2012年7月28日~8月1日
聖岳~赤石岳 ③

レポートby堀

7月30日(月) 晴のち一時小雨

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4:00 起床
4:30 朝食
写真を撮って
5:10 聖平小屋を出発
いい天気だ。

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すぐに草地保護のための木道に出る。
何でもこの辺りは、かつてニッコウキスゲの大群落があったそうだ。 それが鹿の食害(そして恐らくは登山者の踏みつけなど)で、全く姿を消してしまったとのこと。

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ニッコウキスゲは、保護柵の中に一株しかなかったが、保護のお蔭で、お花畑は健在だ。

          タカネマツムシソウ
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          ヨツバシオガマ
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          マルバダケブキ
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          タカネコウリンカ
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30分ほど登ると薊畑(あざみばたけ)分岐。ここは飯田市側(西側)の便ヶ島(たよりがしま)からの登りルートと合流するところだが、便ヶ島からのルートは現在通行止めとなっている。百名山を目指す人は、このルートで聖岳と光岳(てかりだけ)の2座を効率よく登るようだ。そのためもあって、今シーズンの聖岳は空いているらしい。 手前の山が小聖岳(2662m)、奥の前聖岳(前聖3013m)まではまだ相当ありそうだ。

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何という植物だろう。鋭い棘がいっぱいの大きな葉。アザミも真っ青。これでは、さすがに鹿も食べないだろうな。

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小聖岳も聖岳もまだまだ遠い。

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しかし確実に高度は高くなり、雲海がたなびく。

          ミヤマダイコンソウ
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     エゾシオガマ、シオガマの中で唯一白花だ
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6:45 今日、最初のピーク小聖岳(2662m)に到達。吉松さん、姿勢がいいね。まだまだ余裕充分。

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小聖岳から前聖岳へのルート。ガレた痩せ尾根を行く。
岩場を好む花々が目を楽しませてくれる。

     痩せ尾根にへばりつくチシマギキョウ
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          ハクサンシャクナゲ
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          タカネツメクサ
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          イワツメクサ
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          ハクサンイチゲ
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8:25前聖岳(3013m)山頂、バックは赤石岳(3120m)

正式名は前聖岳だが、標識は「聖岳」となっている。ここから北東方向に少し離れて奥聖岳(2978.3m)がある。「前」が付くと前衛の山ということで、格下になるから「前」を取っていると云うわけだろうか。
奥の山は赤石岳。

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富士が見える。

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奥聖岳は縦走路から外れるので、前聖岳にザックを置いて往復する。往復一時間ほどかかるため立ち寄らない人も多く、その分、荒らされていない。お花畑の状態も良く、こんないいところをパスするのはもったいない。
チングルマが咲き乱れている

          チングルマ
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          コイワカガミ
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晴天でライチョウはあまり期待できないと思ったが、静かなところにはいるんですね。
親鳥(中央)雛(左下)、雛は4羽いました。

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登山道の整備をしている人が、『奥聖岳』の標識を持って我々を追い越して行った
。 後から行くと、早くも標識が設置されている。
このまさに"湯気の立っている標識"の記念撮影第一号。シャッターは標識を設置し終わったレンジャーの人に押していただいた。
こんなことは、私の登山歴で初めてだ。

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次のピーク兎岳に向かって

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兎岳のピーク、ガスがかかってきた。

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その名の通りの見事な赤石。太古のラジオラリア(放散虫)の死骸だという。
南アルプスは登山者の通称で、赤石山脈だ。
日本第2位の北岳でなく、赤石岳より高い悪沢岳(荒川東岳)でもない不肖?赤石岳が、この山脈の盟主となっているのは、この赤石のお蔭もあるのだろう。

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イワベンケイ(雄株)

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11:00~11:20 聖岳と兎岳の中間鞍部(聖兎コル)で昼食

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12:15 兎岳避難小屋の標識
左の標識から右手に少し離れて避難小屋がある。
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以前は荒れ放題だったようだが、最近手入れされたそうだ。
ここまでくる間に、前日ここに泊まったという単独行の人やパーティに会った。
標識には、百間洞まで180分とある。4時前には着ける計算だ。

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日本のエーデルワイス、ミネウスユキソウ

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12:40 兎岳を通過

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兎岳を超えたあたりから小雨が降り出す。風はほとんどないので傘を差す。強く降るようなことはなく、降ったり止んだり。

          ウサギギク
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          ハクサンチドリ
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花の形が、なんとも面白い。帰って調べたらオオヒョウタンボク(スイカズラ科)だと判明。

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子兎岳らしき小ピークを13:20に通過。標識を取り付けた柱だけが残っていてはっきりしない。 更に同じような小ピークを通過したので、これは中盛丸山だと考えた。そうであれば次は大沢岳の中腹を巻いて、今日の宿泊地「百閒洞山の家」に向かうはずだ。ところがどんどん頂上方向に登っていくではないか? これはおかしい。どこかで巻き道への分岐に気付かず、大沢岳に登ってしまったか?
15:00開けたピークに到達(左の写真)。大沢岳だとかなりな遠回りだ。
ところがここから少し行ったところに、大沢岳と百閒洞の分岐を示す標識が現れた。だとすれば、さっきのピークは大沢岳ではなくて中盛丸山ということになる。道を間違えたわけではないのだ。しかし、地図のコースタイムと相当なズレがあるが…?がっくり疲れが出る。

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中盛丸山から60分で百閒洞のところ、90分も掛って、
16:33百間洞(ひゃっけんぼら)山の家にようやく到着。

「夕食の受け付けは16:00までです」と宿泊受付の女性に言われ、「頑張って歩いたのにこの時間になってしまった。何とかして」と懇願してどうにか夕食OKとなった。
4時半到着は計画通りではあるが、「山と高原地図」のコースタイムにも不可解なところがある。標識のタイムも信頼性は今一つだ。

ここの夕食は立派な「豚カツ」で、揚げたてを食べさせるため一回7~8人ずつ、我々は3グループの最終で17:40~となった。 食後に吉松さんの焼酎で疲れを癒して20時就寝。

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