那須岳&三斗小屋温泉 その2
2010年5月1日(土曜)
レポートby 熊本
昨夜は9時消灯で就寝したが、深夜から風が強まり、窓がガタガタ鳴りどうしで頻繁に目が覚めた。
コタツの温もりと暖かい羽毛布団のお陰で寒くはなかった。
4時にトイレに行き、5時前に起床。
昨日の夕食時、1日のコースは予定していた三本槍岳を中止し、温泉三昧へ変更で全員意見が一致していた。
コースは三斗小屋温泉〜沼原分岐〜峰の小屋〜ロープウエー山麓駅まで雪上歩行。
那須湯本にある「鹿の湯」で二度目の温泉入浴、三度目はお菓子の城にある那須山で入浴の予定である。
温泉は朝6時頃からと張り紙があったが、雄さんは5時前に入っており、続いて入浴する。
本日一回目の温泉入浴である。
山奥の奥の鄙びた旅館で朝から、源泉掛け流しの熱い温泉に浸かれるのは幸せこの上ない。
ユックリと湯船に身を委ねる。もう外は明るく今日は快晴のようだ。
6:15に食事が運ばれ朝食となり、食欲旺盛なの は、勿論、田形さん。大盛ご飯を2杯平らげる。 |
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朝食メニューはベーコン焼き、納豆、温泉たまご、 焼き海苔、味噌汁、沢庵 |
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7:15 一泊2食で¥9100−と暖房費 ¥200−で精算をすませ、アイゼン装着し準備 万端 |
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出発前に大黒屋の前で記念の写真 |
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7:30快晴の中を出発 |
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直ぐ隣の煙草屋の前を通り |
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行程差のない雪道を南に向かって歩く。 雪は良く締まっており凍結しているところもある。 アイゼンの歯が食い込み安心して歩ける。 |
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10分程歩くと三斗小屋温泉の案内版がある。 那須の温泉は茶臼岳の東側に分布しているが、 三斗小屋温泉のみが西側にあると書かれていた。 |
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ダケカンバの樹林帯の中フラットな雪道を歩く。 |
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20分程歩くと、沼原への分岐が現れ、我々は峰の 茶屋のコースを進み、枯れた木間から茶臼岳が見 えてきた。 |
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「延命水」の水場を越え、左に巻くようにしながら 登りになり暫くして樹林帯を抜けると避難小屋に 出た。 |
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避難小屋の辺りは広い雪原となっており、朝の陽射 しが清清しく気持ちが良い。 |
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眼前には青空にクッキリと、茶臼岳の左側に峰の 茶屋の鞍部稜線が見えてきた。 本日唯一の登りである。 |
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避難小屋からは急登となり、一気に高度を稼ぐ。
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振り返ると福島側の山並みが真白な頂きが幾つも連なった景観は見事である。 |
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峰の茶屋鞍部の稜線に近づくにつれ風が強くなり、 稜線に出ると、30m近い烈風が吹き荒れ、まとも に立っていることが出来ない。 吹き飛ばされてしまう。これが名物の強風である。 堀さんの帽子は紐で止めていたが、それでも飛ば されてしまった。(左の写真で堀さんが帽子をかぶ っていないのはそのため・・・)
小屋の風避けに回りこみ小休止。 (8:30)。 |
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10分程休憩してロープウエー山麓駅に向かって下 山する。昨日根岸さんが滑落した40mの軌跡が はっきりと見える。 左の写真で雪渓をちょうど横切っている右の人の いるところで右足を置いた谷側の雪が崩れたので ある。
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緩やかな雪道の下りを30分ほど快調に下り、途中 アイゼンを外し、第三駐車場まで40分で下った。 (9:30)。 見上げると茶臼岳が大きく見える。 |
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ほぼ登山行程を全て無事こなして、ホットして、 ベンチで持参したパンを出し合って食べ、皆さん の顔も満足げである。
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ロープウエー山麓駅まで車道を15分歩き 10:35のバスに乗る。 バスを待つ間も田形さんは、先ほどパンを食 べたばかりなのに、売店からスナックスティックを 買ってきて、もぐもぐ・・ |
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那須湯本でバスを下車し、本日2回目の温泉 「鹿の湯」に向かう。
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「鹿の湯」は那須湯本温泉の源泉で、乳白色の 硫黄泉である。今年の初めに浴室が改装され綺麗 に清潔になっていた。 男性の浴室には41°、42°、43°、44°、46°、 48°の浴槽がある。低い温度の浴槽から体を慣 らし、徐々に高温に移る。 しかし、我々は46°が限界だ。 竹内さん、吉松さんが勇を決して48°にチャレンジ したが10秒が限界で茹タコの様に真っ赤になって 出た。 鹿の湯URL
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昼食は那須湯本で「手打ち蕎麦」となった。 先ずは、二日間雪山登山を無事達成できた ことに、ビールで乾杯!! |
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12:55発の黒磯行のバスに乗り込むや疲れが でたのか、根岸さん、雄さん、吉松さんはコックリ、 コックリ。 |
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田代南(お菓子の城)で、本日第三回目の源泉掛け流 しの温泉に行く人は下車。 小野寺さん、根岸さん、竹内さん、雄さんと熊本の 5名が下車。田形さん、吉松さんは夜他の用事がある ため、那須塩原から新幹線で帰路、これに便乗して 文さんが、堀さんは、宇都宮で名物の餃子を食べたい とかで、4名は真っ直ぐ黒磯駅まで乗って行った。 |
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お菓子の城敷地内に源泉「那須山」がある。 三斗小屋温泉及び鹿の湯は源泉掛け流しに浸かるのみ で、洗い場も無く、勿論石鹸の使用も出来ずヒタスラ源泉 温泉に浴するだけであった。 日帰り温泉「那須山」は源泉掛け流しではあるが、 洗い場も完備しており、二日間の雪山登山の疲れと、 汗を拭い去り、サッパリした体で東京に戻るには最適 だった。 http://www.okashinoshiro.co.jp/onsen/index.shtml
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昨日山頂をアタックした茶臼岳(左)と朝日岳(右) の山頂が那須山の露天風呂から見えた。
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1時間20分ほど日帰り温泉「那須山」に入浴休憩し たが、根岸さんが那須塩原から特急券を既に購入済 みとのことで、一本早いバスで帰り、我々は15:13 のバスで黒磯駅に向かった。
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帰りの電車は小野寺さん、竹内さん、雄さん、熊本の 4人となりワンボックスで宴会の続きをしながら帰路 に着いた。 |
那須岳(茶臼、朝日)は例年より多い残雪で雪山登山となりいろいろハプニングもあったが、無事登頂〜下山
が出来て大満足。また源泉掛け流しの温泉ツアーも、各々、趣きのある温泉で、これもまた十分堪能した。