燕岳(09.05.1/2/3)
5月1日有明荘

ゴールデンウイークの「北アルプス燕岳(2763m)」残雪登山は04年5月(6〜8日)、06年5月(1〜4日)
に次いで、3回目の企画である。過去2回は各3名の参加者であったが、今回は何と10名もの多くの
参加者(女性2名+男性8名)となり大パーティーとなった。
初日(5月1日)は都合により、二組(クマさんチーム:田形、小野寺、堀、能勢、竹内、熊本の6名、
雄さんチーム:吉松、伊能、高橋文、高橋雄の4名)に分かれて出発し中房温泉郷の国民宿舎「有明荘」
で集合となった。クマさんチームは特急あずさ3号に新宿7:30に、小野寺さん、田形さん、熊本が、
8:03八王子から能勢さん、竹内さん、堀さんが乗車した。

10時頃甲府を過ぎると、甲斐駒ケ岳が
この時期には珍しく、積雪量が多く真っ白な
姿を青空に輝いており、一週間前の大荒れ
低気圧時に降った雪のためであろう。
韮崎を過ぎると今度は右手の車窓からは
八ヶ岳が見え始める。
松本駅から大糸線に入ると、北アルプスの
真っ白に冠雪した尾根(蝶が岳、常念岳、
大天井岳)が横に広がり、あの尾根を明日
目指すと思うと自然と心がはやる。
10:44定刻に穂高駅に到着。
乗り合いバスは11:15発で約30分の
待ち時間がありその間にバス停前の
土産物屋でワサビ漬け等を物色する。
中房温泉へのバスの乗ったのは我々
クマさんチーム6名と他に若い女性と
男性の2名のみであった。
桃色の石楠花が満開に咲いたシャクナゲ
荘の穂高温泉郷を過ぎると、いよいよ
山道(舗装された林道)に入り高度を
上げていく。
一車線で谷川が大きく切れ込んだ絶壁
となった急カーブの多い道で、乗っていて
冷や冷やものである。
小一時間バスに揺られて12時10分過ぎ
に今夜の宿、国民宿舎「有明荘」に着いた。
チェックインは2時からとのことで、ザックを
置き、空身で有明荘の裏山(有明山の麓)
ハイキングコースで足慣らしをすることにした。
有明荘の入口で記念写真を撮って、中房川に
沿って上流に5分ほど車道を歩くと、第二駐車場
(燕岳登山者用)があり、そこがハイキング
コースの出発点になっている。
雪解けの山から流れた小さな水溜りにカエルの
卵が1m程の長さの透明な袋に一杯入っていて、
恐らくあと10日もすれば、オタマジャクシに
なっていることだろう。
たる沢の滝、三段の滝の矢印に従って、
登山道に入る。陽射しが暑く直ぐに
汗が滲んできた。
5分も登ると目の前に岩盤を流れ落ちる
「たる沢の滝」があった。
有明荘の水源地だそうだ。
ここから更に右側に巻くようにして登ると
三段の滝への案内版への標識があり直登に
近い斜面を汗描きながら登り、樹林帯が深く
なると、壊れかかった5段の木段がありそこを
登り切り、左手に下ると、対面に「三段の滝」が
出てきた。
たる沢の滝の方が、規模が大きそうに
感じられた。
有明荘から標高150m位は高くなったの
だろうか、大天井岳から常念岳への尾根
が綺麗に見える。
三段の滝から一旦標識まで下り、
更に右に巻くように下りると下方に
有明荘の屋根が見えてくる。
登山道にはフキノトウが沢山咲いていた。
約40分の足慣らしハイキングで有明荘に
戻った(13:45)。
 14時になるのを待ってチェックインし、早速、露天風呂に入り足慣らしでかいた汗を拭う。
まだ暑い日差しを浴びながら露天風呂に浸かるのは至福の時である。
有明荘の温泉はアルカリ性低張性高温泉で源泉温度72度と高く沢水で加水しているが、源泉掛け流しの天然温泉
である。露天風呂も広く20〜30名は問題ない大きさで、内湯は檜風呂でこれもまた良い。
ユックリ露天風呂に入った後は、勿論、休憩室の大広間に集まり穂高地ビールで乾杯する。
カラメルの香ばしさが漂うビールで旨い。
 そうこうしている内に、雄さんチーム4人が到着し、
早速、露天風呂へ直行する。
 生ビールから堀さんが持参した純米酒に変わり、
入浴を終わったメンバーが次々に宴会に合流する。
明日登る燕岳のビデオを見ながら、イメージ
トレーニングし更に食前酒が進む。
18時に夕食とのことで、その前に、また露天風呂に
入る。
夕食は食堂で、岩魚の塩焼きと山菜づくし
等豪華で、日本酒「燕岳」の肴には申し分ない。
夕食後、田形さん、小野寺さんは、今回の雪山
登山用に調達したアイゼンの装着練習をした。
明日の天候も良さそうで、もう一風呂浴びて 
明日の燕岳アタックに備え早めの就寝。
田形さんはその前に持参した10倍の天体観測用
双眼鏡で外で星を観測。

翌二日目 燕岳登りへ

クマさん会目次に戻る。