キリマンジャロ登頂記(6)

2011年9月17日~9月27日

Report by 堀

2011年9月24日(土)快晴

ホロンボ・ハット~マラング・ゲート~バスでアルーシャへ

5:00 起床
昨日の行動時間が長かったので、今日はゆっくり起床かと思いきや、暗いうちに起床。
モーニングコーヒー、洗面器のお湯で洗顔。

6:00 朝食
今朝はまた晴れ渡っている。
昨日午後の小雨が、5000m以上では雪だったようで、キボ峰もマウェンジ峰も雪化粧している。

昨日までは、赤茶けた岩肌をさらしていたマウェンジ峰にも雪がある。

下には雲海がびっしり

出発前にキリマンジャロ(キボ峰)をバックに最後の記念撮影。
登頂した人、出来なかった人、それぞれの思いがあるのだろうな。
(60万円も掛かったんだから、そして滅多なことでは2回目はないだろうから)

7:20 出発、しばらく下ると寄生火山が見えてくる。登りではいつも左手に見えていたが、今は右手だ。地図によるとたぶんkirinikaという名前のようだ。

空には大きな吹流しのような雲が見える。キリマンジャロの大気の流れをうかがわせる。

更に下っていくとポーターに数回追い越される。荷物を持っているのに恐ろしく速い。
そこで、そのスピードについていってみる。
更にスピードアップして、"Keep left!"とか言いながら、30分ほどでポーターを二人ほど追い抜く。
実はこれが後で祟って…

マンダラ・ハット~マラング・ゲートの花々
サツマイモの花に似ている。

 

ワラビに似たシダ。50cm以上ある。山菜を食べる習慣はないのかな。

 

 

 

 

 

10:20 マンダラ・ハットで小休止、人数確認して、さらに下山。
12:50 マラング・ゲートに辿り着いた。
ゲートに着く前から、つま先が痛く、速く歩けない。

ゲートには銃を持った係官がいる。ここには山岳ゲリラはいないし、今一つ馴染めないが、猛獣が出るからかな?
もっとも山賊もどきの強盗が出ることもあるようだから、武装も必要か。

ここで、Tシャツを買う。2万タンザニア・シリング。1000円ちょっとというところ。ここではちょっといい値だが、プリントではなく刺繍だから大いに安い。

無事下山を祝ってビールで乾杯。

これキリマンジャロ・ビール

13:30 やっと昼食。
ここからはバスでアルーシャのホテルに直行だが、バスに乗り込む直前、お嫁さんの行列に遭遇。ちっちゃな女の子がお嫁さんを先導。親族らしい人たちとトランペットで賑やかな行列だ。

17:00 アルーシャ・ホテルに到着。
4つ星とのこと、ここアルーシャでは最高だ。
大平原に突如こんなホテルのある町が出現する。

ホテルのロビー
まずは、入浴してから、と思い、靴下を脱ぐと、両足の親指の爪が、グラグラして腫れ上がっている。下山でポーターと競争したのがいけなかった。もう登山靴をはく必要はないのが幸いではあるが・・・
シャワーの後は、サンダル履きで買い物。

20:00~ 夕食
まずはツアーリーダーの枝廣さんからキリマンジャロ登頂の証明書を貰う。
ギルマンズ・ポイントまで、その先のステラ・ポイントまで、最高点ウフル・ピークまでのものの3種類あり、ウフル・ピークのは金縁である。ほかは緑の縁取りだ。

もう飲んでも大丈夫!とビールやワイン(南アフリカ産)で盛り上がる。
なんせ四つ星だ。

部屋に戻り、荷物を整理。
22:00 就寝。このツアーでは一番遅い。
明日の昼までサファリで、あとは帰国だ。


2011年9月25日(日)曇

アルーシャ国立公園でサファリ~キリマンジャロ空港~アディスアベバへ

いよいよ最終日だ。サファリを体験

6:00 起床
大型スーツケースをドアの前に出し朝食へ。
6:30~ 朝食

ホテルのガーデンはよく手入れされている

ゼラニュームが美しい。

8:00 サファリへ出発
こんな車でゲートに到着

公園入口の解説板。

アルーシャ国立公園はメルー山の麓にある。
今朝は、中腹以上は雲に覆われている。
この日のために、大きな双眼鏡を用意してきた。

ゲートを通るとそこはサファリ!

