7月19日(土) 日光 切込湖・刈込湖


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7月19日(土)と20日と合わせ、初日は光徳牧場〜山王峠〜切込湖・刈込湖〜湯元温泉、二日目は男体山で、高橋雄さんと熊本の
二人で臨んだ。
先行して、7月17日から20日で白根三山の縦走チーム(堀、青木、吉松)が出かけており、梅雨明け前にスタートし、心配であったが、
17日(土)に関東地方が梅雨明け宣言され、日光チーム、白根三山チームとも最高の山登りが出来そうである。
今年の4月25日〜27日で切込・刈込、奥白根、男体山でチャレンジしたが、大量の残雪で残念ながら全て果たすことが出来ず
、熊本にとって今回はリベンジである。
東武浅草7:30発のけごん1号で東武日光に9:19に着いた。
湯元温泉行きのバス停に向かうと、日光観光のジャンボタクシーが客呼込みを行っており、バス代で目的地まで行くという。
以前にも利用したことがあり、今回も3チームが乗り合いスタートした。男体山登山の二人が荒神社前でおり、次に赤沼で3人が
下車。戦場ヶ原を抜け、最後の我々は光徳牧場で降りる(1430m)。

   登山の準備を整え、牧場の牛乳(¥150)を飲む。
濃厚で旨い。
   スタートの写真を撮り(10:25)、歩き始めて5分で
山王峠への登山口に着く。
   大きな案内板に従い、ミズナラの樹林帯に入り、
下には一面にクマザサの生茂った緩やかな登山
道を15分ほど歩く。
  丸太の階段が始まり、階段下の土が流され段差が
大きく、瞬く間に、玉の汗が額から流落ちる。
延々と丸太階段が続き、ミズナラからカラマツ林と
変わり、 
  更に高度をあげると、標高1600mくらいから針葉樹林帯
になり、急登を詰めると開けた広場に出る。
ここが山王峠(1730m)で本日の最高点である。
暫く広い一面クマササの道を進むとベンチがあり、
ここで最初の休憩を取る(11:25)。 
山王峠は、左側から三岳(1945m)、於呂倶羅山(2020m)、
山王帽子山(2077m)に三方を囲まれ、景色の良い見晴し
となっている。
背後には男体山があるが樹林の影に隠れている。
   小休止後、5分ほどで車道脇にでる。
ここから涸沼への急下りになる。
4月末に来た時は、車道からの除雪で山のような
残雪で登山道を塞がれ、止む無くここで断念し
光徳牧場へ引き返さざるを得なかった。
  勿論今回は残雪の跡形もなく、10分ほどで急下降し
涸沼に着く。 
  ガイドブックには夏にはハクサンフウロ、ヤナギランの
お花畑とあり、また下山口の案内板には高山植物が
咲き乱れる涸沼とあり、期待していたが、上から覗いた
涸沼はクマザサの緑一色でしかなく、6月、8月に挟まれた
7月はタイミングが悪かったのかも知れない。 
  半ば諦めながら、昼食を取るベンチへ向かうと、
クマザサの中に紫色のノハナショウブ(アヤメ?)

  と黄色い花(ウメバチソウ?)を発見する。
今回始めて花との出会いである。  
   早速写真を撮ってベンチで昼食とする(12:00:1600m)。
薄い雲は掛かっているが、晴れており陽射しは強く、
梅雨明け初日の暑さである。
本日の行程は明日の男体山への足慣らしで、
比較的楽なコースで時間的にも余裕があり、
ノンビリと昼食を楽しむ。
   良く見ると案内板の後ろにはレンゲツツジが咲いて
おり、やっと高山植物らしきものに遭遇できた。
レンゲツツジもまだ蕾状態もあり、今年の4月の
ドカ雪のせいで、高山植物の開花も遅れている
のかも知れない。
   またベンチの脇に8センチ程もある大きな
ホタルブクロ一輪を発見した。
  また、金色のまだら模様の珍しいカミキリムシ
も飛んできてザックにとまった。 
  タップリの休憩と昼食を取り、切込湖へ向かう。 
   歩き始めると、茶色のヤマオダマキや小さな
薄いピンクのイワカガミ、黄色のタカネニガナ等が、
良く見ると咲いているがどの花も群生ではなく、
ところ処に一輪、二輪程度であり、注意して見て
いないと見過ごしてしまう。
   
   涸沼の縁を半周したところで、コメツガ等の
針葉樹林に入り、鬱蒼と薄暗く岩や木の根が
這う登山道を30分度登り下りすると右下前方の
湖面が見え始める。
   切込湖の東端である。
   切込湖に沿って南側の登山道を進むとやがて
切込湖に繋がっている刈込湖にでる。
   切込湖と刈込湖は東西に細長く1km程度の
大きさでその西端の砂地に降りる。
左手が於呂倶羅山(2077m)、右手が三岳(1945m)、
正面右が山王帽子山(2077m)、真正面に
太郎山(2367m)が見える。
暫く涼しい湖畔で休憩し、次に向かう。
  再び登山道に戻ると、今度は20段程の木の階段
の登りが連続して8回ほどあり、再び汗だくになり
全身から流れ落ちる。 
   途中カラマツソウに似た白い花や名前の知らない
花に出会い、木階段を全部登りきると平坦な
登山道に変わる。
 どうやらピークを越えたらしい。
大きな赤い岩を回り込むとベンチがあり、
小峠(1672m:14:10)で小休止。
   ここから湯元温泉までは約30分の下りである。
下り始めると右手下に小さな蓼の湖が見へ始め、
更に下ると今度は大きな湯の湖が見え始め、
湯元温泉を走る車の音が大きくなってくると共に
硫黄の臭いがより強くなる。
  下りきるとそこは湯元温泉の源泉であり、
各旅館の源泉が集中している。 
   湯元温泉街に出て、温泉神社の前を通り、
本日の宿、遊の宿「実の屋」に着く(15:00)。

この宿は4月末に来た時利用し、家庭的であり
朝食時間なども合わせてくれるので、今回も
利用させてもらった。
   チェックインし早速、汗まみれの体を流し、
露天風呂に入る。熱い! とてもまともに入れない。
先ず、内湯で良くかき混ぜて温度を下げてから入り、
体を慣らしてから露天風呂に入る。
乳白色で湯の花がタップリの硫黄泉に浸かり、
疲れを癒す。
源泉72度と熱く、勿論、源泉掛け流しだが、
むしろ加水は温度を下げるためだ。
   夕食6時まで2時間あり、湯上りで食前の一杯が
始まる。
持ち込んだ日本酒とビールで適当なところで止め、
夕食まで仮眠して疲れを取る。
   6時から夕食、湯葉刺し、岩魚の塩焼き、豆乳の
豚シャブ等で、明日の男体山に向け、軽めに
ビール二本で切り上げる。
   流石に標高1500mの湯元では夕方からは涼しく
空気は冷たくなる。明日に備え9時には就寝。
本日は約2万歩の一日でした。

20日 男体山へ

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