2010年2月6日(土曜) 

レポートby熊本

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今回の雪山山行は北八ヶ岳の北横岳である。北横岳の雪山は023月、山内夫人と登り、山頂の樹氷の

美しさに魅せられて以来、クマさん会の樹氷登山の定番コースになっている。

大寒波襲来の26日(土)特急あずさ3号で茅野駅10:00に集まったのは、川島さん、能勢さん夫妻、

堀さん、高橋(雄)さん、久々参加の田上さんと熊本の7名である。

2週間前の「入笠山」に行った時は、新宿から富士見駅まで線路には全く雪は見られなかったが、相模湖

を過ぎたあたりから線路に雪があり、小淵沢あたりでは一面の雪景色であった。

甲府を過ぎると雲が多くなり、鳳凰山や甲斐駒は中腹以上が、また八ヶ岳は麓から姿が見えない。

 

10:20発のピタラスロープウエー行き

のバスは満席で出発した。

茅野からも八ヶ岳の姿は全く見ること

が出来ず、山頂は吹雪かもしれない。

北横岳へ高度を上げていくと、バス道

も積雪があり粉雪がパラパラ落ちて

いる。

1時間でピタラスロープウエー
山麓駅
に到着した。
(標高約
1750m:11:15

ここは風もなく、そう寒くはない。

スキーヤーと一緒に並び101人乗りの

ロープウエーに乗り込む。

約標高500mを一気に7分で山頂駅

まで登る(2233m)。

駅舎から出ると、マイナス14,5度と

気温は低い。

手袋外し、素手でアイゼンを装着して

いると、指先が痺れ我慢できない。

ポケットに入れてあるホカロンで

指先で温めるが、中々温まらない。

時間は掛かったが何とかアイゼンを

着け準備完了(12:05)。

坪庭をバックにスタートの写真を

撮りたいのだが、風が強く三脚が

倒れ、中々定まらない。

カメラが落ちたが、幸いなことに

雪の上で壊れないでよかった。

何とか写真を撮り終え、いよいよ

登山開始、坪庭に入る。

坪庭は吹きさらしで、風が強く、時折

突風で体が飛ばされそうだ。

厚手の手袋をしているが、指先は
冷たく
痺れ痛い、足の指も冷たい。

突風で雪が舞い上がり帽子、メガネ
から、
全身に雪が張り付く。

上空には青空が見え陽射しがあるが、

太陽の暖かさも風のお陰で殆ど感じ

られない。

15分ほど突風と戦いながら、坪庭を

横断し、北横岳の麓に到着。

山の陰で風避けとなりホットする。

ここから北横岳の南斜面をジグザグに

ビッシリ雪が纏わりついた樹氷の間を

縫って登る。

ここから本格的な登りとなり、体が

温まり、全身に血が通い始め、手や

足の指先も暖まり始めた。

休憩を入れず歩き続ける。

12:55予定より20分遅れで北横岳

ヒュッテに着いた。

ここで遅い昼食。

能勢さん、堀さん、雄さんが湯を

沸かそうとガスに火を付けるのだが、

直ぐ消えてしまう。何とか能勢さんの

ガスが安定して着いたが、他の二人は

結局火が付かず、能勢さんのお世話に

なる。

雪山では「おにぎり」冷たく固くなる

ので、パン類が良い。

事前に連絡を入れておいたので皆さん

持参したパンとラーメンで昼食。

北横岳ヒュッテ付近の樹氷↓

昼食を終え、最後に雄さんが焼酎の

お湯割りを造り、これで冷え切った

体の中から暖を取り、ザックを置き、

身軽で山頂に向かう。

ヒュッテから山頂までに20分が一番

の急登で喘ぎながら登る。

山頂の標識は雪が厚く凍りつき、

見られない。やっと北峰への標識が

目印である。

14:00山頂南峰に到着する(2473m)

強風が吹きまくる。寒い。

トテモ三脚を立てて写真を撮ること

は出来ない。

 

南峰山頂から北峰山頂へのルート。しかし予定より20分遅れのため、今回は北峰をパス。↓

 

山頂登頂記念写真を撮り即下山

する。

登りでは喘ぎながら、登山道ばかり

見て登ったが、下りでは全体が
見渡せ、
分厚く蓄積した銀世界が
美しかった。

樹氷トンネルの登山道

その@

そのA

山頂を踏み、満足して無事北横岳

ヒュッテに戻ってきて、写真を一枚。

14:10

下りは登りコースそのまま折り返し、ロープウエー山頂駅に戻る。

途中、雲が途切れ、少しの間、視界が開けた。向かいの縞枯山が見える。

下りは靴先を上げ踵から着地しアイゼンを利かせて、登りの遅れを取り戻すべく、快適にスピードアップし

ドンドン飛ばし、坪庭まで20分で降りた。

坪庭に戻ると相変わらずの突風が吹き荒れており、凍った風が顔に突き刺さり痛い。

粉雪が吹き飛び登山道の踏み跡が消え、竹竿の赤いリボンが目印をみつけ何とか分かる程だ。

 

樹氷の様に

坪庭の溶岩に氷ついた雪。

真横、水平に成長した氷。

如何に風が強いかが分かる。

坪庭の強風と戦いぬいてヤットロープウエー山頂駅舎に戻りついた。

アイゼンを外し足も軽く、14:50発の下りのロープウエーに乗ることができた。

しかし、予定より20分遅れている。

山麓駅まで7分かかる。予定のバスは15:00ジャストで、間に合うかどうかギリギリ。

山麓駅に着くや、一番若手の田上さんが駆け出し、バス停に向かい、ストップを掛けに行った。

何とか全員、発車時間に間に合い予定のバスに乗ることができた。

 

茅野駅に16:00着。

茅野駅付近には良い日帰り温泉がなく、

上諏訪まで一駅電車に乗る。

上諏訪から徒歩10分にある、日帰り

温泉「片倉館」である。

千人風呂で冷えた体をユックリ
温まり、
休憩大広間に戻り、イザ
冷たい生ビール
と思ったら、
大広間は17:00で
終了との
こと、残念ながら入浴後の

アルコールは抜きとなって
しまった。

 

「片倉館」の前の噴水がイルミネー

ションで彩られ、記念写真を撮り
駅に
向かう。

上諏訪駅では氷の灯篭にろうそく

が灯されていた。

特急あずさ30号上諏訪17:44に乗り、

我慢していた缶ビールで乾杯、

その後は日本酒、焼酎と延々と八王子

まで車内宴会が続きました。

 

強風と寒さとの戦いでしたが、念願の樹氷の美しさが堪能でき、全員大満足の雪山ハイクでした

 

次回は220日(土) 富士五湖 山中湖畔の「石割山」(雪山ハイク)で

富士山を真近に仰ぎます。

 

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