5月5日(月) 武甲山

5日武甲山・6日両神山の初日武甲山ハイキング。
秩父の山に来る度に横瀬から秩父で見る武甲山は石灰の採掘で草木が全く無く、見るも無残な痛々しい姿を晒しており、
自然破壊の最たるものと横目で見ていたが、今回挑戦する機会を得た。9:00西武秩父駅集合に池袋から快速急行で
堀さん、熊本、特急ちちぶ5号で竹内さんと今回のリーダーである高橋雄さんが集まった。

天気予報では終日曇りで、秩父駅から武甲山は濃いガスに包まれ中腹以上は全く姿を見せていない。
堀さん、竹内さんは芝桜をまだ見てないとのことで、羊山公園に行く。クマさん会では過去に下記の履歴がある。
05年4月23日(羊山公園 芝桜〜琴平丘陵)
http://wantapage.web.fc2.com/kumasan/2005nen/hitujiyama/hitujiyama.htm
04年4月24日(羊山公園 芝桜〜武甲山)
http://wantapage.web.fc2.com/kumasan/2004nen/bukou/bukou.htm


武甲山マップ(地図ソフト「カシミール」より)

秩父駅から徒歩約30分の羊山公園に向かう。
芝桜目当ての観光客で凄い人出である。
時期的には既に盛りを過ぎており、雑草が目立ち
始めていた。しかし最初に見た人にとっては、結構
楽しめる景色であろう。
前回ではそれほど、気がつかなかったが、今回は
芝桜の放つ、むせ返るような香りが一面に立ち込めて
おり、更に雰囲気を盛り上げていた。
この公園か晴れておれば、武甲山の名前の由来
である容姿が甲(兜)の形に似ている全姿が正面
に見えるはずであるが、残念ながら今日は全く
見ることが出来ない。
数箇所で写真を撮りながら園内を一周してタクシー
乗り場に行き、生川の武甲山登山口まで運んでもらう。
横瀬の駅を越え、生川に沿って石灰を砕石する
処理場を数個所見ながら高度を上げ、舗装から
砂利道へ変り車底を何回かこすりながら一の鳥居
から更に標高600m位まで土砂崩れで通行止めの
所まで行ってもらった。
横瀬駅から歩けば2時間はかかるところをセーブ
出来た。
ショベルカーの脇を通り抜けて林道を登ると十八丁目の
登山届が設置してある登山口に着く(10:25:標高650m)。
武甲山山頂付近に熊が生息しているため要注意
(平成20年4月付け)のチラシがあり、まだ真新しい。
今にも降りそうな濃密なガス(湿度100%に限りなく
近い)の中で杉の鬱蒼とした原生林を登ると少し
歩いただけで額や背中から汗が噴出してくる。
登山道は山頂にある武甲御嶽神社の参道と
なっており、九十九折の折り返し付近には何丁目
かの表示を付けた石柱や祠が設置してある。
十八丁目付近には滝不動が祀られている。
階段状の登山道に変わりイヨイヨ本格的な山道となる。
暫くジグザグの湿った登山道を滑らないように
注意しながらユックリ登ると急斜面の山肌の崩れた
ところに長い吊り橋が掛かり慎重にわたる。
濃いガスで見通しが利かないにも関わらず、
連休で登山客は多く、かなり高年齢の年寄夫婦が
小学生くらいの子供と一緒に登っているのに何組か
すれ違った。
登山道の両脇にマムシ草を時々見かける。
約50分で大杉の広場に到着しここで最初の休憩を撮る。
中心に杉の巨木があり、周囲を3人で手を回して
みたが、半分くらいしか過ぎない。
恐らく周囲10m近い太さであり樹齢数百年には
なっているだろう。
この登りコースではマムシ草が転々とあるくらいで、
花らしきものはあまりなく、ただヒタスラ湿った濃い
ガスの中を黙々と歩くのみ。
山頂近くなるとコバケイソウが群生しており、
更に上を覗くと武甲山御嶽神社の鳥居が見えてきた。
12:28神社着。今回の山行の無事を祈願する。
頂上は神社の裏手をもう少し登ったところにある。
武甲山は1900年の測量では1336mあったが
その後山頂付近の採掘もあり、約30mも低くなり
1977年の測量では1295m、2002年の国土地理院
の測量では、別の地点1304mを最高点としたが、
登山関係の地図表示では1295mが多い。
実際に山頂に立ってみると、全く遠望は利かないが、
直ぐ直下まで採掘が行われており垂直に切り立っている。
山頂で遅い昼食を取り生川とは反対側の浦山口
へのコースを取る。
下り始めると、薄紫のカタクリが一輪寂しげに
花開いていた。
更に下りに掛かると、ヒトリシズカや白い一輪草、
黄色のキジムシロなど小さな花が咲いており、
登りコースよりは楽しめる。
登山道は湿っており、泥濘でいるところも多く
滑りやすい。
14:42
山道から林道終点に出た。
ここからは沢沿いの長い林道歩きとなる。
林道脇のあちこちにはウツギの白い花が満開
ミニ西沢渓谷とも言えそうな三段滝などもあった。
シャガの群生しているところに出ると
そこは橋立の28番札所であった。
ここには鍾乳洞があり竹内さんと堀さんが覗きに
行く(\200-)。
雄さん、熊本は休憩所でお茶を飲みながら休憩して
いるうちに雨が降り始めてきた。

浦山口の駅までは約10分歩き、16:24の電車で秩父駅に行く。
小野寺さんは16:50着の特急で着くはずで、その合間に雄さんはレンタカーを借りに行く。
予定時間に小野寺さんが到着し、本日の宿にナビを頼りにスタートした。
ところが欠陥ナビで旨く機能しない。

17:30に民宿「かおる鉱泉」に雨のなか到着した。
男性4人は12畳、小野寺さんは襖一枚隔てた
6畳の隣部屋である。
18:30の夕食の前に温泉に入り汗を流す。

鉱泉の蛇口は別についており、捻ると強烈な硫黄の
臭いが鼻をついた。
タップリと鉱泉(冷たい水)を流し込みで硫化水素泉
に浸かる。
民宿(\8000-)ということで、夕食はあまり期待して
いなかったが、生魚の刺身こそ無かったが、山菜
(てんぷら、おしたし等数種類)を中心に鴨肉の
陶板焼き、手作りコンニャク刺身、炊き込みご飯等
種類も多く、更に最後の手打ちソバで満腹となり、
5人でビール5本で打ち上げ。
クマさん会としては珍しい。
部屋に戻ったが、もう満腹で、持ち込んだ酒を誰も
飲めず、風呂に再度浸かって明日の両神山に備え、
早めに就寝となりました(9時から10時)・・・・・・



翌日の両神山へ


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