2009年6月20日(土)湯の丸山
予想よりも開花が遅れているとの情報が入り、1週間延期し、初期計画の6月27日(土)に再々変更したが、
27日に都合が悪い、吉松さん、熊本は天候が良さそうなこともあり、20日(土)に決行した。
長野新幹線で通る安中榛名や軽井沢付近は厚いガスに包まれて視界が50mほどで今にも雨が落ちて来そう
な雰囲気でイヤな予感がしたが、トンネルを抜け出た佐久平は一転して青空が広がり、陽が差していた。
佐久平からは湯の丸高原行の千曲バスに 30人弱の登山客が乗ったが我々は悠々 一番乗りで前の座席で景色を楽しみながら の約1時間となった。 |
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途中、東御市から湯の丸高原、旧鹿沢温泉 までの約3kmの山道を「湯道」と称し、両側 に百体の観音様が設置され旅人の安全祈願 を行っており、これを見ながら進みレンゲツツジ が出始めるとすぐ湯の丸バス停に着いた (10:40)。 |
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ここには第80番の11面観音があった。 | |
登山身支度を整え、登り口の地蔵峠にある 牧場に向かう。 牧場には牛が放牧されレンゲツツジが見頃 を向かえている。 |
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レンゲツツジには痙攣性の毒があり牛や 馬も食べないことから、高原の牧場には レンゲツツジが群生するとのことである。 早速レンゲツツジを背景に写真を撮り、 我々はリフトに乗らず、ツツジ平まで歩いて 登ることにした。 |
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レンゲツツジの他にヘビイチゴ似の白い 花や、赤いコケモモの花等を見ながら 登ると、直ぐに汗が額から流れ出した。 |
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20分ほどで急斜面を登り切り、リフト降場 を過ぎて少し進むと、ツツジ平の入り口 (有刺鉄線で囲まれれいる)に着く。 日陰あたりはまだ蕾だが、陽があたる ところは7分咲き程度に開いている。 |
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レンゲツツジも良く見ると朱色の花、 | |
オレンジ色の花等、数種類の花が咲いて いるのであろう。 |
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湯の丸山には60万株のレンゲツツジが あり天然記念物に指定されている。 全体を見渡すとやはり6分程度の開花状況 であろう。 |
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ツツジ平の園内で20分ほど写真を撮り ながら散策する。 前方に湯の丸山があり、左に南峰、右に 北峰の双子峰が見え、南峰の中央あたり の登山道を数珠繋ぎに登っている人が 見える。 一旦、ツツジ平の柵の外に出て、湯の丸山 (南峰)への登山道に入る。 |
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ツツジ平から上は開花前の蕾が多いが、 レンゲツツジに代わって、コイワカガミの 群生が登山道を彩っている。 このあたりではコケモモもまだ蕾である。 |
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途中振り返るとツツジ平全体を俯瞰できるが やはり全体では5分程度の色つきである。 下から眺めた湯の丸山は斜面が緩やかに 見えたが、登り始めると結構キツク汗が吹き 出てくる。 時々後ろを振り返り、浅間山の噴煙や 黒斑山を見て一呼吸を入れて再度登る。 |
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30分ほどの登りで湯の丸山頂(2101m)に 着く。 山頂は広く平板な石の重なりあったところで |
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登ってきた方向には浅間山、黒斑山、 篭の登山、西篭の登山、下にはスキー場 が見え |
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反対側には烏帽子岳がすぐ近くにある。 | |
北方向には湯の丸の北峰がありその先に 根子岳、四阿山が大きく見え、360度の展望 となっている。 |
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コイワカガミが一面の群生している山頂で 昼食にする。 南峰から北峰まではなだらかな尾根歩きで、 10分弱で着く。 大きな岩の重なりあった山頂で狭く、直ぐ 近くに四等三角点の花崗岩石柱があった。 |
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ここから旧鹿沢温泉までのルートで下る 登山客は殆どいなく、静かな下山となった。 後でわかったが旧鹿沢温泉から万座・ 鹿沢口駅へのバス便が今年の4月で廃線 になったことによるのであろう。 登山道は緩やかで比較的歩きやすい。 |
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角間峠まで一気に下ると角間山と 旧鹿沢温泉への分岐になっており、 大きな案内版と東屋がありここで 一休憩する。 |
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旧鹿沢温泉へのコースを取ると再び レンゲツツジの群生が現れ、登山道の 両側から朱色やオレンジ色のレンゲツツジ で囲まれながら、更に緩やかな歩きやすい 登山道を20分強下ると、地蔵峠からの 車道にでる。 |
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正面に99番の千手観音像があり、 更に左手に下ると百番 千手観音が あった。 |
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更に100mほど車道を下ると旧鹿沢温泉 の鄙びた「紅葉館」が現れた。 |
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旧鹿沢温泉ではこの紅葉館一軒だけが 残っており他は廃屋か新鹿沢温泉 (3kほど下ったところ)に移ったとのことで あるが、ここも火事にあって現在は2,3軒 しか営業していないとのことである。 紅葉館に入り(\500-)入浴休憩する。 紅葉館は昔湯治場として栄えたようであるが、 今はその面影を残すのみで寂れ、日帰り 温泉として残ったようである。 入浴客は結構多く訪れている。 男女各一つの内湯のみであるが加水、 加温なしの源泉掛け流しで、泉質は マグネシューム泉で白濁して少々鉄錆の 臭いがする。 入浴後ホールのソファーに座り缶ビールで、 二人で乾杯。 |
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タクシーを頼み万座・鹿沢口駅まで約20分 (\6650-)で着く(15:30)。 特急電車の発車まで1時間弱あり、駅近くの 食堂で生ビールを飲んで時間調整する。 |
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16:27発の「草津6号」は始発駅で自由席の 2車両も殆ど乗る人がなくガラガラ空きで 上野に向かった。 |
今回は満開ではなかったが、レンゲツツジを堪能し何よりも好天に恵まれ楽しいハイキングであった。
来週(27日)は天候に恵まれれば満開のレンゲツツジを楽しむことが出来るであろう。
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