「九州ツアー二日目 平治岳」
2010年6月12日(土曜)

Reported by 小野寺

 

本日は、メインイベント“平治岳(ひいじだけ) ミヤマキリシマ堪能コース”だ。計画してくれた猿渡さんの

ご推薦にも力が入っている。しかし、昨夜からの天気予報は「午後から雨」。そこで、当初は法華院温泉→

大船山→平治岳と尾根を渡る予定だったが、雨が落ちる前に平治岳を制覇してしまおうという熊本さんの

アイデアに賛同し、早朝より活動開始。

 

4:30起床。クマさんは4:00起きで入浴、雄さんは朝食用弁当を半分平らげ、今日も朝から元気(^^)v

4:40 法華院温泉山荘より日の出直前の景色。

 

5:05 法華院温泉山荘、出発

5:14 坊がツル

朝日が山の端を照らし始める。

 

【“坊がツル”の名称】
坊は法華院の坊、ツルは水流のほとりの平地を

指す地形名。

 

くじゅう坊がツルとタデ原湿原は、ラムサール

条約に登録された貴重な中間湿原だそうだ。

http://www.pref.oita.jp/10550/ramsar/gaiyou/index.html

平治岳へ。

5:43 大戸越(うとんこし)への分岐点。

ここから鬱蒼とした樹林帯へ入っていく。

5:54 休憩。

三輪さん持参の「堅パン」を頂く。

文字どおり半端でない堅さの乾パン状のもの

だが、小麦の味がして美味しい。

6:16 大戸越直前から、ミヤマキリシマがちら

ほらと現れる。

6:23 大戸越 着。

仰ぎ見れば、朝日照るミヤマキリシマの壁。

朝食用お弁当で腹ごしらえ。

 

お弁当の紙袋は法華院温泉山荘オリジナル。

手書きの周辺地図になっている。

ここで出会った“平治岳LOVE”な延岡の男性

がミヤマキリシマを熱く語るところによると、

先週(も登ったらしい)は蕾ばかりだったが、今日

はスゴイ!らしい。本当によいタイミングで来

ることができた。

6:46 ここに荷物を置いて、身軽になって頂上へ

の登高開始。

 

見渡す限りの花畑。

その中を漕ぐように進む。

花とわたし<その1>

花とわたし<その2>

 

上る、上る。ほぼ直登。

7:05 身の丈ほどのミヤマキリシマに引っかか

れながら進み、見晴らしの良いところへ出た。

平治岳の南峰的なちょっとしたピーク。

本当の山頂はさらに後ろ。

山頂めざし、なおもミヤマキリシマをかきわけ進む。

7:17 平治岳 山頂。(1,643m)

風が強い。

7:27 峰に出た。

西側にちょっと下がったところの尾根が花色

にびっしりと染まっている。

風もなんのその。夢中でシャッターを切る。

花とわたし<その3>

 

 

どうだっ!!これでもかっ といわんばかり。

7:32平治岳 山頂へ戻る。

そこにいた人たち皆で、口々に今日来られた幸運を称える。

 

山頂の北側はミヤマキリシマは少ないが大パノラマが楽しめる。

西(左)の山は昨日登った三俣山。今は晴れているが雲がかかり始めた。やはり雨が来るか?

7:41 下山開始

登りと同じ急斜面を戻る。

向かい正面は次に予定した大船山。

本来なら大船山もピンクに染まるそうだが、

見てのとおり開花が遅れている。

風も出て雲がかかり始めてきたので、これは

やっぱり登らずに、雨のこないうちに下山

したほうがよさそうだ。

山道はいくつかつけられているが、我々が下っ

たルートは険しく、ロープ場がいくつかあり、

土も滑りやすい。木の根や枝にもつかまり

ながら慎重に下りる。緊張で口がカラカラ。

急斜面をなんとか下り切り、

8:03 大戸越に戻った。

登ってくる人も増え始めた。

登りと同じ道をとっとと下り、

8:55坊がツルに戻る。

振り向けば、平治には多少雲がかかり始めて

いる。早起きの成果を喜ぶ。

9:14 坊がつる讃歌』で良いノドを披露する

サルさん。

坊がつる讃歌
昭和54年にNHK「みんなのうた」で芹洋子が

歌い全国区で知られたものだが、もともとは広

島高等師範学校(現 広島大学)山岳部の部歌だ

ったそうだ。

[歌詞#2]

