6000m峰ストック・カンリ登頂記(5)

2014年8月20日~8月31日
Report by Hori Tsuneki

8月28日(木)  晴朝のうち一時雪

昨日登頂を果たし、今日は一気にストック村まで下り、そこから車でレーの町のホテルへ。
シャワーが浴びられるゾ。

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昨日は留守番一人を残して、スタッフ全員登頂に参加したので、余裕が無く、夕方の洗顔用のお湯はなかった。
今朝は顔が洗えた。
今朝は朝から雪模様だ。
暫くすると、深夜に頂上アタックに出発した連中が引き返してきたとの情報。
"ホワイト・アウト"という言葉が聴かれる。
何も見えないという意味だろう。
我々の登頂の前日も一部は引き返しているし、今日はたぶん全滅だろう。
日頃の心がけが大して良いわけでも無いのに、我々は"ついていた"ということだ。

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馬もここでは飼い葉ではなく、バイキング形式で"ご自由に"ということらしい。

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8:30B・Cを後にし、雪のチラつく中を下山開始。
土や山肌が赤っぽく見える。ヒマラヤは太古の海底が隆起したところなので、
赤いのは、海底の微生物の沈殿(赤石岳のラジオラリアと同じものか?)によるようだ。

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風化した岩。柱状節理が見える。

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チーフガイドのパルムさんと。

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途中のマトゥ・ラ(峠)で小休止。
たどってきた道を振り返る。

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大きな角を持つ頭蓋骨は、ブルーシープのものだという。

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岩に時々、標語のようなものが書かれている。
ここは"修験者の山"かね?

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我々の馬が行く。今日の昼飯がこの中にあるはず。
この少し先の河原で、ランチボックスの昼食。

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昼食後にチーフガイドのパルムさんがフリークライミングを実演。
靴は脱いでいる。手の指先に相当な力が無いと、これはなかなか大変そうだ。

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ようやくストック村の入り口だ。

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ほっとした表情の最年長のMさん。タフな人だ。
徳島で週3回、山登りして鍛えているんだとか。
週3回ってすごくありませんか?
左は無念の途中リタイアのIさん。

ガイド、コック、馬方も全員入って記念撮影。"皆さん、お疲れ様でした"

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レーのホテル(ガルダン・コンチネンタル)は往きのホテルとは違い町中にある。
先ずはチェックインしてすぐにシャワー。本当はゆっくり温泉に浸かりたいところだ。

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夕食は久しぶりのビールだ。
この辺りで飲めるビールは2銘柄。
"ゴッドファーザー"アルコール度数が高く、すぐに酔うが味はよくない。
"キングフィッシャー"アルコール5%くらいであっさりした味わい。これは、まあ我慢できる。
二日目は全員が"キングフィッシャー"だった。
 
夜中にトイレに行こうとしたら停電だった。いつもは用心してロウソクやヘッドランプを用意しているのだが、気の緩みか、迂闊にもベッドサイドには何もない。
真っ暗闇で、方向が分からなくなり、ちょっとパニック。家具に額をぶつけた。(翌朝、額に血が付いていた)

8月29日(金)晴

今日は予備日。登頂まで予定通りにいったので、今日は何をしてもいいのだが、ラフティングか寺院巡りか2つのオプションがあり、水はあまり得意でない私は、寺院巡りを希望。
でも他の全員がラフティングを希望したので、私もそちらに変更。

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明け方、まだ暗いうち(4時過ぎ)から、近所のヒンドゥ教のお寺でお祈りが始まる。わざわざスピーカーで、町中に音が響き渡る。
おまけに突然の豪雨。雷が鳴り寝てられない。
 
ホテルの入り口で。
商店みたいで、間口が狭く、一見ホテルには見えません。

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でも中に入ると、3階建で中庭があって中々なのです。

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9:30ホテルを車3台で出発。
車で、一時間半くらいのザンスカール川上流が川下りのスタート地点です。
途中、何もない砂漠のようなところに建設中の建物が見えます。何と"ユニヴァーシティ"だそうです。
こんなところで、寄宿舎だったら、どういう学生生活を送るんだろう。刑務所と変わらないね。
(俺ら、こんな村いやだ♪)

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砂漠のなかに続いて現れたのは、兵隊です。紛争地帯であることを思い出します。

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写真の左側の流れはインダス川、右がラフティングをするザンスカール川です。
ザンスカール川は元が氷河の水なので、氷が岩を削った灰色の濁りがあります。
合流点の建物がラフティングのゴール地点です。

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途中の道はまだちゃんと開通していません。写真は道路工事の発破を仕掛ける穴を穿けてところ。

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通してもらえるまで、待たなければなりません。

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橋の上から見るとそれほどの急流じゃなさそうです。
日本の川下りみたいなものかな。
天竜下れば飛沫がかかる・・・♪

合流地点から25㎞以上遡ったチリンというところが、ラフティングのスタート地点です。
ランチボックスの昼食を終え、ウェットスーツに着替えて、我々8人とツアーリーダー、それにインストラクター(船頭さん?)計10人がゴムボートに乗り込みます。
カメラは濡れそうなので持ち込みませんでした。(大正解でした)

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先ずはパドルの漕ぎ方の練習です。
少し練習して、いよいよここから26~27㎞の川下りです。
ところどころに急流があり、頭からずぶ濡れです。氷河の水ですから本当に冷たい。
屋形船の川下りとは大違いでした。
ウェットスーツの首からも容赦なく水が入ってきます。パンツまでずぶ濡れでした。
この費用は44ドルでした。案外安いですね。

インダス川との合流地点まで2時間半ほど、漕ぎ疲れました。しかし、二度と体験することはなさそうな楽しい川下りでした。

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ラフティングの帰りにストック・カンリが見えていました。結構存在感のある山です。

8月30日(土)晴

今日はレーからデリーへ飛行機で移動し、市内観光の後、夜には成田に向け出発です。

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5時前にホテル屋上に上がると、雨は上がっており、夜明けの山々が見える。

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美しい風景です。

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6時半にホテルを出て空港に。
デリー・レー間は、よく欠航になるそうだ。
明け方の豪雨で心配したが、今日は大丈夫なようだ。
レーを飛び立つと眼下にはインダス川が見える。

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ニューデリー空港に着き、市内のカレー屋さんへ。

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早めの昼食後は市内観光。

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ヒンドゥ教の寺院へ。

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祝福の赤い印をつけて金のライオンと記念撮影

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寺院の後は紅茶の専門店に。写真はインド人ガイドのプリンスさん(30歳)。
ここで買物をしていると急な雷雨となり、暫く店内で雨宿り。

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このバス、ドアが無い。こんなのがたくさん走っています。

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親子4人乗りのバイク。かわいい子でご両親も自慢顔。

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雨が降ったので、道路混雑が予想されるということで、インド門などの観光はパスして空港へ。
18時前に着き少し早すぎたが、21:10のデリー発エアインディア306便で成田へ出発。
飛行機は満席でしたが、順調に飛行。31日朝、無事に成田に着き、入国手続きを済ませ全員無事に帰国しました。
成田に着くと夏は終わっていました。明日は9月です。
 
私なりの高さへの挑戦は、これで一区切りかな。

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