5月22日(木)屋久島1 白谷雲水峡

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念願の屋久島の参加者は、能勢さん、吉松さん、小野寺さん、高橋雄さんと高橋文の5名。
雄さんがカメラ担当ということで、他の4名が1日ずつレポートを担当することになり、トップバッターは高橋文。
朝7:40羽田に全員集合。直前に風邪を引いたという能勢さん、小野寺さんもまずは元気そうで一安心。

羽田から鹿児島空港の便はほぼ満席。
富士山がきれいに見えた。
鹿児島空港でプロペラ機に乗り換え
屋久島空港へ。
噴煙を上げる桜島や開聞岳が良く見える。
屋久島空港にはレンタカー会社の方が迎えに
来てくれた。予約していた車で5人乗るのは
狭いだろうと、ワンランク大きな車を貸してくれた。
(料金はそのまま)
いい時間になってきたので昼飯を食べる所を
探したが、やたら休んでいる店が多い。
やっと定食屋を見つけて腹ごしらえ。
おかずの魚はトビウオ。トビウオは翌日から
朝昼の弁当に出て、冷たいおにぎりとともに
私の食欲を奪うことになるとは、この時点では
夢にも思わなかった。
昼飯に少々時間を取り過ぎ本日の目的地
「白谷雲水峡」についたのは14時になっていた。
森林環境整備推進協力金の名目で300円
払って入場する。
ここは標高800mで木を見て森も見られると
いう適度な広さ。
屋久島の年間降水量は測候所の記録では
4300mmに対し、ここは8000〜9000mmとの
こと。花崗岩でできているために雨は沁み
込まないで流れてしまうが、流れないと水深9m
の水底に沈むことになるそうである。
入ってすぐの花崗岩の河原は、規模は
小さいながら以前行った雪獄山の渓谷を
思いおこさせる景観。
屋久島ツツジがきれいに咲いている。
二代杉は一代目の杉が枯れたところに
二代目の杉が育ったもの。
飛流おとしの滝。
飛流橋付近にはまむし草が見られた。
さつき橋(つり橋)までは遊歩道だが、
ここを渡って楠川歩道に入る。
橋を渡る時の左右の景色もすばらしい眺め。
鳥の鳴き声も聴こえる。
暑くなってきたので注意して水分を補給する
必要がある。
橋を渡ると山道に入る。
くぐり杉は本日最初に出会った杉の大木で、
岩にしっかり食い込んでいる木の根が露出
している。
七本杉は木の上部に堂々とした幹が7本に
分かれている。
15:10 もののけ姫の森に到着。
ここはアニメーション映画の背景に使われた
ところで深い苔に覆われている。
確かに何か飛び出てきそうな雰囲気がある。
道端の苔を手の平で押すとスポンジのように
柔らかい感触が得られた。

もののけ姫の森を100mほど上部に分け
入ってみる。
サクラツツジが咲いていたり、
リンゴツバキの花が一輪だけ木の枝の
先に、とってつけたように咲いていた。

この先、時間があれば辻峠から太鼓岩
まで行ってみるところであったが、往復に
1時間はかかる。今日はもう15:20を過ぎて
いるので、ここで引き返した。
白谷小屋からくぐり杉まで戻り、そこの
三叉路で往路の楠川歩道とは別の
原生林歩道を通って下りることにした。

原生林歩道はその名のようにワイルドで、
橋もなく、渡渉するところが数箇所あった。
ちょっと足を滑らせて流れの中に靴を浸す
一幕も・・・
急な登り下りの繰り返しでちょっとたいへん。
このルートにはうっそうとした森の中に
大きなヤクスギがいくつかある。
そのひとつ、奉行杉。
太くて大きくいかにも威厳のありそうな格好を
している。高さ24m。周囲は8.5mある。
三本足杉は3本足で立ち上がった格好に
そっくりで何かユーモラスな感じがする。
二代大杉は枯れた初代杉の上で二代目の
杉が育ち、今では初代杉を内包しており、
どんな環境でも生きて行こうとするたくましさ
を感じる。
難儀な原生林歩道を終え、さつきつり橋
分岐に戻った。
ここからは舗装された遊歩道。
すぐに弥生杉コースに迂回する分岐。
男性陣ははりきって弥生杉をめざす。
弥生杉コースは原生林歩道と異なり木道、
舗装で歩きやすく、スピードアップしてたどり
着いた。(17:16)
樹齢は3千年。幹に触れてみると温もりが
感じられた。
吉松さんは弥生杉の脈を感じたとのこと。
17:30、無事に本日のスケジュールを終了。
帰途につく。
3日間お世話になるのはJRホテル屋久島
到着したのは19時になっていた。

チェックインして、早速海の見える露天風呂
に入る。強アルカリ温泉で、入った時はぬるぬる
しているが、風呂上りはさっぱりしている。

19:45に夕食となる。本日は和食を注文。
いつものことだが生ビールが一日の疲れを
癒してくれる。
それから地元の焼酎「三岳」を適度に
いただき、明日の4時出発に備えて
早めの就寝となりました。

翌23日 宮之浦岳へ

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