すぐにキリン登場。
遠くにも色々いる。

シマウマやヌ-(バッファロー)

偶蹄目、カモシカに近いが、名前は?

これはイボイノシシ

マンダラ・ハットでも見かけたブラック&ホワイト・コロブス。白と黒の毛並みがきれいで、一時乱獲されたそうだ。

途中で車を降り、オプション(一人$20)でウォーキング・サファリへ。ゆっくり2時間とのことなので、つま先は痛いが、参加。

レンジャーが同行してくれる。

「公園内べからず集」

糞も観察の対象だ。なんの糞だか聞いたが忘れた。新しければ近くにいる?

サルも群れが歩いている。乱暴狼藉を働くこともあるらしい。要注意!

大きな糞。ヌーだろう。

白いのは塩を多く含んだ土。動物が舐めに来るポイントだ。

トマトの仲間。ナス科の植物だ。こんな実がなる。

小動物の巣穴(今はお留守)。

キリンの頭蓋骨

案内してくれたレンジャーの人

大きな滝がある。人が立っているのが分かりますか。

滝のそばの崖に生えた木の根。かなりすごい。

美しい小鳥、つがいのようだ。

キリン君をバックにパチリ

イボイノシシの群れ

B&Wコロブス
人が遠ざかるとすぐに沢山出てくる。

こんなブッシュをたどっていく。先頭はハイエナを見かけたそうだがすぐにいなくなってしまった。 下りになると,つま先に荷重がかかり、遅れがちになる

ジャスミンの花。良い匂いがする。

青空が覗き、メルー山の中腹まで見えてくる。広い、広い。

車で戻る途中、キリンが輪の外側を見張るように輪を描いて座り、中でシマウマが安心して草を食べている光景に遭遇。彼らは明らかに分担して仕事をしている。

13:00 ゲートに戻り、お弁当を食べて、キリマンジャロ空港へ。
空港に15:00着。搭乗手続きを済ませて17:15の離陸を待つ。
その間に、免税店で買物。偽ブランドばかり多いので、いかにも地元っぽい布製の財布を買った。
あとで娘に「made in Indiaって書いてあるよ」との指摘を受ける。確かにラベルの裏に書いてあった。
昔、ハワイ土産にもフィリピンやChinaというのがよくあったな。そこまで気が付かなかった。

キリマンジャロ空港~アディスアベバ2時間15分、アディスアベバで乗り継ぎ待ち5時間、アディスアベバ~バンコク9時間、バンコクで乗り継ぎ待ち(空港内ホテルで仮眠)9時間、バンコク~成田6時間

合計31時間で9月27日(火)am6時20分ようやく帰国しました。横浜の自宅にam10:00。

キリマンジャロは、想像してはいましたが、登山としての難度は高くなく、緊張する場面も全然ありません。高山病さえ克服できれば、そして高所で長時間歩く体力があれば、問題ないといえます。但し、高所障害で結構死ぬ人もあるので舐めてはいけませんが…
とにかく、まだこのくらいの山なら問題なく登れるとそれなりの自信は持てました。あと4~5年は何とかなりそうですが、先のことは分かりませんからねぇ。

帰国後、高所トレーニングの成果をジョギングで確認したかったのですが、つま先を痛めて暫くは走れず。
10月3日、恐る恐る走ってみましたが、もう効果はあまり残っていないようでした。
ちょっとした怪我が元で、寝たきりになるというのもよくあること。お互い気を付けなくちゃね。

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