6000m峰ストック・カンリ登頂記(2)

2014年8月20日~8月31日
Report by Hori Tsuneki

8月22日(金) 晴

ここレーは標高3500mの高地。今日は高所馴化のため、車3台に分乗してカルドゥン・ラ(5359m)という峠に出掛ける。ホテルを9:00に出発。カルドゥン・ラのラは峠の意。
峠に向かって1時間余り登った見晴らしの良いところで。
遠くには雪を戴くラダックの山々。一番右のピークが我々の目指すストック・カンリだ。
平地の緑は主にポプラを植林したもの。雨が少なく砂漠のようなところですが、冬は一面の雪に覆われるそうです。

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途中で出会った女性は自転車でカルドゥン・ラを目指している。空気の薄い中、自転車で標高差1800mを登るのは相当大変だ。(この後、道はさらに悪くなるし、たぶん途中で引き返したと思う)

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カルドゥン・ラに到着。私の高度計では5170m。時刻は14:33となっているが、これは日本時間。時差が3.5時間あるので、デリーの標準時ではam11:03です。

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駐車場の脇の岩山が峠の頂上です。

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この辺りはチベット文化圏なので、タルチョーと呼ばれる経文を書いた小旗が沢山結ばれている。

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落石のありそうな未舗装の道を引き返す。
途中、Aさんが車酔いで吐く。モンブラン、アコンカグアやエルブレスといった高山の登山キャリアのあるよくしゃべるおばさんですが・・・さすがに暫くは無口でした。昼食には現れず、部屋で休んでいたが、夕食には元気を取り戻していました。

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ホテルに戻り、向かいのレストランで遅い昼食(13:30~)。
焼そばとモモ(チベット風餃子)
モヤシのように見えるのはソバです。

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昨夜はダイアモックスを飲んだ影響で(ダイアモックスは利尿剤なのです)トイレに何回も起き、よく眠れなかったが、食欲旺盛で高度馴化は順調。

16:00からTeaTime。明日からの登山本番のトップガイドのパルムさん、サブガイドのタシさんの紹介があった。明日からはいよいよ登山です。

8月23日(土)曇時々晴

6時起床、7時朝食。登山に必要のない荷物は残して8時にホテルを出発

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車1台がやっと通れる橋を渡る。タルチョーがビッシリ。

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橋の下を流れるのは、インダス川。世界四大文明の発祥したあのインダス川だ。

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8:50ストック村に到着。バッティ(茶店)で一息入れて、ここからはいよいよ歩きだ。
出発の前に皆んなで準備体操、と思ったら「あっ痛たた!」腰痛だ。これはまずいな。昨年、会津駒ヶ岳以来の腰痛発生!
こんなところで、一歩も歩かずにリタイア-じゃいくらなんでもひどい話だ。(クマさん会で壮行会まで開いていただいたのに・・・)

でも、まあ、何とか歩けそうだ。

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我々の荷物は、ポーターではなく、馬が運ぶ。
ん・・・馬がマスクをしているではないか?
マスクの中には飼い葉が入っているのだ。ひと(?)のエサまで食べないように、ということだろうか?

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“MITRA”とはフレンドシップを意味する言葉だそうだ。Mの字は手を繋ぎ合う2人になっている。

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袋は馬に積む我々の荷物だ。馬方は3人いる。我々8人の荷物や、ツアーリーダー、ガイド2人、コック2人などの食料やテントなどで相当な量になる。。

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ストック川に沿った谷間の道を遡る。

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まだ村の中、のどかな風景だ

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名前は分からないが、草花も少しは咲いている。

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タンポポのような花

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一時間ほど歩くと、目指すストック・カンリの頂上がチラリと見える

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振り返れば通ってきたストック村が見える。
写真は最年長のMさん。首に掛けているのはサッカー・キリンカップのタオルでしょうか?
(なんか農家のおっさんみたいだが…)

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峠の下を馬の隊列が行きます。下の道は渡渉箇所が多いので、我々人間は峠を越えます。

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岩の間からマーモットが顔をのぞかせている。分かりますか?
リスの仲間で、人が近づくとすぐに巣穴に潜ってしまいます。モルモットとは違う動物です。

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この辺りはいろいろな植物がみられる

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赤い実を付けた野ばら。残念ながら花はもう終わっている。

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近寄るとよい香りがする天然のハーブ

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周囲の山は風化して針の山のようだ

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ストック村から6時間弱でモンカルモの幕営地に15:20到着。標高4500mに近く、風が強くて寒い。
気圧は596hp、1気圧が1013hpだから平地の59%の空気ということになる

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写真は食堂用テントです。
皆さんまだ余裕の表情です。
夕刻、雪がチラついたが、夜は満天の星空でした。
明け方近くは、テントの内側でも裏地に近いところは2℃台まで冷え込んで、シュラフで寝ていても寒かった。
標高4900mのベースキャンプはもっと厳しいはずだ。

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