2009年12月26日(土)熱海 玄岳

09年最後を飾る忘年登山は熱海の「玄岳」ハイクである。
熱海駅10時集合に参加者は、川島さん、能勢さん、堀さん、吉松さん、高橋文さん、雄さんと熊本の7名。
昨夜の雨も少なかったようで、予定通り「玄岳」登山を決行する。バスで登山口まで25分で着く。

バス停に「玄岳ハイクコース」入口の
大きな矢印があり、その前でスタートの
写真を撮る。
ここから急な舗装道路を登るが、これが結構
きつく、体が温まり準備運動を兼ねる。
約20分で舗装と別れ登山道に入る。
ここで一枚上着を脱ぎ本格的な山登りに備える。
紅葉も遠に終わり登山道は枯葉が厚く
堆積してクッションとなり歩く易い。
30分程緩やかな登り道を黙々と歩くと
広場に出て最初の休憩を入れる。
更に20分程で、伊豆スカイライン道と交差
したところに、「才槌の洞」の標識があるが、
そのままやり過ごし、更に上に向かう。
徐々に登山道は傾斜がきつくなり高度を
上げると登山道の土が赤くなり、火山灰の
砂礫であろうか。
右から巻くように急登を登り詰めると、
馬酔木が現れる。もう山頂は直ぐだ。
山頂に近づくにつれて風が強くなってきた。
右手方向が開けた展望場所に出る。

眼下に熱海、来宮の街、相模湾が広がる。
残念ながら薄いガスに包まれ遠望は利かない。
一面熊笹の広場に出ると、椀を被せた
ような半球の熊笹と馬酔木に覆われた
山頂が現れた。
山頂(798m)まで熊笹の登山道を10分で
登ったが風が強い。
晴れていれば相模湾、駿河湾、富士等が
山頂から見えるのだが、今日は全く見えない。
風が強くトテモここで昼食は取れず、山頂
での記念写真を撮って即、下りに入る。
下りのコースは登りと反対側の「氷ケ池」へ
向かうコースを取った。
ところがこの山頂からの下りが大変だった。
急な下りで、昨夜の雨で湿っているため、
ツルツルと滑り、今度は冷や汗の連続である。
両側の熊笹をしっかり掴み、場所によって
はロープを頼りに体を支え、何とか無事に
下り切り、ヤットのこと目指す「氷ケ池」に
着いた。
ここは風除けとなっており、遅い昼食となった。
風はないが気温が低く、「氷ケ池」は名の如く
薄氷が張っている。
今日は楽々コースと夜の忘年会があるため、
装備も簡単にし、雄さん、文さん、能勢さん、
熊本も湯沸しや、また恒例のアルコールも
皆持参していない。
堀さん、吉松さんが湯沸しとラーメンを持参し、
二人だけが暖かい思いをし、皆のヒンシュク
を買う。
この「氷ケ池」から本日の宿舎
「かんぽの宿 熱海」まで歩く。
雄さんの地図に従い歩き始めたが10分
ほどで、伊豆スカイラインに出て道なりに
歩き、登山道を探す。
営業を中止している玄岳ドライブインの
近くまで来たところで、
「この道路は車専用で人は歩いてはいけない」
とハイウエーのパトロール車に注意された。
一旦ドライブインの駐車場に入り、
先に向かって進む。
前方はナダラカな丘になっており熊笹が
伐採された道(?)を歩く。
熊笹の切り株が20センチ近く伸びており、
その上は非常に歩きにくいし、もし滑って
手でもついたら、笹の切り口で怪我をしそうだ。
この丘を何とか超えると再びハイウエー
と交差する地点に出た。地図によるとここ
からかんぽの宿方向に下る道が記載され
ている。しかし下り側はブッシュに覆われて
道らしいものが見つからない。
  (あとでタクシーの運ちゃんに聞いたら、
運ちゃんが「30年前!」に歩いた時はあった
そうだ。今は整備されてなく、藪で隠されて
しまったらしい。地図の道もあてにならない
ことがあるという教訓となった。) 
下山道を探してうろうろしていると、先のパトロールが再度現れ、又々注意だ。
我々は歩きに来たのに、歩くなとは(?)。 
有終の美を飾ると思っていたが、最後は本年最大のハプニングであった。

仕方なく、歩くのをあきらめ、携帯でタクシーを呼ぶことにした。ちょうど道路の向かいは伊豆スカイラインの
ハンググライダーの離陸地点である。それをめやすに来てほしいと頼んだが、1社目は場所がよく
わからないと断られる。2社目はなんとか場所はわかってくれたが、7人乗れるジャンボタクシーはない
とのことで、親切にもジャンボタクシーのある別のタクシー会社を紹介してくれた。
しかしそちらに電話したら、ジャンボは観光用途以外は応じていないとのことでまた断られた。
再び2社目に電話して2台で迎えに来てくれるように頼み、やっとOKとなった。全員、胸を撫で下ろす。

(この親切な2社目のタクシー会社は「熱海交通自動車」0557−82−8181です。
熱海でのご利用をお勧めします。)
30分程待たされてヤット迎えのタクシーに
乗り込みホットする(15:00)。
この頃には上空には青空が広がり、十国峠近く
に来た時に、雲の上から富士山が頭を出した。
タクシーの運ちゃんが一時停止してくれて、カメラ
におさめる。
なんとか、年内最後の富士山を拝むことが出来た。
(このあとはすぐにまた雲に隠され、見えなくなって
しまった。ほんの一瞬であった。)
道すがらには季節外れ?のラベンダーも
咲いていた。
15:30にかんぽの宿別館に着き、チェックイン。
早速、冷え切った体を温泉に浸け温まる。
16時過ぎには直行組の小野寺さん、塩野
さんが駆けつけ、総勢9名で18時まで
食前酒のイッパイが始まり、来年の
山行計画案などで、話が盛り上がった。

18時に夕食。ここでも当然イッパイ。

19時から09年度クマさん会の反省会
(重大ハプニング)。
しかしもう、とってもいい気持ちの??さん・・・・
反省会の後は20時20分からカラオケ大会。
今回は文さんの号令で民謡中心。
北海道から沖縄、果ては中国の民謡までを
歌い捲くり22時30分にお開きとなり、
一風呂浴びて就寝となった。

翌27日へ

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