2010年9月4日(土曜) 天女山〜美し森
                                 レポートby 熊本

 

10年振りに「天女山・美し森」を企画した。楽々ハイクでありながら、八ヶ岳、南アルプス、奥秩父山系、富士山
の展望が期待できるコースである。

今回は高橋雄さんと熊本の2名のみ参加である。

新宿7:00のスーパーあずさ1号は出発前には満席で立っている人で身動きが出来ないほどであった。

雄さんは八王子から普通電車でくることになった。
普通電車も、始発の八王子ですでに満員となり、立っている人もいたそうだ。

空は雲ひとつ無く澄み切っており、今日も都心は猛暑間違いなしであろう。

鳳凰山 地蔵岳山頂のオベリスクが天を突いている。

 

甲斐駒ケ岳も今日は沢山の登山者が訪れていることだろう。

小淵沢駅で小海線の乗換え、雄さんと合流。

二つ目の甲斐大泉駅で下車(9:30)

タクシーで天女山登山口に向かう。

しかし、タクシーが着いたのは登山口を通りこして、天女山山頂の駐車場であった(10:00)

何と歩かずに1529mの山頂に来てしまった。(¥1610-

正に楽々ハイクの始まりか?

しかし10年前に来た時の山頂とはイメージが異なる。「何か変?」

 

天女山山頂の標識を囲んで最初の記念写真。スタートがいきなり山頂というのは、おそらくクマさん会では初めてだろう

山頂付近には花がいろいろ咲いていた。マツムシソウ、ツキミソウ、

 アザミ、コハマギク?

 

 、ウメバチソウ?

花の写真を撮っていると、腰に籠をぶら提げた20名程の一行が現れた。コノコ採りにきたツアー団体かもしれない。

我々は「美し森」(5.1K)の標識に従ってスタートする。

2,3分歩くと古い「天女山」(1592m)の標識が現れた。

10年前に来た時は、ここが山頂だったのだ。

 

更に暫く進むと、展望が開け鳳凰山、北岳、千丈岳、甲斐駒が岳などの南アルプスが正面に見え出した。

素晴らしい展望の場所であり。やっと10年前にここに来た記憶が戻った。

振り返ると、

三つ頭、権現岳の八ヶ岳山系が見える。

標高1530mで陽射しは強く暑い。

大きな天女山を刻んだ石碑の前で写真の撮り直しをする。

天女山山頂から「美し森」へは一旦、足元には熊笹が生茂り、ミズナラやダケカンバの樹林帯の急斜面を下り、5分ほどで車道を横切り、再び樹林帯に入る。

樹林帯の中は涼しく、気持ちが良く爽やかである。

ヤマハハコ等が咲いており、

次第に苔むした沢に出るが、川俣川西沢だが枯れて水は流れていない。

更に下り切ると大きな牧草地にでた。八ヶ岳県営牧場である。

広い牧場からは見晴展望が良く、茅ケ岳の右に薄く富士山が雲の中に浮き上がっていた。

高台に上がり写真を撮りまくる雄さん

奥秩父・富士山の反対側には八ヶ岳の主峰「赤岳」が大きく姿を現している。

誰もいない広い牧草地を二人で写真を撮りながら散策。

牧場から一旦離れ、樹林帯に入り、急な斜面を登る。

高山植物は、まばらではあるが、結構咲いていた。

 

 

 

更に登ると再び牧場に出る。

登ってきた牧場を眼下に見下ろす。

標識は良く整備されており道に迷う心配は全くない。

牧場の丘の上は展望台になっておりベンチが3っほどあり、ここで昼食の予定であったが、予定より30分以上早く着き(10:50)先へ進む。

フジアザミ(?)や紅葉の始まった木の葉など

 

 

トリカブトは群がって咲いていた。

再び一面の熊笹とミズナラの樹林帯に入り更に登る。

みたび、広い牧草地となり

赤岳が近づいて来たようだ。

天女山から2.1K、美し森まで2.3Kの中間地点である。

牧草地を登る雄さん

この辺が標高1650mだろうか?

またまた、樹林帯の下りに入ると下の方から沢を流れる水に音がしてきた。

一気に下りとなり、高度を下げ、川俣川東沢に到着(11:25)

川岸の涼しいところで昼食にした。

 

昼食写真

昼食を終え今度は急な階段状の登りになり、20分位登りが続く。

ピークを過ぎやや下ったところに「羽衣の池」があった。この連日の暑さで池は乾上ってしまっていた。

ワレモコウやツリフネソウ

羽衣の池から階段状の下りとなり5分ほど下ると「ソフトクリーム」の宣伝幕が出始めた。

清泉寮と同じく旨い。

250円、だが団体は\200-は納得できない。

12:30美し森展望台に到着。

早速、ソフトクリームを食べる。展望台の二階は風の流れがあり涼しく気持ちが良い。

モミジは結構、黄、赤く染まっていた。

前回(821日)登った金峰山山頂の五丈岩がハッキリ見え、手前の瑞牆山の奇岩の様子もよく分かる。

美し森山頂からの下り

萩の花、アザミ

萩、秋のキリンソウ

13:09の巡回バスに乗り、

甲斐大泉・清里に向かう。

途中「パノラマの湯」の停留場があり、ここで入浴することに急遽変更する。

2時に甲斐大泉温泉「パノラマの湯」に到着。

700円で大きな露天風呂、サウナもあり、空いており洗い場も多くノンビリは入れるのが良かった。

 

例によって入浴後は生ビールで乾杯だ!

2時間弱休憩し、甲斐大泉の駅に向かう。熊本の勘で周辺の花を写真に撮りながらドンドン下った。

何時までたっても駅に着かない。何と「パノラマの湯」から下るのではなく、逆に上がるのだった。

大失敗である。

乗るはずの、予定より1本早い電車は遠に行ってしまい、結局当初の計画の17時の電車になってしまったが、それまでは1時間ほど余裕があり、「いずみきのこ園」に寄ってみることにした。

「いずみきのこ園」

夫々、キノコの佃煮を買い、

雄さんがキノコの漬物を買おうとしたが、この暑さで家に着くまで醗酵してしまうので止めたほうが良いと店のおばさんに言われた。

雄さんはそれではと、隣のカウンターで、このキノコ漬物を肴に、自前の焼酎を飲みながら電車の時間待ちをしたいと申し入れ、おばさんは快く応じてくれた。

そればかりでなく、自家製のキノコサラダや佃煮をサービスに振舞ってくれた。

このキノコ漬物とキノコサラダは実に旨かった。

甲斐大泉駅にあった案内図

17:17の電車を待つ甲斐大泉のホームは溢れるばかりの人

超満員の小海線列車
(2両編成)

17:41小淵沢発の「あずさ28号」で帰路に着きました。

立川で雄さんは下車。

お疲れ様でした。

都心の猛暑から離れ、標高1500m〜1600mの高原の風は爽やかで涼しく、このコースは八ヶ岳、富士山、
南アルプス、奥秩父山塊の展望が抜群でした(丁度
20000歩)。  
3月ごろの残雪期は更に展望が良いのではと来年に期待を抱かせました。

次回は918日(土) 武蔵の「蕨山(1044m)」の予定です。

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