07.08.15 早池峰山
10分ほど走ったところにFamilyMartがあり、
ここで各自の朝食、昼食の食料と
大量の水(ペットボトルで4本ほど)を調達。
朝4時半に起床、大沢温泉露天風呂でアブの襲撃を避けながら昨夜盛り上がって
飲みすぎた酒と汗を流し、数年来念願の早池峰山登山に備える。
昨夜の煮物の味が滲みて旨い、腹ごしらえに丁度良く、綺麗に平らげる。
昨夜料理造りに大奮闘していただいた
古里の店長・塩野 淳さんの見送りを受け
大沢温泉をJust6:00に出発する
(淳さん大変お世話になりました)。
岩手の登山ツアー二日目
更に20分程、走ったところに
東和「道の駅」がありここで朝食とする。

田形さんはテーブルの上で朝のヨガ。

帰りはここで温泉入浴の予定である。
東和から43号線に入り、大迫から早池峰ダムを通り、早池峰に向かう。 
やっと早池峰山の姿が全面に大きくが見えてきた。
更に走り近づくと見上げる姿は雄大であり、2000m近い山頂まで日帰りで
登って来られるか? と思うほどの高さを感じる。
車は高度を上げて昔の登り口「岳」を過ぎ、標高1050mの登山口「河原坊」に着き
トイレタイム。ここから山頂までの登りは3時間30分かかる。
我々は更に10分弱走り、もう一つの登り口1240m「小田越」に着く。
登り口や小田越山荘付近は駐車禁止地区で更に先に走り何とか駐車できるところを
何とか探し出した。

めざす山頂

小田越登り口から仰ぎ見ると山頂付近には
白雲が掛かっているが、紺碧の青空が目に
眩しく滲み、登山道の殆どが背丈の低い潅木
か露岩のガレ場で日陰はない。
陽射しは強いが、昨日の八幡平の蒸暑さで
なく湿度の低いカラッとした暑さで気持ちが
良い。
文ちゃんは昨朝一ノ関駅の階段で痛めた
足を引きずっており、登山を危ぶまれたが、
登山靴を履きトライすると言う。
登山準備をしていると、年配の男性が下って
きた。4:30に河原坊から登り小田越に
下ったと言う。今丁度8:30、約4で時間登った
という驚くべき健脚者であり、我々なら
6時間は掛かったであろう。

登山口で写真を撮りイヨイヨ登山開始した。
(8:30)
熊本を先頭に田形さん、能勢さん、
小野寺さん、竹内さん、吉松さん、
文ちゃんと続き
シンガリは雄さんの隊列で登り始める。
アオモリトドマツやコメツガの樹林帯の中の
木道がスタートであり両脇には白い細長い
花のカニコウモリやタカネニガナ等の珍しい
高山植物が咲き、5分ほどで木道はなくなり
ガレた登山道に変わる。
直径1m強の岩石の重なりあった道が出始
めると樹林帯から抜け出て、そこが一合目
である。
ここから上は森林限界を過ぎ、背丈の低い
這い松や草花程度で、陽射しを遮る物は
何もない。
最初の休憩をここで取り、既に額から滴り
落ちる汗を拭い、水分補給をタップリ取る。
山頂付近の雲も取れ青空が天空に広がる。
岩石の重なった登山道を悪戦苦闘し続ける
ガレ場に変わると、早くもタカネナデシコや
ハヤチネウスユキソウが現れ、更に高度を
上げるとネコジャラシに似たピンク色の
カライトソウやクロトウヒレン、等次々に
珍しい高山植物が現れる。
写真を撮りながらユックリ登るため
汗は流落ちるが快調に登れる。
文ちゃんも大丈夫そうだ。
日陰がなくマトモニ直射日光を浴び汗だく
であるが、空気は乾燥しているため
肌はベトつかず、心地よい風もあり爽やか
である。
更に5合目に向かって高度をあげると、
ヒメシャジンやタカネナデシコの群生、
等に出会う。
早池峰山もこの時期は高山植物の宝庫
である。
五合目の御金蔵に着き二回目の休憩を
取る(9:40)。
対面の薬師岳(1645m)は既に見下ろす
ようになる。
文ちゃんもユックリではあるが何とかこの
ペースで足は持ちそうで一安心である。
五合目の大きな岩に登り写真を撮る。
更に岩山を登ると、垂直の蛇紋岩の岩壁
となっており、最初はロープが張ってあるが
ここは何とかロープに頼らず登り、次は垂直
の鉄梯子が2段あり慎重に三点支持を守り
登りきると尾根道に出る。
やっと山頂の赤い屋根の小屋が見えた。
ここから山頂までの尾根道は緩やかな
お花畑である。
お花畑にはタカネナデシコの群生や
ハクサンフウロ、ヨツバシオガマ等の
高山植物が咲き、ピクニック気分で歩く。
御田植場、賽の河原のお花畑を超え最後
の岩場を登りきると早池峰神社奥宮がある
山頂(1971m)に到着した(10:45)。

