2011年2月26日(土曜) 入笠山
レポートby 熊本

今回で入笠山はクマさん会として19回目の登山となった。雪山の初心者入門コースとして最適な山で毎年おとずれている。
今年は佐藤(亜)さん(光上さん娘)が始めての雪山経験で参加した。勿論、父親の光上さんと吉松さん、熊本の4人が参加。
山頂で、思わぬ人に遭遇した。

7:00定刻にスーパーあずさ1号で新宿を出発した光上さん親娘。

昨日は4月末から5月初旬の気温で異常な暖かさであったが、一転して今日は昨日より10度下がり真冬に逆戻りの天気予報であった。

山梨ぶどう郷に近づくと南アルプス(白根三山)の真っ白な峰が見えてくる。

小淵沢に近くなると男性的な山容をした甲斐駒ケ岳が大きくなる。

小淵沢で特急から松本行の普通列車に乗換え、ここで吉松さんと合流した。

富士見パノラマスキー場

我々が本日取り組む山である。

富士見駅9:15分到着。風もなく予想以上に暖かい。

タクシーが来るのを待つ吉松さん、佐藤さん。

タクシー10分で富士見パノラマスキー場のゲレンデに到着。

ゴンドラの往復券(¥1600-)を購入し乗場へ向かう。

運転士さんの話では、今年は例年に比べて降雪が少なかったそうだ。

ゴンドラで一気に標高1800mまで上がる。

ゴンドラ山頂駅に着きゲレンデに出て、アイゼンを装着する。

佐藤さんは始めてのアイゼンだ。

スタート前の集合写真を一枚。

標高1800mの高度でも暖かく風もないため手袋をしなくても平気だ。

冠雪した八ヶ岳の連なる頂きが青空の綺麗に映える。

林道に沿って歩き始めると左手方向に甲斐駒ケ岳が見えてきた。

林道の緩やかな登りを5分程歩くと、入笠湿原への林間コースがあり標識に従って樹林帯に入る。

樹林帯の細い登山道の雪道は固く締まって歩きやすい。

入笠湿原を横断する。

湿原も雪で埋まり白一色。5月頃からは水芭蕉やザゼンソウが咲く湿原である。

山彦山荘(冬季休業)からマナスル山荘(冬季の営業)まで平坦な上りを歩き、ゴンドラ山頂駅から約30分で登山口まで来た。

ここからは急な本格的な登りとなるため、一枚上着を脱ぐ。

登り始めて5分ほどで、右手方向の樹木の隙間から、中央アルプスが見えてきた。

写真は木曽駒ケ岳(右)と宝剣岳(左)であり、御嶽山や北アルプスの乗鞍岳が見えてきた。

少々疲れが見え始めた、光上さんのペースに切り替えるため、

先頭を光上さんにチェンジ。

ユックリ一歩一歩前に進む。

最後の急斜面の登りで、此処を詰めれば山頂である。

この辺りは踏み跡を外すと股下まで沈み込んでしまい。

ストックが全部埋まってしまうので、積雪は1m30以上はありそうだ

入笠山(1955m)山頂に11:30到着。

360度の展望に歓声が上がる。正面に八ヶ岳、富士山、甲斐駒が岳・仙丈岳・白根三山の南アルプス、木曽駒が岳等の中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳・穂高岳から鹿島・五竜・唐松・白馬岳のまので北アルプス、秩父の金峰山が全部見渡せる。

多少霞んでいる富士山

中央アルプス、右手ピークが木曽駒が岳

堂々と大きな御嶽山

穂高岳を中心に北アルプス

正面の八ヶ岳

入笠山頂で風がないのは珍しいが、そのため暖かく、ノンビリ山々を眺めていると「クマさん」と近くで呼ぶ声のした方を振り向くと、何と須藤さんがいた。

我々より一本あとの電車で来たとのこと。

一緒に山頂での記念写真に収まる。

須藤さんは、又とない景観に写真を撮り続けたいとのことで、

我々は日帰り温泉に向かうため下山した。

ゴンドラ山頂駅に戻るため入笠湿原から往路の林道ではなく、山超えの林間コース取った。

下りも光上さんを先頭にゴンドラ駅に向かう。

ゴンドラ駅に13:00到着。

ゴンドラで下り、日帰り温泉に向かう。

日帰り温泉「ゆーとろ水神の湯」に13:20に到着。

スキー場で入手した割引券で¥700⇒¥600。

温泉は微かに硫黄の匂いが漂う硫黄泉だ。

露天風呂、サウナに入り大広間で恒例の乾杯。

佐藤さんもクマさん会のオリジナルTシャツを着て、アッピール。

15:00に駅までの無料バスが、日帰温泉の正面前の駐車場でピックアップとのことで待つ。

富士見駅15:59の特急あずさ24号自由席車両に乗り込み、

焼酎で再び宴会が始まる。

17:30八王子で吉松さんとお別れ、他の三名は新宿終点まで乗り、新宿で解散。

皆様お疲れ様でした。

寒さ逆戻りの天気予報であったが、入笠山は風もなく手袋が不要なほどの暖かさで、雲一つ無い快晴に恵まれ、 360度の展望を満喫した一日でした。
来週3月6日(日)は九州から猿渡さんを迎えて、箱根「駒ケ岳・神山」の予定です。

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