九州登山ツアー:二日目(開聞岳:07.04.28)
深田久弥氏は日本百名山の中で「これほど完璧な円錐形もなければ、全身を海中に
乗り出した、これほど卓抜な構造もあるまい、名山としてあげるに、私は躊躇しない」と
言わしめた。 その開聞岳に今日は挑戦する。
6時起床、朝一で露天風呂に入り目を
覚し、7時朝食。
8時に湖畔荘前で写真を撮り出発。
最初に長崎鼻に行く。長崎鼻から見る
開聞岳(薩摩富士)は海上から富士山
が浮びあがったように見える絶好の
ビューポイントで開聞岳の美しさを最も
演出している場所である。
今日も朝から天候が良く青空が広がり
気温が上昇し、モヤで多少霞みが
かかっているが、開聞岳の美しさは
十二分に感じられる。
記念を撮って、土産物屋で山頂登頂時
飲む「紫芋ワイン」を調達し開聞岳に向かう。

開聞岳

途中、昼食の弁当や飲み物をファミリー
マートで仕入れ9時に開聞岳2合目駐車場
に到着。
今日、九州組の猿渡さん、三輪さんには
登山中に合流の予定である。
三輪さんは福岡5時、猿渡さんは、6時
大牟田を出発し此方に向かっている。
携帯電話で現在地を確認したところ
池田湖あたりとのこと、我々より30分ほど
遅れている感じだが二人は健脚であり、
直ぐに追いつくであろう。

9:10に二合目登山口でスタートの写真
を撮り、登山開始する。
二合目からは樹林に覆われた登山道で
すぐに2.5合目に着く。
比較的勾配の緩い登山道が続き足慣らし
には最適である。
ほぼ10分間隔で何合目かの標識があり、
目安がつきやすい。
4合目で最初の休憩を取り、猿渡さんに
連絡をとると二合目駐車場に着いた
ところだという。
このあたりから溶岩瓦礫の浮石が多い
登山道となり、5合目付近からは木の間
から所々展望が開け、池田湖や長崎鼻
を見下ろすことが出来るようになる。
岩場が目立つ道を登るようになり、勾配も
きつくなり、水島さんが息切れで時々足が
止まり息を整える間隔が短くなり始める。

6合目を過ぎ7合目に向かう途中で九州
チーム(猿渡さん、三輪さん)が追いついた。
熊本は久住登山以来2年ぶりの再会であった。
7合目付近から大きな石(岩?)の積み
重なった狭い登山道となり、南斜面に
大きく回り込むようになり太平洋側の
見晴らしが良くなる。
空気が澄んでいれば桜島も見えるはず
だが、残念ながら霞んで見られない。

仙人洞を越えると8合目に達し、ここで
小休止する。
8合目を過ぎると極端に水島さんのペース
が落ち始めた。
我々東京組は鹿児島空港でレンタカーを
返し、17:07にリムジンバスに乗る必要が
あり、水島さんを、九州チームの車に乗せて
もらう様に依頼とサポートをお願いし、
先行して登ることにした。 
8合目、9合目付近はアセビの白い花が
多数咲いており新緑との調和が良い。
また薄紫のスミレや名前の知らない白い
花等でお花畑になっている。
木道や数段の階段で整備された道を登り、
北斜面に回りこむようになる。
垂直に近い木の階段はロープを添えてあり
これを登りきると9合目で、後は岩場の道を
登りきると開聞岳山頂(924m)である。
巨岩が露出し折り重なった山頂で登山客
が昼食でひしめきあっている。
我々も昼食の場所を探していると、
猿渡さん、と三輪さんが登ってきた。

水島さんは足が吊りそうになっている様で
9合目下で登頂を断念し、そこで休憩し我々
の下山を待っているとのことである。
残念ではあるが6名で登頂の記念写真を
撮り昼食にした。
山頂からの展望は広大で東シナ海、枕崎
方面、太平洋側の指宿、鹿児島、更に
大隈半島佐多岬が見渡せる。
下山ルートは登りと同じルートの折り返しである。
9合目下まで下ると水島さんが弁当を食べており猿渡さんがいない。
水島さんは会っていないと言う。
携帯で連絡を取ると、猿渡さんは見過ごして更に7合目くらいまで降りてしまっていた。
そこで待っていてもらい、水島さんと一緒に下りだした。
かなり回復したようで水島さんも元気になった。
しかし溶岩砂礫の登山道は滑りやすくバランスを取り難い。
猿渡さんと再び合流し、水島さんと猿渡さんを後に、他の5名は先行して下った。
二合目駐車場には14:20に戻った。
三輪さんのワゴン車にザック以外の荷物を積み込み運んで貰い、
更に水島さんと鵜飼さんも乗せてもらうことにした。
吉松、竹内、熊本の3名はレンタカーで
急いで指宿スカイラインに入り鹿児島空港
に向かった。
途中、桜島S.Eで休憩し、鶏と黒豚の炭火焼
を夜のツマミに仕入れて空港前のレンタカーに
車を返却して16:35とリムジンに乗るまで
40分ほどありレストランで休憩し、今まで
車の運転で酒にありつけなかった吉松さん
の労をねぎらい生ビールで乾杯した。
夜に飲む焼酎を空港で仕入れ17:07の
霧島行リムジンに乗込んだ。
いわさきホテルでタクシーに乗換え、
えびの高原に向かう。
女性ドライバーの運ちゃんは話し好きで、
年齢を聞いたら71歳と聴いてビックリした。
タクシーを降りる時、吉松さんが空港で
買った焼酎をリムジンに忘れたことに気が
ついたら、運ちゃんが連絡を取ってくれる
と言っていた。
明日の韓国岳下山で迎えの車をお願いした。
30分前に猿渡チームは到着し荷物を
下ろし、露天風呂で疲れを癒していた。

我々も早速露天風呂に入り今日一日の
汗を洗い流して慌しく夕食となった。
夕食後は本日の反省やら猿渡さんとの
積もる話で焼酎を空け就寝。


4月29日霧島1へ

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韓国岳
展望を堪能して猿渡さんが先行して水島さん
のところに下山、追って残りのメンバーが
下山開始した。