07.03.03 北横岳 雪山山行
新宿7:00発スーパーあずさ1号に乗ろうと6:30に6番線ホームに小野寺さん、山田さんが集まり、
自由席を確保する。しかし、空は曇天で薄暗く雪山の天候が心配になった。
二週間前に入笠山に行った時は、甲府を過ぎると線路の両脇には残雪が見られたが、今日は
全く雪の欠片も見ることが出来ない。笹子の長いトンネルを抜け出ると、山梨に入り、上空は青空が
一杯に広がり天候か回復基調でチョット安心。
小淵沢から見る甲斐駒ケ岳の雪も心なしか
大分少なくなったように感じる。
9:07に茅野駅に着く。バス停に行くと既に
5,6名が並んでおり、我々も後に続き、
ザックの荷物等の整理で後続の到着を
待つ。
千葉発あずさ3号で残りの5名が9:51に
到着した。お互いに紹介しあい、今回の
北八ヶ岳 北横岳の雪山山行に参加は、
吉松さん、能勢さん、竹内さん、前回の
入笠山から参加した伊能さん、山田さん、
雪山初めての小野寺さん、クマさん会
初参加の高木さんは勿論雪山の初めて
である。
熊本を含め8名の大パーティーとなった。
10:15超満員のバスは出発し、
ピタラスロープウエーに向かう。
30分ほど走り、高度を上げ標高1200mの
蓼科高原に入っても車道には全く雪はなく、
蓼科山や北横岳も、雪が少ない。

めざす北横岳

標高1400mを超えるとヤット車道の
路肩に残雪が現れる。
11:10にピタラスロープウエー山麓駅に到着。
直ぐにチケットを買い、100人乗りのゴンドラに
乗り7分で山頂駅(標高2240m)坪庭に着く。

流石に、坪庭が銀世界の雪一色。
早速アイゼンを装着し、ロープウエー山頂駅を
バックに写真を撮りイヨイヨ雪山登山を開始
する(11:40)。
北横岳の経験者である吉松さんを先頭に、
能勢さん、竹内さん、伊能さん、山田さん、
そして雪山初挑戦の小野寺さん、高木さん、
シンガリに熊本の隊列で進む。
坪庭を半周歩き20分が足慣らしとなり、
初心者の小野寺さん、高木さんも笑顔が
浮かぶ。
一旦下ってから北横岳の登りに取り掛かる。
ジグザクに折り返しながら高度を上げて行く
と汗が一遍に噴出し、一枚ないし二枚脱ぎ
最初の休憩を取る。

右方向から大きく回りこむと縞枯山の左側が
開けて、前方に金峰山やその左側に山頂が
フラットな両神山等の秩父山塊が見えてくる。
暫く登ると小屋から出る煙が立ち上っており、
北横ヒュッテに着いた。(12:30)
ヒュッテの前にあるテーブルは雪で埋まり
テーブルに上板のみが出ており、それを囲んで
各自の食事準備で、ラーメン、トン汁、
コーヒー等の湯を沸かしにかかる。
先ず、恒例の梅酒で先ずは乾杯。
今度は林間の登山道になる。
高木さんは久し振りの山登りとの事で、バテ
気味で時々、息つぎに止まる。

更に登ると北横岳と三つ岳・雨池峠への
分岐に出る。ここから北横ヒュッテまでは
もう少しの頑張りである。
ヒュッテの正面には噴煙を山頂から上げる
浅間山が大きく見える。
風が全くなく、暖かい日差しで今年最高の
気温だそうだ。

浅間山

35分ほどノンビリ休憩し、小屋前で写真を
撮って、荷物をヒュッテの前に置いて身軽に
なって、山頂への急登りに取り付く。
15分ほど、あえぎ喘ぎながら先ず山頂の
南峰に立つ(2473m)。
やはり風は強いが寒さはそれ程でもない。
後ろを振り返れば、八ヶ岳の赤岳、
阿弥陀岳、横岳、硫黄岳が大きく広がる。
双子峰のもう一つ、北峰(2480m)に向かう。

蓼科山の後方に北アルプスが見え、特徴が
ある岩峰の剣岳がハッキリしている。
その右側に妙高・火打、更に四阿山、
根子岳、浅間山がある。
北アルプスの左側には木曾駒ケ岳を始めと
する中央アルプス、仙丈岳、甲斐駒が岳、
北岳等の南アルプスなど等、360度の展望を
堪能。
北峰山頂で登頂の記念写真を撮り、南峰へ折り返し。
登ってきたコースを逆に戻る。登りの喘ぎ
から一転して高木さんは下りで息を吹き返し
先頭グループに入り飛ばして降りる。
坪庭は一方通行になっており、結局山頂駅
から一周したことになる。
アイゼンを解き、急いで14:30のロープウエーに
乗り、14:50にバスに楽々間に合った。
帰りのバスは疲れから皆さん、約1時間、
茅野駅までグッスリ眠りに入った。
吉松さんはマンションの理事会があるとかで、
駅でサヨナラ。
残った他の7名は帰りの電車を7名纏めて
指定を取り直し、安心してタクシーで15分、
2台に分乗して本日の温泉、
金沢温泉 金鶏の湯」に行く。
運ちゃんに確認したが温泉にはお酒がある
か分からないとのことで、途中、農協に寄り、
ロング缶のビール、地酒(真澄)を仕入れて
金鶏の湯(\400)に入る。
露天風呂はないが、源泉掛け流しの内湯と
サウナがある。
泉質は薄い黄色をしたつるつるのアルカリ泉
である。
休憩の大広間は空いており、7名で一角を
占め、入浴後に缶ビールで乾杯。
頼んでいたタクシーで再び茅野駅に戻り、
今度は「あずさ32号10号車」で宴会の続き
が始まり、メンバーは変われど、これも
いつものパターンである。
大いに盛り上がり、あっと言う間に時間が
過ぎ、八王子で二人、新宿で三人、最後は
船橋まで二人と散会しました。
残念ながら暖冬のため樹氷は見ることが出来ませんでしたが、これは来年の楽しみとし、
山頂からの北、中央、南アルプス、秩父山塊、浅間山、正面に南八ヶ岳の360度の展望を楽しめた
雪山山行でした。皆様お疲れ様でした。

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360度パノラマのCGは
2004年2月21日のページ参照