08年10月11日・12日 那須紅葉狩
11日(土)茶臼姥ケ平

11日(土)5:30家を出る時、小雨がパラついていた。三連休の初日とあって、MAXやまびこ203号
(東京発6:44)は指定が満席で出発した。大宮を過ぎると濃霧で見通しが全く利かない。 
携帯情報では那須岳の午後は晴れマークがついていたが、心配がよぎる。
8:02那須塩原に着き、急いで集合場所のバス停に向かう。

  高橋雄さん、川島さん、熊本、堀さん、鵜飼さん
の本日5名全員が集合し、バス停一番乗りした。
大行列を予想していたが、此処から乗る
登山客は20名ほどで8:30に出発した。 
 黒磯経由で、那須街道に入る。両側に赤松の樹林帯と、未だ青さを残したアジサイの花が咲き、渋滞もなく、
快調に走る。上空は青空が広がり始めたが、茶臼岳(1917m)の中腹以上は厚い黒い雲が掛かっている。
一軒茶屋を過ぎ、那須湯本への登りに入るころから、雨がパラついてきた。予想に反し車の渋滞はなく快調に
走っているが、天気の方はどうも芳しくない。ただ茶臼を中心とした山にだけ雲がかかり、他は青空で囲まれて
おり午後から晴れの予報に期待が集まる。

9:30定刻に那須ロープウエー麓駅に着いた。天候は良くないが、ロープウエー山頂駅まで兎に角行くことにした
(¥650)。111人乗りの大型のロープウエーが一本ロープで吊り上げているだけで風には弱い。
4分で山頂駅に到着。市街の方は晴れているのに、茶臼は黒い雲で覆われ風と雨のため、登山客で溢れかえっている。
  我々は途中の渋滞を予想してため、1時間ほど
スケジュールが先行しており、ここで暫く余裕を
見ることにした。
それぞれ、串団子やフライドポテト等を食べ30分
ほど時間潰しをしたが、時々雨があがりガスが
切れて明るくなったりするが、再び山頂からの
ガスで覆われの繰り返しで、昼食を食べはじめた。  
   11時になり、一面ガスが流れているが雨が
上がったため、駅舎を後に出発した。 
  10分程砂礫の登山道を登ると牛首への分岐に
出て山頂の茶臼岳へのルートと別れ、牛首への
コースを取る。
濃いガスで見通しは全く利かない。また時折襲う
強風に注意しながら、茶臼の中腹を左から巻くよう
に歩く。 
   一面、紅葉となっているが濃霧に包まれて
残念ながら燃えるような鮮やかさがない。
  30分ほどで牛首に着く(11:30)。
ここにはベンチがあるが強風が吹き荒れユックリと
休む状況ではない。
ここから三斗小屋方向の途中下りきったところに、
姥ケ平があり紅葉の絶景ポイントとなっている。
強風のガスの中、強行するか思案したが、どうやら
ガスが薄れてきそうな気配があり、行くことにする。  
  姥ケ平に下り始めると、ガスが切れた瞬間、
真下に真っ赤になった紅葉の景色が目に
飛び込んできた。 
  約100mの標高を下ることになるが、その間、
ガスも次第に薄れ明るくなり、終始、息を呑む
ような紅葉の景観を見ながら、また写真を撮り
ながらユックリ下る。  
  中ほどまで下ったところで、後ろを振り返ると
先ほどまで全くガスの中で、今まで見れなかった
茶臼岳が姿を現した。
此方から見る茶臼岳は名前の通り、巨大な臼形
のコニーデ火山口に、モクモクと噴煙を昇らせた
活火山の正体を見せている。紅葉した樹林の上に
浮き出た茶臼の荒々しい火口の噴煙の図は
観光雑誌やTV等で紹介される構図である。
我々も下りながら何枚も同じ構図の写真を撮る。  
    ここの紅葉はドウダンツツジ系が多い。
ところどころカエデ系もある。ナナカマド系
も少しあるが、見ごろを過ぎた感じで葉が
落ちて、真赤な実を残しているのみ。
また、紅葉と補色をなす緑は、シャクナゲ、
ハイマツ等で、珍しいところでは白玉の木
もかわいい白い実をつけていた。 
   
   