予定より15分早く着き快調に登ってきた。
河原坊からの登りルートは薄いガスが
覆っている。
神社で無事下山祈願のお参りをし、
二時間強の登りでお腹が空きここで
昼食とした。
40分強とタップリ休憩と水分を取り、
下山する。
下山コースは車の置いてある小田越コース
の登りと同じである。
下りは滑りやすい岩や巨石に足元に注意を
払い、花を見る余裕もなく下る。
身の軽い田形さん、熊本が先頭を切り
ヒョイヒョイと突っ走り、足に不安のある
文ちゃんは勿論慎重にユックリ下りる。
鉄梯子、ロープ場も難なくこなし、五合目
まで一気におり、更に一合目付近の巨石群
を越えれば後は樹林帯でもう安心である。
全員無事に小田越の登山口に帰還した
(13:20)。
予定より30分早く降りてきた事になる。
下山後、薬師岳の登山口から今登って
きた早池峰山を振り返ると、雄大な姿で
良くぞ登ったと感慨深く見あげた。
再び車に乗り東和への道を折り返す。
途中、乾いた喉に冷たい水を入れるため、
早池峰 道の駅で止まり、ここのワイン倉
などを覗く。
東和の道の駅にある温泉「日高見の霊湯」
まで約1時間のドライブで到着。
温泉は弱アルカリ性の透明な源泉(43度)
掛け流しで、露天風呂、サウナ、
ジャグジー等があり、一日中かいた大汗を
流し,疲れた足を癒してノンビリとツルツルの
温泉に浸かった。
大広間は混んでいたが何とかスペースを
確保して冷たい生ビールで喉を湿らせた。
ドライバーの雄さん、文ちゃんには申し訳ない。
4:30までユックリと寛ぐ。
新幹線の新花巻駅まで行き、残念ながら
どうしても帰ると言う吉松さんを見送り、
残りの7名は東北道に入り一関へ。
今夜の宿は一関駅前のビジネスホテル
サンルートである。
チェックインして直ぐ、夕食に出かける。
以前に3回ほど行ったことがあり、予約を
入れておいた「こまつ」が本日の食事処。
蔵造りの店で二階の座敷へ。 
先ずは生ジョッキで乾杯。雄さん、文ちゃん
もドライバーから解放されビールは一気だ。
刺身盛り合わせを頼んだが、品切れで、
あわび刺し、ホヤ刺し、かきの天ぷら、
かきのネギ味噌焼き、厚焼き玉子、豆腐の
陶板焼き、かつおのハラス焼き、
冷やしトマト、おしんこ等をオーダーする。
次から次と出てくる料理は、どれも旨く舌を
唸らせる。
当然アルコールも進み、芋本格焼酎「佐藤」
を瞬くまに空け、二本目は紫芋の「夢づる」。
食材から、やはり日本酒が飲みたいと、
店お勧めの高木酒造の「十四代」(一升瓶)。
これは旨い、これも空になり、最後の〆は
当店名物「岩のりおろしそば」を完食。
全員満腹となり最終の新幹線で文ちゃんが帰るのだが、文ちゃんがジャズ喫茶
「ベイシー」へ寄ってくれと店を探し出し、自分は急いで駅に向かった。
残った我々6名は一杯だけやってホテルへ戻る。
明日の天候は東北地方大荒れの予報に、
女性二人は朝から一日中、温泉三昧が出来ると大喜びで就寝しました。

三日目 栗駒山へ

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カニコウモリ

ハクサンボウフウ

タカネニガナ

カントウヨメナ

ウメバチソウ

ミヤマアキノキリンソウ

ヒメシャジン

ナンブトラノオ

カライトソウ

クロトウヒレン

チシマフウロ

ハヤチネウスユキソウ

ヨツバシオガマ

コバイケイソウ

ミヤマウイキョウ

薬師岳

小田越

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