ここで登山靴に履き替え、登山準備の後、
5:50出発。

一般車両は入れないが、暫くは林道が続いている。

歩き始めるとすっかり秋の装いになっている。

ススキ

フジバカマ。

イタドリ

いろんな花々もまだまだ残っている。
これはフシグロセンノウ（節黒仙翁）

 
ツリフネソウ

 
ソバナ

 
キツリフネ

 
ウメバチソウ

 
エビガライチゴ・・・食べてみたが不味い！

 
ノコンギク

 
ハギ

鳥倉登山口

マルバダケブキ、紫のシソ科らしき花、フジバカマなど高山植物とは言えない山の花々。樹林帯だが疎林のため日が当たるので植物が多いようだ。

 
キバナヤマオダマキ

サラシナショウマとアキノキリンソウ
白と黄色で引き立てあっている

粗末な木の枝を組んだ段梯子・・急登というほどではない、
そこそこの登りが続くので、どんどん高度が稼げる。

レイジンソウだと思われる。
以前、高橋雄さんが確か大岳山で見掛けている。

 
カニコウモリの花

樹林の間から、中央アルプスが近くに見えてくる。

聖岳でも見かけた棘々の植物。ハリブキというようだ。今回は実も付けている。

仙丈ケ岳だ。右奥には甲斐駒が見える。

9:45三伏峠着。

日本一高い峠だとある。しかし「日本一高い峠」で調べると「飛騨乗越」3010ｍがある。乗越も峠も意味するところは同じである。＜峠という名称が付いている中では＞という"注釈付日本一"のようだ。乗越では、立山の「別山乗越」や「一の越」もここより高い。

ここで昼食の予定だったが、出発時間を早めたので昼食は本谷山とする。

サンカヨウの実

三伏峠から三伏山に登る。2615ｍ森林限界だ。

塩見岳（3052ｍ）が見える。ここからは標高2600ｍ前後で小さなアップダウンが続く。森林限界を出たり入ったり。

本谷山手前のテラスで小休止。ガスが湧いてきて見晴らしは利かない。

 
ナナカマドの実は早くも真っ赤になっている

 
マツムシソウ

 
タカネナデシコ

 
ハクサンフウロ

11:30本谷山着。

皆さんここで昼食を摂るようで、珍しく人があふれている。我々もここで今朝と同じにぎり飯をパクつく。なかなかいい米で炊き方もいいのか美味しい。

本谷山からの塩見岳 だいぶ間近に見えてきた

本谷山から再び樹林の中を行く。

今日の目的地塩見小屋はもう少し。最後のひと登りがきつい。

14:00塩見小屋着。

定員30名のほんとに小さな小屋だ。8月10日頃には予約を入れておいたので、一番奥の寝やすそうな一角が割り当てられていた。 宿泊手続きをすると一人ペットボトル1本の水をくれる。ほかには全く水はない。洗顔も手洗いの水もない。この小屋は往復1時間の水場まで人力で水汲みに行っているそうだ。 後はトイレの使い方の説明を受ける。トイレの袋をくれるので、これを便器にセットして、用を足したら口を紐で縛って専用のごみ箱に捨てる。このゴミはヘリで下して処分する。 現在、小屋の新築を計画しているようで、今日も測量をしていた。しかし、水をなんとかしないと宿泊能力だけ増やしてもどんなものか？

そんな状況で食事は期待できないと思ったが、夕食、なかなか手の込んだ料理が出てくる。2部制で我々は17時からの後の組。味付けなどもかなり気を遣っているのが分かる。小屋のオーナーの奥さんが料理しているそうだ。ソースでさえ市販のものとは違うようなので、聞いてみるとソースにゴマを混ぜて出しているそうだ。

夕食後に小屋の前から 間ノ岳と左奥に北岳

塩見岳の右肩に月が出た。明日も天気はよさそうだ。