2010年2月6日(土曜)
レポートby熊本
今回の雪山山行は北八ヶ岳の北横岳である。北横岳の雪山は02年3月、山内夫人と登り、山頂の樹氷の
美しさに魅せられて以来、クマさん会の樹氷登山の定番コースになっている。
大寒波襲来の2月6日(土)特急あずさ3号で茅野駅10:00に集まったのは、川島さん、能勢さん夫妻、
堀さん、高橋(雄)さん、久々参加の田上さんと熊本の7名である。
2週間前の「入笠山」に行った時は、新宿から富士見駅まで線路には全く雪は見られなかったが、相模湖
を過ぎたあたりから線路に雪があり、小淵沢あたりでは一面の雪景色であった。
甲府を過ぎると雲が多くなり、鳳凰山や甲斐駒は中腹以上が、また八ヶ岳は麓から姿が見えない。
|
10:20発のピタラスロープウエー行き のバスは満席で出発した。 茅野からも八ヶ岳の姿は全く見ること が出来ず、山頂は吹雪かもしれない。 |
|
北横岳へ高度を上げていくと、バス道 も積雪があり粉雪がパラパラ落ちて いる。 |
|
約1時間でピタラスロープウエー ここは風もなく、そう寒くはない。 スキーヤーと一緒に並び101人乗りの ロープウエーに乗り込む。 |
|
約標高500mを一気に7分で山頂駅 まで登る(2233m)。 駅舎から出ると、マイナス14,5度と 気温は低い。 手袋外し、素手でアイゼンを装着して いると、指先が痺れ我慢できない。 ポケットに入れてあるホカロンで 指先で温めるが、中々温まらない。 時間は掛かったが何とかアイゼンを 着け準備完了(12:05)。 |
|
坪庭をバックにスタートの写真を 撮りたいのだが、風が強く三脚が 倒れ、中々定まらない。 カメラが落ちたが、幸いなことに 雪の上で壊れないでよかった。 何とか写真を撮り終え、いよいよ 登山開始、坪庭に入る。 |
|
坪庭は吹きさらしで、風が強く、時折 突風で体が飛ばされそうだ。 厚手の手袋をしているが、指先は |
|
突風で雪が舞い上がり帽子、メガネ 上空には青空が見え陽射しがあるが、 太陽の暖かさも風のお陰で殆ど感じ られない。 |
|
15分ほど突風と戦いながら、坪庭を 横断し、北横岳の麓に到着。 山の陰で風避けとなりホットする。 ここから北横岳の南斜面をジグザグに ビッシリ雪が纏わりついた樹氷の間を 縫って登る。 |
|
ここから本格的な登りとなり、体が 温まり、全身に血が通い始め、手や 足の指先も暖まり始めた。 休憩を入れず歩き続ける。 |
|
12:55予定より20分遅れで北横岳 ヒュッテに着いた。 ここで遅い昼食。 |
|
能勢さん、堀さん、雄さんが湯を 沸かそうとガスに火を付けるのだが、 直ぐ消えてしまう。何とか能勢さんの ガスが安定して着いたが、他の二人は 結局火が付かず、能勢さんのお世話に なる。 雪山では「おにぎり」冷たく固くなる ので、パン類が良い。 事前に連絡を入れておいたので皆さん 持参したパンとラーメンで昼食。 |
北横岳ヒュッテ付近の樹氷↓
|
昼食を終え、最後に雄さんが焼酎の お湯割りを造り、これで冷え切った 体の中から暖を取り、ザックを置き、 身軽で山頂に向かう。 ヒュッテから山頂までに20分が一番 の急登で喘ぎながら登る。 |
|
山頂の標識は雪が厚く凍りつき、 見られない。やっと北峰への標識が 目印である。 14:00山頂南峰に到着する(2473m)。 強風が吹きまくる。寒い。 トテモ三脚を立てて写真を撮ること は出来ない。
|
南峰山頂から北峰山頂へのルート。しかし予定より20分遅れのため、今回は北峰をパス。↓
|
山頂登頂記念写真を撮り即下山 する。 |
|
登りでは喘ぎながら、登山道ばかり 見て登ったが、下りでは全体が |
|
樹氷トンネルの登山道 その@ |
|
そのA |
|
山頂を踏み、満足して無事北横岳 ヒュッテに戻ってきて、写真を一枚。 (14:10) |
下りは登りコースそのまま折り返し、ロープウエー山頂駅に戻る。
途中、雲が途切れ、少しの間、視界が開けた。向かいの縞枯山が見える。
下りは靴先を上げ踵から着地しアイゼンを利かせて、登りの遅れを取り戻すべく、快適にスピードアップし
ドンドン飛ばし、坪庭まで20分で降りた。
坪庭に戻ると相変わらずの突風が吹き荒れており、凍った風が顔に突き刺さり痛い。
粉雪が吹き飛び登山道の踏み跡が消え、竹竿の赤いリボンが目印をみつけ何とか分かる程だ。
|
樹氷の様に 坪庭の溶岩に氷ついた雪。 真横、水平に成長した氷。 如何に風が強いかが分かる。 |
坪庭の強風と戦いぬいてヤットロープウエー山頂駅舎に戻りついた。 アイゼンを外し足も軽く、14:50発の下りのロープウエーに乗ることができた。 しかし、予定より20分遅れている。
山麓駅まで7分かかる。予定のバスは15:00ジャストで、間に合うかどうかギリギリ。 山麓駅に着くや、一番若手の田上さんが駆け出し、バス停に向かい、ストップを掛けに行った。 何とか全員、発車時間に間に合い予定のバスに乗ることができた。
|
|
|
茅野駅に16:00着。 茅野駅付近には良い日帰り温泉がなく、 上諏訪まで一駅電車に乗る。 上諏訪から徒歩10分にある、日帰り 温泉「片倉館」である。 千人風呂で冷えた体をユックリ
|
|
「片倉館」の前の噴水がイルミネー ションで彩られ、記念写真を撮り |
|
上諏訪駅では氷の灯篭にろうそく が灯されていた。 |
|
特急あずさ30号上諏訪17:44に乗り、 我慢していた缶ビールで乾杯、 その後は日本酒、焼酎と延々と八王子 まで車内宴会が続きました。 |
強風と寒さとの戦いでしたが、念願の樹氷の美しさが堪能でき、全員大満足の雪山ハイクでした
次回は2月20日(土) 富士五湖 山中湖畔の「石割山」(雪山ハイク)で
富士山を真近に仰ぎます。