20分で姥ケ平に出る(12:00)。周囲360度、紅葉の樹林に囲まれた別世界の景観に暫く目を見張ったが、見飽きることがない。 

   既に山頂駅で昼食を済ませているので、堀さん
が担いできたりんご3個を皆で分け合い食べ、
思い思いに周囲の写真を撮り、十二分に堪能した。
   その後、来た道を引き返し、標高差100mを登り、
  再び牛首まで戻った。
天候も良くなったこともあり、今度はロープウエー
に戻らず、ここから紅葉樹林の中を湯本まで標高
約800mを下ることにした(13:00)。 
   那須周辺のルートには熊が出没するコースが
多数あるが、このコースは事前に山岳パトロール
に熊がいないことを確認してある。
   往路では全くガスで見れなかった牛首から
湯本に向かっての景色もガスが晴れたお陰で
一面紅葉の絵を見ることが出来た。
  このコースを取る登山客は少ないらしく、登山道は
余り整備されていない。苔むして滑りやすい紅葉の
トンネルの中を足元に注意しながら一気に下る。
一時間ほど下ったところで道に迷いそうになったが、
直ぐに気がつき正規ルートを見つけて下る。 
   暫く下ると崖の30m下に、直径2mほどの大きさ
の露天風呂(?)乳白色の硫黄泉を見つけた、
   正に秘湯中の秘湯かも知れない。興味を
注がれたがそこまでの下り道が判らず諦めた。
  30分ほど下ってスキー場への分岐に出た。
川島さんは足にきている。湯本までの下りは
後50分掛かる。スキー場へは20分で車道に
出るが(弁天温泉近く)、そこからバス停まで
は20分程歩きバスも1時間に一本しかなく、
結局湯本まで歩いて下ることにした。 
   30分ほどで登山道を下ると車道に出た。
高雄の別荘地帯である。右手は那須ゴルフ
倶楽部である。この車道が結構長く、湯本
バス停まで25分くらい掛かった(15:50)。
  鹿の湯まで下り、午後7時まで入れることを確認し、
本日の宿、民宿「南月」(民宿街の外れ)に行く
(ここまで約23,000歩)。 
   チェックインし15畳の部屋で荷を解きタオル一本
持って、半額割引券(¥200)を貰い、宿の下駄を
借りカランコロンと音を立てながら「鹿の湯」に行く。 
鹿の湯は湯本の源泉であり、地元の人と観光客、登山客で何時来ても満員である。
男性側は41、42、43、44、46、48度の6個の温度の異なる浴槽がある。
先ず41度から入り体を十分に慣らし、徐々に温度を上げて行く。48度の浴槽には全身総刺青の
人が浴槽の前にドッカと座りこみ、入る人にアレコレと口を出し取り仕切っている。
雄さんが、刺青男が席を外した時、48度にチャレンジしたが3秒と持たなかったようで、
出た後も足がヒリヒリし軽い火傷状態になったようである。30分ほど自分にあった浴槽に
浸かりユックリ今日の疲れを取り南月荘へ向かう。途中真ん中ほどに「滝の湯」がある。
ここは湯本温泉旅館、民宿で管理している共同浴場で宿泊客が利用できる
(鍵が掛かっており一般客は入れない)。食後に入ろうと話しながら民宿に戻る。
  湯上りはやはり冷たいビールを喉が欲し瓶ビール
三本を頼み、今日の紅葉狩の話に花を咲かせ、
食事時間(18:00)まで時間を潰す。 
  夕食は部屋で取る。山の中の民宿(一泊二食¥6500)
で料理は期待していなかったが、マグロの刺身、鮎の
塩焼き、ビーフシチュー、ローストビーフ、茶碗蒸し、
青菜のお浸し等で期待以上の料理が出た。
熱燗3本を取り、昼食が11時前だったこともあり腹ペコ
で全員、完食し満腹。 
   19:30まで休息し、宿で鍵を借り、共同浴場「滝の湯」
に繰り出す。浴衣、丹前で出たが、風があり外は寒い。
滝の湯」は熱い湯(45度?)、ぬるめの湯(42度?)と
二つの浴槽があり、空いており、鹿の湯よりもノンビリ寛げ、
乳白色の硫黄泉だが、鹿の湯とは違う源泉だそうだ。

明日の朝食を30分早めてもらい7:00mタクシーを7:30に頼んだが8:00頃になるだろうとの話。
明日の天気は快晴予報で、楽しみながら就寝に着く(21:00)。


12日(日)朝日岳展望へ

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