2011年8月6日(土曜)
秋田駒ケ岳・竿灯祭り

レポートby高橋(雄)

5時ごろ目覚めた男性陣は朝ぶろを楽しんだ。休暇村乳頭温泉郷では朝食は7:00から。
その前の6:30分から宿のスタッフが周りのお散歩会をしてくれるとの情報を、昨夜伊能さんが仕入れていた。

もちろん、男性陣はそれに参加。

スタッフが花の名前などを教えてくれる。

← ヨツバヒヨドリ
葉が一か所から4枚出ている。
昨日の岩手山の網張スキー場でも群生していた。

トリアシショウマ。
花が鳥の足に似ている。

ノアザミ
花の基部の総包がねばねばしている。
総包がねばねばしていないのは
「ノハラアザミ」というそうだ。

あたり一帯はブナ林。
戦時中に一度伐採されたそうで、その後に実生が成長。樹齢は60~70年ぐらいらしい。
木肌で黒ずんでいるところは地衣類(コケ)
なのだそうだ。上のほうで黒ずんでいない灰色
のところは、火山性ガスに吹かれて地衣類が
育たないところで、これがブナの本来の木肌
だということをスタッフから教わった。

7:00から朝食バイキング。
7:50 宿を車で出発。
8:05 アルパこまくさ(標高640m)着。
ここで
8:17発の秋田駒ケ岳八合目行きの
シャトルバス(往復1,200円)に
乗り換える。
(八合目駐車場は狭いので、夏季は
一般車は乗り入れ禁止となっている。)

バスは細い道をくねくねといくつものカーブをこなし、約20分で八合目に到着。
(標高1,300m)

8:55
身支度を整えていざ歩行スタート。

適度な登りの登山道。
← ヤマブキショウマ

9:23
片倉岳展望地(1,440m)
小休止して水分補給。
日は出ているが下は雲が湧いており、展望は
あまりきかない。

片倉展望地を過ぎると登山道の
周りはお花畑となってくる。

紫:ハクサンシャジン
黄:トウゲブキ
白:タカネトウウチソウ
などなど・・・

トウゲブキ

ミヤマリンドウ?

9:50
あみだ池下端に到着。ここにザックを置いて
左手の男女岳(おなめだけ、秋田駒最高点)
にピストンすることにした。

男女岳側もお花畑である。
← タカネトウウチソウなど。

あみだ池から男女岳山頂へは高低差
約100mの登り。

10:31
秋田駒最高点、男女岳山頂(1,637m)。

晴れてはいるものの、遠くの山々は薄雲の
中でちょっと残念。
360度のパノラマで、条件がよければ北から
時計回りに八甲田山、八幡平、乳頭山、
岩手山、早池峰山、栗駒山、月山、鳥海山、
田沢湖、岩木山などが見えるところだ。

10:37
山頂からあみだ池へと下り始める。

10:55
あみだ池下端のザックを置いた場所に
戻って昼食。
バック右手の山は男岳(1,623m)

11:15
八合目駐車場めざして下山開始。

終わりかけてはいるがハクサンシャクナゲ。

ミヤマゼンコ?(手前)
雲が切れて田沢湖が見えた!。

ミヤマバイケイソウ

アザミの群生

コガネギク

11:52
  片倉岳展望地(1,440m)   

モミジカラマツ

ガスがきれて乳頭山(烏帽子岳1,478m)
が見えた。(写真中央左手の山)
この左側の麓が乳頭温泉である。
写真右奥が岩手山方向だが雲の中。

ノジギク?

ヤマアジサイ

12:06
八合目駐車場が見えた。

← ヒトツバショウマ?センニンソウ?
他、見かけた高山植物は、ニッコウキスゲ、
ヤマハハコ、ヨツバヒヨドリ、ムシカリ、
ミヤマシシウドなどいっぱい。

さすが花の百名山のひとつである。
6月~7月にはチングルマ、タカネスミレ、
コマクサなどのみごとな大群落が楽しめる
ようだ。

八合目駐車場手前近くにあるイオウ鉱山跡。
この奥に登頂してきた男女岳があり、ここを
通れば近いのだが、危険個所があり、通行禁止
となっている。

12:15
八合目駐車場にゴール。
ここの水場で喉をうるおす。
冷たくて実においしい。甘くてやさしい味。
靴の洗い場もある。

アルパこまくさへの帰りの次のシャトルバスは
12:55。
バス停で待っている間に黒い雲が来て
ゴロゴロ鳴りはじめ、ポツリポツリと
降り出した。
しかしそこへバスが来て乗り込めたので
濡れずにすみ、ラッキーだった。