  ミヤマキリシマ 咲き誇り
  山くれないに 大船(たいせん)
  峰を仰ぎて 山男
  花の情を 知る者ぞ

車をおいてある長者原(ちょうじゃばる)を

めざし、九州自然歩道へ進む。

 

9:56 雨が池 手前で小休止。

クマさん持参のぶどうパン(バター入り!)で小腹

を満たす。

10:07雨が池。ここで身近に平治岳を仰ぐのは見納め。

 

雨が池から長者原までは広葉樹林帯の中。

11:00水分補給に小休止。長者原まではあと

一息。

 

 

同時刻、気象庁が九州北部地方の梅雨入りを

発表。ミヤマキリシマの開花も平年より10

遅れ、どちらも私たちの訪れを待ってくれて

いたかのようだ。

[2010/6/12 日経夕刊]

11:21 長者原 到着。

上空は雲におおわれてきたが、これまでの

歩行中は一滴も雨にあたらなかった。

大ラッキーである!

車で移動し、

12:05 昼食@朝日茶屋

「地鶏おこわセット定食」¥1,100

サービスで出てきた豊後牛の自家製牛乳が美味

しく、みんなでおかわりを頼む(100/)

12:36 ここで、三輪さんとはお別れ。
三輪さんは温泉立寄りの後、大宰府へ帰還。

 

>> 三輪さん、どうもありがとうございました。

昼食後、能勢さんもオススメしていた九重

吊大橋へ向かう。

 

12:50九重大吊橋(ここのえゆめおおつり

はし)着。

高さ173m長さ390m。歩行者専用橋として

は日本一。通行料¥500/人。チケットの半券

は四季折々の大吊橋で、渡された人によって

まちまち。

 

2本の滝と遠く緑深い豊後の山の連なりが眺め

られ、絶景。

 

口蹄疫の影響で、道路はもちろん公共の場所で

はあちこち消毒液がまかれている。

九重大吊橋を見物したあとは、車で湯布院

に向かう。

14:00 本日の宿泊先、民宿「蓮輪」に行って

みるも、16:00チェックインのため、まだ開

いておらず、そのまま湯布院散策に出かける

ことにする。

14:22 湯布院の観光地を散策

雲行きがいよいよ怪しく、傘を持って歩く。

15:10 喫茶店のかぼすジュース(650)で憩って

いたら、とうとう雨が降り出した。

しかし、霧雨なので近くの金鱗湖へ出かける。

15:31 金鱗湖。

周囲約400m、水深約2m。静かな池。

温泉が湧き出していて水が温かく、
グッピー
などの熱帯魚も生息している。

看板によると、由布岳麓にあるので以前は

「岳下(たけもと)の池」と呼ばれていた
が、
1884年儒学者が魚の鱗が夕日に照らさ
れて
金色に輝くのを見て「金鱗湖」と名付
けたそ
うだ。湖畔には共同浴場「下ん湯」
(したん
ゆ)がある。入湯料¥100

16:00本日の宿「蓮輪」に到着。

http://hasuwa.hp.infoseek.co.jp/

お部屋は「九重」。トイレ洗面・TV・冷蔵庫付。

館内とても清潔。

お風呂は自家泉。露天の檜湯船「愛の湯」と

岩風呂「華の湯」、内風呂がある。アルカリ

単純泉で源泉73.6度をうめて42℃のお風呂に

なっている。お肌つるつるで気持ちの良いお湯。

18:00 夕食。

すっぽん料理と鳥料理を2人前ずつ注文。

すっぽん初体験のサルさんと小野寺はおそる

おそる手をつける。

スッポンの生き血、初体験のサル

さん。ちょっと逡巡しながらも・・

「えいっ」

くいっ。

「飲んじゃったよ〜

今夜は寝かせないよ〜」


最後のすっぽん雑炊はみんなで堪能し、お腹いっぱいになった。・・・

 

外は、夕食の頃から本格的に雨が降り出した。梅雨入りしたことだし、明日の天気は見込めない。

この2日で心ゆくまでミヤマキリシマを満喫でき大満足の私たちは、早々に明日はのんびり温泉三昧を決め込ん

だ。サルさんのオススメ候補地より黒川温泉に行ってみようとまとまった。

20:30 クマさん、早々に布団にもぐり、気持ちよく大いびき。それに負けずに寝てしまうために、サルさんと雄

さんは半ばやけくそで(?)お酒を空ける。

22:00 就寝。

 

13日へ

 

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