07.02.03 入笠山
5:35自宅出発、6:30新宿の空が茜色に染まりかけ真上は青空が広がっている。
スーパーあずさ1号7:00に乗り進行方向左の窓側の席を陣取る。
勿論、山の写真を撮るためにである。阿佐ヶ谷を過ぎると新宿の高層ビルが途切れた
空間から高尾―陣場の山並みの中間に富士山が現れだす。
朝日を浴びて輝いており、本日のスタートは上々の出だしとなった。
大月を過ぎると線路を挟む1200m程度の山が両側から迫り、山肌に雪が見えるが多くはない。
笹子から連続する長いトンネルを抜け出ると、車窓の景色は一変する。
稜線を真っ白にした帯の様に連なった南アルプスがイキナリ目に飛び込んでくる。

甲斐駒ケ岳

八ケ岳

ガスも掛からず一点の雲もない紺色の
空に甲斐駒が岳、北岳を主峰とする
白根三山、尖がり帽子のオベリスクが
はっきり見える鳳凰三山、そして八ヶ岳
である。
小淵沢で特急をおり10分ほど、松本行きの
各駅列車を待つが、ホームにいても暖かく、
寒波襲来が信じられない。
9:10に富士見駅に着いた。
集合時間まではタップリ時間があり、外へ
出て見ると、水島さんが既に来ており、
駐車場に車を止めたところであった。
観光案内所に行き、日帰り温泉の割引券(\700⇒\450)を調達。
9:43着のあずさで他の4人が到着。お互いを紹介する間もなくスキー場までの無料送迎バスに乗り込む。
我々は座席を確保したが、出発時には補助いすを上げての超満員であった。
15分ほどで到着しゴンドラチケット購入して
ヤット本日のメンバーをお互いに紹介する。
雪山が初めての水島さん、クマ参加初参加
の伊能さん、山田さん、そして常連で雪山の
経験者である能勢さん、高橋雄さんと熊本
の6名である。
スキーヤーに混じり、ゴンドラで一気に
標高差700mを8分で稼ぐ。
スキーヤーは下に滑降し、我々はアイゼン
を装着し上を目指す。
先ずは八ヶ岳をバックにスタート写真を撮る。

八ケ岳

林道コースで歩き始めると、左手に甲斐駒
が出てくる。
10分ほど緩い登りを歩き、入笠湿原へと
降り、湿原を横断し、山彦山荘から再び林道
に出て更に15分でマナスル山荘に着く。

マナスル山荘の裏手からは中央アルプス
の木曽駒ケ岳がきれいに見えた。

木曽駒ケ岳

イヨイヨここから本格的な山道の急登に入る。
ここまでの歩きが準備体操となり体が温まり、
2枚脱いで急登に備えスタートする。
熊本が先頭に立ち、シンガリはベテランの
雄さんが守る。
一連縦隊で一歩一歩アイゼンを効かせながら
高度を上げていく。
入笠山は雪山初心向けとして人気に山で、
登山者が多いため雪道はシッカリ確保されて
いる。
時々踏み後を外すとズボっと膝上まで深雪
にはまり込み、身動き出来なくなる。

額から汗が滴り落ちる。20分毎に、息を整
えるために小休止をいれる。
高度を上げるにつれて八ヶ岳は麓まで大きく
なり、北アルプスの稜線が見えてくる。
中腹からの例年登っていた岩壁コースは、
今年は入山禁止になっており、左の迂回路
を大きく回りこみ、大河原湿原からのコース
と合流するともう山頂は目の上だ。
1955mの入笠山頂には12時に立った。
いつもの強風は全くなく、暖かい。
正面に赤岳を主峰とする八ヶ岳、蓼科山、霧が峰、その向こうに
白馬、鹿島槍、立山、槍、穂高、少し離れて乗鞍の北アルプスが、
その左には木曾御嶽山、木曾駒ケ岳等の中央アルプスが、
そして更に左に回ると甲斐駒、富士山、金峰、瑞垣の秩父山塊と
繋がり360度の山岳絵巻が繰り広げられている。
特に始めての雪山で山頂に立った、水島さん、伊能さん、
山田さんは大感激し、カメラを片手に山頂を走り回る。
一通りカメラに収めて、登頂に記念写真を
撮り、昼食に入る。
各々コッフェルで湯を沸かしその間に恒例の
梅酒で登頂を祝い乾杯!カップラーメンが
寒い中では最高のご馳走である。
八ヶ岳を見ながら暖かい日差しを
浴びてノンビリ腹ごしらえする。
この山頂の大絶景に後ろ髪を引かれながら
下山に入る。
登りのルートをそのまま折り返す。
たっぷり積雪した雪道は膝、腰に優しく、
今度は水島さんが先頭に立ち、スピードを
加速させてグイグイ降りる。
登りに40分掛かったマナスル山荘までを
15分で下った。
湿原を越えたら今度は、林間コースの山道
を取りゴンドラの山頂駅に向かう。
数年前、雄さんと二人で来たときに巨大な
日本カモシカに遭遇したところである。
15分で山頂駅に着きヤット、アイゼンから
開放された。
ゴンドラ麓駅からは徒歩15分で日帰り温泉
の「ゆーとろん水神の湯」に着く(14:00)。
露天風呂とサウナで汗を流し、カラカラに
乾いた喉に缶ビールを流し込む。
2台のタクシーに分乗し富士見駅へ行く。
伊能さんと山田さんは15:59のあずさ26号
で帰る。
初雪山お疲れ様でした。
残った、4人は甲斐大泉の水島さん会員と
なっているリゾートホテル
八ヶ岳美術館ソサエティ
に一泊する。
水島さんのベンツに乗り込む。
登山靴で乗り込むのは似合わないが、
許してもらおう。
甲斐駒や北岳が正面に眺められる12畳の
広い部屋に入り、早速浴衣に着替え、寛ぎ
ムード。
持ち寄った日本酒が全て純米の名のある
やつが四合ビン3本と肴がテーブルに並び、
全員が「こんなに飲めるかー」が第一声。
夕食は7時半と遅めの予約がしてあり、
早々と酒宴開始だ。
今日の雪山山行を話題に盛り上がり、
瞬く間に一本目が空になる。
何と7時には3本とも空になってしまった.。
恐ろしい集団である。
着替えて7時半にディナールームへ行く。
勿論、ディナーには赤ワインをフルボトル
で頼み、酒が変わり旨い食事となれば、
又入る。
満腹になり次は暖炉の火がムードを
醸し出すラウンジへと繰り出し、ウイスキーの
水割りでチビリチビリ最後の仕上げをしながら、
明日の行動スケジュールの確認をする。
全く懲りない面々であり大浴場でサウナ、露天風呂で酔いを醒まし皆さんご就寝。

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穂高岳

穂高岳

槍ヶ岳

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