備前&山陰の旅(2)
6月6日(土)晴のち曇、時々霧  足温泉、蒜山高原、境港妖怪の旅

 清々しい朝を迎えました。軽い朝食をとったあと今井邸の周りをブラブラとして、
備前の空気をたっぷりと吸い込みました。
 今日は、中国縦断の旅。途中、湯浴みあり手打ち蕎麦あり蒜山高原散策あり。
境港ではゲゲゲの鬼太郎などあまたの妖怪が我々を迎えてくれる手はずになっています。
 そして、夜には膳からこぼれ落ちんばかりの日本海の美酒佳肴の品々が・・・。

朝9時、今井邸陶房前に勢ぞろい。
本日も天気良し、気分良し、体調良し。
10人乗りの特大レンタカーを駆って、
いざ出発。
今井清秀さんの運転で中国自動車道を
快走。途中、真庭PAで小休止。
(鵜飼さん腕組み独白・・・俺が一緒なのに。
どうしてこんなに天気がいいんだ??)
と、そうこうしているうちに米子自動車道に
入り、最初の目的地
「湯原温泉郷 足(たる)温泉」に到着。
湯は旭川の川床に湧き出て、切り傷、皮膚病
に効能。
戦いで傷ついた武士たちの刀傷を癒すため、
湯を樽詰めにして送ったとの故事に因んで、
樽(足)温泉と名づけられたとのこと。
入ったのは足温泉館。大浴場有り
露天風呂あり、ふれあいホール有り、
〆て入浴料大人420円。
昨日の新幹線移動の疲れと慣れぬ
備前焼制作の緊張をゆっくり癒すこと、
約2時間。
ふれあいホールを独占し、飲食不可の
掲示も何のその、このこと有ろうかと持参の
ビールで乾杯!!
いい湯でありました。
すっかりお腹も減ってきて、今井さん
お勧めの手打ち蕎麦「悠庵」(蒜山)
へと急ぎました。
30分ほどで「悠庵」に到着。
しかし直ぐには席に案内されないのが
うまい店のうまい店たる由縁。
入り口には、「少々時間が掛かります。
急ぐ方は他所でどうぞ」との断り書きが
掲げてありました。
多い客足のときは売り切れ御免になる
こともあるらしい。 そこは用意周到な
今井さんのこと、我々の分はちゃんと
予約済み。
しばし、写真などを撮って、余裕のある
笑顔を見せたりして・・・。
注文は、店自慢のざる蕎麦 生粉打ち。
待つこと暫し。ついに出た! やや細め、
色艶よろし、歯ごたえよし。
その気になれば三箸で了ってしまいそうな、
未練を残しそうな盛りが、心憎い。
出された蕎麦湯も、茹でたあとの残り
ものではないとのこと。
とろりとした香りのある蕎麦湯は、
蕎麦粉から丹精こめて作るのだそうな。
店主の薀蓄を聞きながら、美味しく
いただきました。
お腹も落ち着いたところで、
蒜山ジャージーランドに移動。
草原にはジャージー牛が草を食んで
いました。
 ジャージー牛は、イギリスジャージー
島原産の乳牛で、乳脂が多く、乳製品
に適するのだそうです。
早速皆でアイスクリームを頬張りました。
(鵜飼さんは、足温泉でも食べていました
から本日これで2個目!)
しばし、皆で広々とした草原を散歩。
さわやかな風が吹き抜けていました。
蒜山高原をピンクに彩るウツギ。
ライディング(乗馬)パークでは、
牧場一の大食い馬「タケシ君」が
我々を迎えてくれました。
「俺たちゃ、もう腹いっぱいダー」
ジャージーランドを後にして、蒜山高原で
最も眺望の良い鬼女台展望休憩所
向けて蒜山大山スカイラインをドライブ。

大山の雄姿が目に飛び込んでくるはずで
ありましたが・・・・。
すっかりガスに包まれた展望台。
(むむ、雨男、雨女の姿は写真に
見えぬがいずこへ?)
説明板によると、こんな具合に大山、
烏ヶ山が目の前に広がっているのだ
そうであります。
さて鬼女台からは、一路、本日の最終
目的地「境港」へ。
米子自動車道を快適に北上して米子IC
で下り、あとは右手に美保湾が望みながら
まっすぐな一般道をひたすら走って一時間。

本日食事と宿をお世話になる境港
味処 美佐」に到着。
「味処 美佐」真向いの建物が本日の
我々が泊まる宿。
お値段は「味処 美佐」のお食事代のみ、
宿代は無料。
しかも我々10人だけの貸し切り状態で
ありました。
境港は市とはなっているが、小さな小さな
港街。
商店街は6時ともなるとみんな閉店。
住居の中に巣をつくる暢気な燕もいて、
鳥のために入り口はあけっぱなし。
 
宿で人心地ついたあと、早速水木しげる
ロードを散策に出かけました。

「な、な、な、何だ、どうなってんだ、この
妖怪は!!」・・てな訳で、境港駅から
水木しげる記念館のあるアーケードまで
約800mの間に、134体の妖怪ブロンズ
像がびっしりと並んでいるのです。
石のオブジェと妖怪が上手く調和して、
しかもちゃちな作りのものは一切無く、
思わず「うーむ、見事!」と感動して
しまいます。
これはアーケード側の入り口。
今回は時間の余裕が無く、水木しげる
記念館見学はあきらめました。
ゲゲゲの鬼太郎を囲んで、この世の10人
の妖怪たち。
今井さんも妖怪顔で勝負。以下、しばし
妖怪たちの写真をご覧あれ。
海坊主
ご存知、金丸信。?
マスクをしたネズミ男
たんころりん(提供は、ソニーピクチャーズ
でした。)
ねずみ男と三姉妹
目玉おやじに恋する小野寺さん。
目玉おやじに懺悔する文ちゃん。
これはなんだ?
妖怪たちの通りには、妖怪神社もある!
おみくじは、妖怪が渡すからくり仕掛け
になっている。
通りには、妖怪に因んだ品々が一杯。
これは、鬼太郎まぐろラーメン
妖怪パン
妖怪謹製お酒
妖怪神社おみくじ&妖怪手ぬぐい。

まだまだ沢山あったが、とにかく妖怪通り
の品々は何でもゲゲゲだ。
さて、妖怪たちと戯れてすっかり腹ぺこ。

気持ちはつとに海鮮料理が待っている
「味処 美佐」へ。
まずは、玄関前で写真を一枚。
 配膳される料理の数々に、おもわず顔も
ほころび、話も弾む。
今日も楽しい一日でした。乾杯。
目の前に並んだ料理の数々。
この後も続々と・・・。
鯛の活きづくりに、イカ、イクラ。
パリパリのカレイのから揚げ
甲羅に入った蒸し物と、珍しいキスの
煮つけ。

豪華な料理をすっかり堪能して宿に入って、また一献。
いつまでも話は尽きず、妖怪の街の夜は怪しく更け行くのでありました。

翌6月7日(日)へ

クマさん会目次に戻る