キリマンジャロ登頂記(3)

2011年9月17日~9月27日

Report by 堀

2011年9月19日(月)晴午後一時小雨

登山1日目だ。

6時過ぎに起床。マラリアを心配したが、1500mの高地のため蚊はほとんどいないようだ。ホテルの庭を散策。ホテルの玄関では大きな木彫がお出迎え。

ビールを持つ男

コロニアル風の中庭

バナナ畑。モンキーバナナサイズ、小さくて甘い。

そのあとシャワーを浴び荷物を出してから7時半に朝食。左端が同室だったMさん。フルマラソンを3時間台で走るとのこと。さすがにアンチエイジングの先生、65歳には見えない。

8:30ホテル出発のはずが、バスが来ない。待っている間に、中庭からキリマンジャロのマウェンジ峰(5151m)が見える。

バスで登山口となるマラング・ゲートへ

ややや、キリマンジャロの主峰キボ峰ではないか。
左の一番高いところがウフルピーク(5895m)だ。登頂とみなされるギルマンズ・ポイントは真ん中あたりだ。現在地(標高1820m)との標高差4000m強、ゼロメートルから富士山の頂上よりまだあるのか。だいぶあるな。
気温24.5℃、気圧816hpだ。

マラング・ゲートのキリマンジャロ国立公園入山手続き事務所。手続きに1時間ほどかかる。

マンダラ・ハットまでは樹林帯、その上のホロンボ・ハットまでは荒地、その先キボ・ハットからギルマンズ・ポイントは山岳砂漠、頂上のウフルピークは氷をかぶっている(ICE CAP)とある。

この人たちは全て我々の荷物、食料を運ぶポーターさんだ。ツアー客12名とツアーリーダー、現地ガイド6名、ポーター25名、コック2名総勢46人にもなる大部隊だ。雇用対策もあってポーター、コックを連れずに入山することは出来ない。

1889年、キリマンジャロにヨーロッパ人として初めて登ったハンス・メイヤー氏(ドイツの地質学者)のレリーフ

10:30登山スタート。マンダラ・ハットまで4時間の登りである。歩き始めると、子供達が棒の先にカメレオンをとまらせて「1ドル」とか言いながら寄ってくる。
ガイドに「おまえたち、そんなことしてないで学校へ行け!偉い人になれんぞ!」とかどやしつけられている。(なんて言ってるのかは判らないが、まあそんなところだろう)
彼らは下山の時にも居て、結構しつこく、鎌を持って脅すそぶりも見せたのでこの時は(日頃は温厚な)私もどやしつけた。

ジャングル地帯のだらだら登りがしばらく続く。汗はほとんど出ない。

ジャングル地帯の植物たち
名前のわからないものが多いのでご存知の方、教えてください。

キリマンジャロ・インパチェンス

 

ベゴニア

 

道幅があるので歩きやすい。

12:30昼食休憩となる。弁当を運んでいるポーター2人のうち、1名が到着していない。出発地に忘れてきたとか、一時怪情報が乱れ飛んだが、大半の人が食べ終わったころに到着。
私は皆さんから少し分けてもらったので、いまさらと思ったが、もったいないので30分遅れで食べる。

食べ残しを貰いにマングースが森の奥から登場。
私もお裾分けする。生態系に影響するので、問題ではあるが…

周囲の木にはランのような花がみえる。
昼食を終え、13:10出発。

この辺りの木には、とろろ昆布のようなサルオガセがへばりついている。サルオガセに取りつかれた 木は生気がない

15:05マンダラ・ハットに到着。(標高2720m)

15:30~Teatime
18:00~ 停電中、ロウソクの明かりで夕食
19:30就寝
夜半にトイレに起き、戸外に出ると満天の星空である。街の明かりはなく、銀河が雲のように見える。
ここは南半球

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