2010年4月3日(土曜) 

レポートby熊本

 

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今回は身延山 久遠寺の枝垂桜観賞と山頂から富士山を仰ぐ企画である。

身延山 久遠寺は日蓮上人が1281年に妙法華院身延山久遠寺として開基し、日蓮宗のメッカである。

今回の参加はリーダーの高橋雄さん、吉松さんと熊本の3人のみである。雄さんの提案で、電車を止め

雄さんの車で行くことにした。

西国分寺駅 北口駐車場に7:30集合し、車に荷物を

詰め込み出発する。

この時間の上空は未だ雲が厚い。

西国分寺から中央高速インターに向かう途中、街道の両側に桜並木があり満開で綺麗であった。

中央自動車道に入り、快調に飛ばし大月から初狩に近づくと、渋滞が始まった、笹子トンネルに入る手前である。止まることは無かったが、ノロノロ運転が10分程続く。

何と観光バスの右前輪がパンクの珍しい事故が原因であった。

事故車を過ぎると再び快調に走り出し、約5kmある笹子トンネルを抜ける頃には上空の雲が切れ始め、青空が広がり始めた。

甲府南インターで中央道を降りる。左手前方には山頂が雲に隠れているが、まだタップリ雪を被った白峰三山(北岳、間の岳、農鳥岳)が正面に現れた。

右手には八ヶ岳が雲は被っていないが、気温の上昇でモヤの中で

薄っすらと見える。

甲府南で中央高速を下り、国道52号富士川街道に入り静岡に向かって走る。

富士川の土手(右)は菜の花が満開で黄色一色、左手は染井吉野の桜並木で薄いピンク色。

その真ん中を走る。

富士川街道を30km弱走ると、

身延町に入る。

久遠寺の枝垂桜の時期は交通規制があり、麓の身延総合文化会館が久遠寺までのシャトルバス発着所になっている。指定された無料駐車場に車を止めて、登山準備をしてシャトルバスに乗る。(片道¥200)。バスガイドはまだ若い修行僧が勤め、これも修行の一環とか。

バスは身延山への登りに入り、総門(久遠寺へ入る最初の門)を通り抜け、約10分弱でシャトルバスの停留所に着く。

ここから、三門までは両側に土産物屋が並ぶ門前町であり、正面に身延山があり山頂がはっきり見える。

 

歓迎の横断幕に迎えられ、最初の枝垂桜に出会う。

三門前の色の濃い枝垂桜

久遠寺 三門は日本三大門の一つに数えられることもある高さ21mもある立派な門である。

三門から久遠寺へは急な石段、287段の直登となるが、

我々はそれを避け、左側の「西谷」方面の桜を見ながら緩やかに上がって行くことにした。

枝垂桜や八重桜を見ながら、暫く車道を登る。

途中左に折れて、日蓮上人御廟所の方向に向かう。

常唱殿の枝垂桜も見事である。

 

次に「信行道場」とかかれた門を潜り石段を登る。

赤や濃いピンクの花桃も満開で、その後ろのしだれ桜はまるで滝のようだ。

 

 

ロープウエー乗場(久遠寺駅)に向かう。

 

風が吹くと桜の花びらが舞い、桜吹雪となる。

ロープウエー乗場は長蛇の列。

7分間隔で運行とあるが、乗るまでに40分近く掛かった。

山頂「奥之院駅」まで7分で一気に上がる。(片道\680

ロープウエーの中から久遠寺の枝垂桜を俯瞰

同じくロープウエーから富士川と下山コースの中腹に

ある三光堂を臨む。

山頂駅に着き、早速、富士山が見えるはずの南側

展望台へ向かう。

が、残念ながら富士山は雲の中で姿を見せない。

 

富士山はあきらめて反対側の北側の展望台に行く。

南アルプスの冠雪した頂きが連なって見える。

絶景である。

右から、北岳、間の岳、農鳥岳、塩見竹、荒川岳の3000m超えの屏風絵は素晴らしい。

ここで本日の3人集合写真を南アルプスの背景で撮る。

南アルプスのパノラマ写真

南アルプスを眺めながら昼食と思ったが、冷たい風が

強く、諦めて奥の院思親閣にある無料休憩所で昼食と

した。

梅酒と焼酎お湯割りで体を温める。

お湯は休憩所のポットのお湯で、ついでにラーメンにも

注ぐ。今回はガスコンロを使わずに済み、時間の節約

にもなった。

食事をしていると、富士山が姿を現したと雄さんが

叫んだ。

多少雲が掛かっているが、姿を現してくれた。

真西方向から見る富士山は初めてだ。

 

富士山の写真を撮り下山に入る。

13:00。

東側ハイキングコースはよく整備されており、快適に

下る。

5分ほど下ったところで、富士山の雲が切れ、完全に姿を見せてくれた。

中間の三光堂

久遠寺まで標準下り時間が90分のところスピード

アップして下る。

最初の30分は山道だが歩き易い。

後半の30分は舗装道路の歩きとなり、約1時間で

着いた。

久遠寺 五重塔

朝は西谷からロープウェイへ直行したため見ていなかった久遠寺境内。

報恩閣前の樹齢400年の枝垂桜

仏殿前の樹齢400年の枝垂桜

菩提梯上で

朝は敬遠した三門から久遠寺に直登する287段の石段を下る。標高差約100mの急階段である。

一段の段差が30センチ以上あり、これがキツイ。

富士山と枝垂桜を堪能して久遠寺を後にする。

 

吉松さんは夜用事があり、早めに帰るとのことで、丁度来たタクシーを捕まえ身延駅へ直行。

雄さんと熊本は身延温泉で入浴の予定であったが、徒歩で結構歩くことになるため止めて、シャトルバスで無料駐車場へ戻る。

 

車で帰る富士川街道を甲府方面に向かう途中、

鰍沢町近くに、「かじかの湯」の看板があり約3km入った所といくことで、寄って見ることにした。

露天風呂、サウナもあり空いていて良かった。

帰りの中央高速は多少の渋滞はあったが無事帰還した。

 

久遠寺の数知れない満開の枝垂桜を十分堪能し、山頂からは富士山も拝め、大満足の身延山でした。

雄さん往復の運転お疲れ様でした。有難うございました。

 

次回は

424日(土)、九州の猿渡さんをお迎えして「愛鷹山」(越前岳)の予定です。

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