13:20
アルパこまくさ着。途中は雨だったが、
アルパこまくさでは雨は上がっていた。
これまたラッキーである。

当初の予定ではアルパこまくさで入浴としていたが、変更して乳頭温泉まで車で少し戻り、乳頭温泉の草分け、
鶴の湯」に向かった。途中で舗装が切れ、土ほこりもうもうで走行。 秘湯気分が高まる。日帰り入浴@500円。

茅葺きの建物で風情は誠に結構であった。

が、露天風呂では、なんとスズメバチと同じ
くらいの大きなアブが飛び回っている。
ハエタタキが用意してあり、それを振り回し
ながら入る。
勇敢にも能勢(邦)さんはそれで2匹を退治
したそうだ。私も1匹をたたき落とした。
しかし、別のアブにうしろからおしりを噛ま
れてしまった!その後一週間ほど腫れてかゆ
かった。
全く迷惑な「おしりかじり虫」である。
夏の露天風呂は要注意!!

14:30
乳頭温泉鶴の湯をあとにして秋田に向かう。
途中、田沢湖に寄り、シンボルの「たつこ像
の前でパチリ。(15:10)

田沢湖の水は澄んでおり、岸辺では観光客が
播くエサめあての魚が群れている。

17:10
秋田市内入り。今夜の宿、ダイワロイネットホテルをめざしたが、秋田駅の地下をくぐるトンネルに入ったら、なんと
その中でカーナビが、目的地付近とのことで案内を終了してしまった。昨日の休暇村乳頭温泉郷でも案内を早く終了
され、うろうろしたが、またもや!だ。 不出来なカーナビ! メーカーを見たらC**L**Nだった。
トンネルを抜けたら、後続の根岸車のカーナビ(別メーカー。これはこれで古くて、電話番号検索で目的地がなかなか
ヒットせずに往生したが・・)はまだ案内中とのことで、先導してもらい、なんとか 17:20ホテル着。
みんなはチェックインし、私と根岸さんはレンタカーを秋田駅まで返しに行った。
私と根岸さんが駅から歩いて戻るまでの間、小野寺さんはホテルのパソコンで、近くの今夜の夕食会場「比内や」の
場所を検索。ついでにクーポンをゲットしプリントアウト。生ビールが一杯105円で飲めることになった。

   

18:15
夕食。秋田駒ケ岳登頂を果たして喜びの乾杯。
料理は比内地鶏を使ったコース。@2,620円
(飲み物別)

夕食を1時間ちょっとで切り上げ、
19:20いよいよ竿灯祭り見物。
ちょうど「どっこいしょ、どっこいしょ」の
掛け声と太鼓囃しで竿灯が立ちあがり始めた。

20:00ごろまで道端で見物した。
見物客が多くて、いい場所に行きにくい。
そこで今度はホテルに戻って部屋から見物
することにした。

実は泊ったホテルの目の前の通りが竿灯祭り
の会場である。 部屋は13階と14階。
ツインの部屋は通りに面していて、文字通り
高みの見物ができる。 ビールを飲みながら
ゆったりと観賞。 なかなかできない贅沢で
ある。 部屋も広く、去年の青森の狭いビジ
ネスホテルとは大違い。 料金も朝食付きで
一人12,000円程度。(←普段は9,000円。
青森では普段3,000円がねぶた当日は3倍以上
の10,000円だった)

ひとつの竿灯が大きくしなっている。
しばらくなんとか持ちこたえていたが、結局
竿が折れて提灯が落ちてしまった。

さらに部屋の大型テレビでも、東北夏祭り特集
がライブで放送されており、竿灯の全景や担ぎ
手の映像をインタビュー・解説つきで楽しむこ
とができた。

そして青森のねぶたの中継では去年を思い出し
ながら楽しんだ。

というわけで、本日は、乳頭温泉の朝湯、散歩会、秋田駒ケ岳のお花畑、山頂制覇、乳頭温泉最古の鶴の湯、田沢湖、
竿灯祭りを贅沢に観賞・・・おまけにアブ騒動、カーナビ騒動まで加えて、おそらくクマさん会始まって以来の"濃い"
一日でした。
明日は山登りの予定もなく、朝もゆっくり。ベッドも広くて快適。∴ 超深~い眠りに入ったのでありました。ZZZ..