9：50

熊本空港に定刻で到着。
この日から九州北部は梅雨入りし、雲が厚く、小雨模様。
予約しておいたレンタカー（2か月前に早割で予約したので3日で13,000円と格安！）に乗り、阿蘇経由で九重に向かう。小雨で山間部は濃い霧。周りは雄大な草原が広がっているはずだがよく見えない。

猿渡さんは別ルートで、大牟田のご自宅から自分の車に三輪さんを乗せて九重に向かっている。猿渡さんから途中のレストランで合流し、昼食にしようとの電話が入った。

12：08

九重の手前の瀬の本高原にある郷土料理の店、「八菜家」（やさいや）の駐車場で猿渡さん・三輪さんと合流。

ここのお薦め料理は「だご汁」。野菜たっぷり、具だくさんの味噌仕立てスイトンといったところか。九州名物の「たかな」飯との定食にした。お漬物バイキングもあって、ボリュームたっぷり。いつもの2食以上の量で、おなか一杯。

食後、本日の登山ルートを検討。2年前は九重高原の長者原から三俣山に登って、本日の宿の法華院温泉へ向かった。今回もそのつもりであったが、雨模様のため、猿渡さんのアドバイスで、ルートを変更し、北側の暮雨(くらさめ）から入ることにした。このルートのほうが山登りは少なく、ラクだとのこと。

昼食後、車で九重に移動。長者原を過ぎて北側から暮雨に回り込み、一般道終点の暮雨駐車場着。駐車料金は1台日帰り1,000円、2日で1,500円。

高めだが、法華院温泉の500円割引券がもらえ、帰りにはコーヒーのサービスがあるというので、ここに駐車。

（近くの別の駐車場は1日300円と格安。）

登山準備を整え、

13：50

暮雨駐車場(標高936ｍ)をスタート。

雨は止んでいる。が、雲は厚く今にも降ってきそう。濡れた山道に備えて下はレインウェアとスパッツを着用。

駐車場のおばさんが、従来の登山ルートは急坂があってきついとのことで、ちょっと時間はかかるがラクな迂回ルートの案内図をくれた。それに従う。

最初は大船林道（一般車は通行止め）を歩く。途中から林道をショートカットする山道に入る。倒木が道をふさいでいる所があった。

倒木をのりこえると、その裏には大きな青白い蛾がとまっていた。幅は15ｃｍぐらいある。珍しいオオミズアオだ。

新緑がきれいだ。しかし雨上がりで湿気が多く、風が通らないので蒸している。

14：50

ショートカットを終え、再び大船林道に出る。

この林道は結局、坊がつるの法華院温泉まで通じている。バスが通れるほどのいい道だ。「暮雨の駐車場の人が法華院温泉までマイクロバスで営業すれば儲かるだろうに・・」などど話しながら歩く。

15：15

雨がぱらついてきたので傘を使う。

あまり花には出くわさなかったが、道路わきに白い花を見つけた。「サワフタギ？」

坊がつるが近づいてくると周りは林が少なくなり、草原と低木となってくる。

そして、

15：27

ピンクの花が目にとまる。今回最初のミヤマキリシマだ！

進むにつれ、周りにミヤマキリシマが増えてきた。

15：37

坊がつる（1,226ｍ）に出た。

明日登る予定の平治（ひいじ）岳（1,642ｍ）が見える。

山頂のガスが一瞬薄れた。ミヤマキリシマでピンクに染まっているように見える。期待できそうで歓声が上がる。

蒼い顔をしている女性二人組に呼び止められた。同行のご主人とはぐれてしまったが、自分は携帯電話を忘れてきたので連絡がとれないという。

ご主人の電話番号を聞いて電話したらつながった。ご主人と話してもらい、暮雨の駐車場に戻りたいのに反対方向に歩いていたのがわかり、引き返していった。あとでご主人から無事に合流したとの電話があり、ほっとした。

坊がつる湿原で咲いていた黄色い花。サワオグルマ？

16：05

本日の宿、法華院温泉山荘　着。

満開のミヤマキリシマがお出迎え。

着くと同時に雨脚が強まってきた。

でも、もう我々には関係ない。歩いている間は小雨程度でラッキーだった。

宿は個室の特別室（一泊二食9,000円）を2部屋確保。

実は予約受付開始日の4月1日時点では、能勢夫妻用の個室1室しかとれず、あとの4人は大部屋だったが、個室にキャンセルが出たために4人も個室に変更することができた。これまたラッキーである。

さっそく温泉に浸かって、そのあとは部屋でおきまりのビールで乾杯。

外は土砂降りの雨となっているが、我々はまったりして話が弾む。今日はコースを変更してよかった。九州組のアドバイスがなければ山荘着が遅くなり、大雨で難儀していたであろう。改めて猿渡さんと三輪さんに感謝。

18：30

夕食。食堂は満席だが、さすがに特別室用のテーブルは確保されており、予定時刻通りにありつけた。

三輪さんによると、料理の質は以前よりよくなっているとのこと。どれもおいしくて、もちろん完食。

そういえば、お風呂も2年前より改装されてきれいになっていた。（石鹸類は自然保護のため相変わらず使えないが・・）

猿渡さんからの差し入れの熊本の球磨焼酎「白岳」のお湯割りもあって満足至極。