人の計4人です。この小屋の後ろ側にも出入り口があり、そちら側にも4人が宿泊します。板一枚の仕切りで、屋根近くに通風孔があるので、音は筒抜けです。

前日夕食からパルスオキシメーターで血中酸素濃度と脈拍数の記録が始まった。前夜の私の血中酸素濃度は90%、脈拍数は毎分86であったが、今朝はそれぞれ93%、78回であった。
因みに平地では血中酸素濃度は100%近く(97%くらい)で脈拍数は私の場合、60/min前後である。血中酸素濃度が80%を切るようだと危険域。
朝食にはお粥とふりかけが出た。
8時出発。今日は歩行6時間でホロンボ・ハット(3720m)、1000mの上りだ。

青い花にクローバーのような葉を持つマメ科の植物。

ブルーサルビアに似た花。

キリマンジャロ・ホウセンカ
ツリフネソウ科の植物、クルリと巻いた様子が、カメレオンを思わせる。

標高3000m近くなって、森林がややまばらとなり、日差しが差し込むようになった。
これはジャイアント・ロベリア

紅色のラン

ハハコグサのようなキク科の花。
草本というより木本のようだ。一般に温帯では草に分類されている植物も熱帯では木質化して年々成長し続けるものも多いらしい。

背の高い木が無くなりマウェンジ峰(右)とキボ峰が並んで見えてくる。

サブガイドのセレマンさん ミス・タンザニアだという奥さん(冗談)の写真を持ち歩いている。スラリとした中々のイケメンである。

休憩中のザックに訪問者(トカゲ)が…

森林限界を超え、広々とした草地となる。 緩やかすぎて、これで1日1000m登れるのか不思議な気がする

煮卵や鶏のから揚げ、スープ、バナナなどの昼食 ここは標高3400mくらいだ。

3000m~3700mの植物たち

プロティアの花

プロティアの花

 

オトギリソウに似た花

エニシダに似たマメ科の花

ドライフラワーになっている

 

フウロソウに似た花

ジャイアント・セネシオ
ネットで見るとキク科とあるが、菊の仲間には見えない。大木だ。

これはキク科で間違いあるまい。

アロエに似た花
トリトマというらしい。アロエ属ユリ科

雨が降り出した。

15:30ホロンボ・ハットに到着。標高3720m、
ほぼ富士山の高さだ。315円の折り畳み傘も、風が無ければ結構便利です。

今日の小屋は上下各3人、計6人だ。背中合わせに壁板の向こうにも、もう6人が入る。
16:30~Teatime
18:15~夕食
血中酸素濃度87%、脈拍99/min
少し頭痛がする。高山病予防のため、ダイアモックス0.5錠を飲むことにする。

テントの客もいる。

夕暮れのホロンボ・ハット(19時少し前)
就寝19:40

 

2011年9月21日(水)快晴のち小雨

高度馴化のため、ホロンボ・ハット滞在

6:50起床
室温6℃気圧650hp
霜が降りている。
モーニングコーヒーに続いて洗面器のお湯はいつもと同じ。朝食前の計測では、血中酸素濃度90% 脈拍86/min頭痛はない。

餌をあさりに来たカラス
ここのカラスは首の羽が白い。

今日は高度馴化のため、ホロンボ・ハットに滞在し、希望者はマウェンジ峰方面のゼブラロックへトレッキング。一人を除き全員参加。
8:00朝食、9:00出発

マウェンジ峰をバックに、ガイドさんと。
左はチーフ・ガイドのパトリック

10:35ゼブラロック着
標高4000m

シマウマの縦縞に似ている。

ゼブラロックから急勾配の丘をひと登り。4100mの岩山へ

クマさん会旗初登場。
遠景にキリマンジャロが入るはずだが、全く見えない。
まだ11:30だが、早くも曇ってきた。日々崩れが早くなっているように思える。雨季が近いからだろうか。このピークで今日の日程は終了。ここからはホロンボ・ハットへの下りとなる。

帰途、鬼押し出しのような火山性の岩のごろごろしたところ。ジャイアント・セネシオが林立している。

帰り着く前に雨が降り出す。霧雨の中にホロンボ・ハットが見えてきた。
12:30帰着。13:30昼食、16:00Teatime

夕暮れに浮かぶマウェンジ峰
18:00夕食。夕方のパルスオキシメーター計測は血中酸素濃度92%、脈拍78/min
これならハクナ マタタ(ノープロブレム)
19:30就寝

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