07.08.16 栗駒山
初日に9名いたメンバーも三日目の今日は6名
(小野寺さん、田形さん、竹内さん、能勢さん、雄さん、熊本)となった。
7時にロビー集合に合わせ、夫々で朝食、昼食の買出しを近くのローソンや駅のコンビニ
で買出しをする。竹内さんと熊本は駅立ち食い蕎麦屋で、冷やしメカブそばで腹ごしらえ、
これが結構いけた。
今日も一関市内は天候も良く、昨夜の予報(東北地方大荒れ)は何処へやらで、一日温泉
三昧の思惑が外れ、女性陣からブーイング。
7:00丁度にホテルを出発し、今日のドライバーは雄さんと竹内さん(レンタカー)。
市内を抜け、厳美渓を通り一関温泉郷に入る。信号は全くなく快調に342号線を車は走る。
真湯温泉を越えると、いよいよ栗駒高原への登りに入る。
栗駒山頂付近は雲の中で全体が濃いガスで包まれている。

岩手登山ツアー三日目(最終日)

8:20に須川高原温泉に着く。
風が強く砂塵を巻き上げ、砂が口の中まで
入りジャリジャリする。
山全体はやはり濃いガスの中で見通しは
悪いが登山準備をする。
風が強いため三脚を立てて全員集合の
記念写真は撮れない。
後で雄さんの腕を振るって嵌め込み写真を
目論む。
兎に角、中腹の昭和池まで行き、そこの
様子で計画の見直しをすることにし、
登山スタートする。
硫黄泉の強烈な匂いのする中を山頂に
向かって登り始める。
最初は自然観察路となっており、石畳の
整備された登山道となっている。
八幡平、早池峰とは違った高山植物が
咲いており、名前も知らない花が多く、
緑色の花、ピンクの花などは、我々で
「クリコマXXXXソウ」等と勝手に命名し、
登った。
ネコジャラシを大きくした様な
シロバナトウウチソウやガクアジサイ似の
オオカメノキ、等が目を楽しませてくれる。
暫く登ると岩の突起が現れ、その上に
登ると写真では岩山の山頂を極めた格好
に見える。
途中、地熱の蒸気が吹き上がっている岩
を抜け下り切ると名残が原の湿原に出て、
木道となる。
この湿原も高山植物が多く、赤い実、
黒い実を付けた草に出会う。
15分ほどで名残が原の湿原を縦断すると
イヨイヨ登りに入ると、再び強烈な硫黄の
匂いを風が運んできた。
左側の沢の山肌が灰色の染まり、硫黄の
噴煙を上げる地獄谷であった。
地獄谷の沢に沿って登りきると昭和湖が
あった。
湖水は緑色をしており、天候が良く陽が
差し込めば、恐らくエメラルドグリーンに
輝くのだろうが、今日は陽射しが全くなく
残念である(9:30)。
全員に温泉に戻るか、山頂を目指すか
の問いに全員山頂を目指そうとの意見
が一致し、休憩後山頂を目指すことにした。
陽射しがない分昨日よりも気温は低く
汗のかき方は少ないものの、既に背中
から腰に掛けて汗でグッショリ濡れている。
昭和湖からは階段状になった急登が続き、
20分程登ったところの見晴らしの良い所に
出て休憩をしていると頭上からポツリポツリ
来た。
先ずザックカバーを全員取り付ける。
既にシャツは汗で濡れており、雨に降られて
も同じと雨具は着けない。
高度を上げるにつけ風の強さが増してきた。
30分ほどで天狗原に着いた。濃いガスで
見通しが悪いが尾根道に出たようで、雨は
大丈夫だが、更に風は強く風速20m以上
ありそうで台風の中での登山の感じである。
天狗原は約標高1570mで山頂1617mの
高さに近い。
天狗原からは尾根道の緩やかな登りで
800m(徒歩20分)の距離である。
栗駒山の山頂は秋田県、岩手県、宮城県
の県境であり日本海側(秋田)の低気圧と
太平洋側の高気圧がブツカッた為、大荒れ
になったのだろう。
意を決して、天狗原から山頂を目指す、
傾斜は緩やかな登りであるが、益々、風は
強く時折30m以上と思われる烈風が吹き、
立っていられなく吹き飛ばされそうになる。
天狗原から300m程登ったところで、残り
山頂まで500mの距離(12,3分)であり、
山頂を目の前にしてではあるが、敢えて
危険を冒すことはないと、登頂を断念する。
天狗原まで戻り風に耐えながら写真を撮り、
昭和湖まで一気に下る。
登りではハッキリ見えた昭和湖はガスの
中で見えなくなってしまった。
やはり風も強いので、此処での昼食を
諦めて温泉まで戻ることにした。
12:00丁度に無事、須川高原温泉に戻り、
外から一階の大広間を覗くと満員で空き
スペースはなく、仕方なく雄さんチームは
車の中で、熊さんチームは温泉の軒下で
昼食を取った。
混んでいようと、兎に角、温泉に入りたい
と受付で聞くと、一階は満席だが、二階の
大広間は空いているとのこと、しかも
食べ物、飲み物持込自由で\1000であった。
2時30分までの二時間とタップリの休憩を
取り、乳白色の硫黄泉をタップリ堪能できる。
各々、露天風呂や内風呂に別れて、
三日間の汗と疲れを良質の源泉掛け流し
温泉で癒した。
帰りは厳美渓に寄り、渓谷美と名物の
かっこう団子を見た。
駅構内にあるJRレンタカーで車を返し、
ここで車の雄さんとはお別れになる。
三日間の運転と、きめ細かい気配りのお礼
を言い、車の雄さんの無事を祈って別れた。
残った5人は勿論新幹線で帰る。
先ずは弁当を買いに急ぐ、朝調べておいた、ウニ弁、前沢牛弁などを仕入れ、
次は土産を買い込み、17:39のはやて26号の車中の人となり帰路に着きました。

淳さん、初日の夕食美味しい料理有難うございました。
雄さん、文さん、竹内さん、好きな酒も我慢してのドライバー有難うございました。
皆さんのお陰で、岩手の登山ツアーを満喫することが出来ました。

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かっこう団子は、対岸のお店から
ざるのロープウエーで届けられる。

記念撮影後、みやげ物屋を
冷やかして一関駅に向かった。

温泉のすぐ上まで戻ると、源泉の熱い川
が湯気もうもうと流れている。
硫黄の匂いがし、黄白色である。

追加

イタドリ

アキノキリンソウ

シロバナトウウチソウ

オオカメノキ

熱い蒸気の噴出孔

ノアザミ

リンドウ

ハナウド?

かっこう団子のざるの
ロープウエー
 

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