2010年1月23日(土曜)入笠山

レポートby熊本(写真:熊本、能勢)

 

コース・スケジュールはこちら(2008年1月19日の流用)

新年第二段は、初心者雪山コースで毎年恒例の入笠山である。入笠山はクマさん会で最も多く登られている山

で、18回目の登山となった。最近は積雪時期が多く、今回の雪山初挑戦は川島さん、能勢さんの奥さんの女性

二人に、伊能さん、能勢さん、吉松さん、熊本の6名である。

特急あずさ3号に伊能さんは船橋から、熊本が新宿から、川島さんが立川から、そして能勢夫妻と吉松さんが

八王子から乗る。立川〜八王子あたりからは富士山が雲もなく綺麗な姿を現している。

長い笹子トンネルを抜け出ると、塩見岳、

荒川岳、赤石岳等の銀嶺の南アルプスが

目に飛び込んでくる。更に北の白根三山

も真っ白に冠雪している。

韮崎からは真横に茅が岳(偽八が岳)が

あるが、雪はなさそうだ。甲府から

小淵沢の間は鳳凰三山、甲斐駒ケ岳が

ドンドン大きくなる。

甲斐駒も青空に雄大な姿を見せており、

八ヶ岳も雪景色で寒そうだ。

小淵沢でピッケルを持ち大きな

ザックで降りた登山客がいたが、

清里から八が岳に挑戦するのかも

知れない。

 

下車駅 富士見に近づいてきた。

富士見パノラマスキー場や入笠山

は今年はどうも雪が少なそうだ。

日本海側は豪雪にあっているが、

長野県にある入笠山はどうもその

影響は全くなく、太平洋気候に近い。

942分に富士胃駅に着くとスキー場までの10時発の無料送迎バスが既にバス停におり、早速乗り込み、

座席を確保して熊本は、駅前の観光案内所に駆け込み、温泉の割引券(700-500-)、ゴンドラの往復割引券

1600-1400-)をもらってくる。出発時には満席になり、スキー場へ10分で到着。

ゴンドラ山麓駅に向かう途中、

スキー場で集合写真を撮る。

左から、能勢さん、吉松さん、

川島さん、能勢夫人、伊能さん、

熊本

ゴンドラで約800mの標高差を稼ぎ、

山頂駅(1780m)まで一気に上がる。

途中、富士山が雲海に浮んでいた。

ゴンドラ山頂駅で全員アイゼンを

装着しているが、伊能さんが、

久し振りのアイゼンで取り付け方

に悩んで考え込んでいる。一緒に

見たが、よく分からず、それでも

何とか取り付けて、八ヶ岳を背景に

記念写真を撮りイヨイヨ雪山ハイク

が始まる。

林道から入笠湿原への遊歩道

に入る。電車から見た時は雪が

無いのではと心配したが、

数十センチの積雪があった。

前方に入笠山を見ながら、

湿原に向かう。

入笠湿原への急な下り。

春には水芭蕉やザゼンソウが咲く。

入笠山の登山口にあるマナスル山荘

は天体望遠鏡がある山小屋である。

この辺りは空気が澄んでおり、

夏には星を見るため望遠鏡を持った

人で埋まる。

マナスル山荘から急登りが始まり、

背中にジットリ汗が滲む。

白樺、ダケカンバの枝についた雪が

舞い落ちてくる。

山に入り始めると、枯れ枝に雪が凍り

ついた霧氷が綺麗だ。

暫く展望のない登山道でアイゼンを

利かせながら高度を稼ぐ。

霧氷に覆われた樹木の間の雪道を

ユックリ登る。

高度を上げていくと展望が開け、

一面霧氷に覆われた景色が綺麗だ。

丁度12:00に1955mの

入笠山頂に着いた。目に滲みる空の

青さが眩しい。

早速、山頂で登頂記念の写真を撮る。

中央が甲斐駒ケ岳、右が仙丈ガ岳

もう富士山は雲の中で見えなく

なった。

山頂は風が強く雪は飛んでしまい殆どない。360度の展望であるが、今日も風が強く寒く、手が痺れる。

午後になると山には雲が掛かり、北アルプス、中央アルプスは山座同定が出来なかった。

山頂は肌を突き刺す風が強く、食事を

するどころではない。

5〜6m下がると、殆ど風に影響が

なくなり、それぞれ湯を沸かし暖かい

ラーメンやスープを作り昼食にした。

伊能さんが自宅で作った干し柿を

振舞ってくれ、これが甘くて

旨かった。

ユックリ昼食と休憩を取り、

12:40に下山開始。

アイゼン初めての川島さん、能勢夫人

は急な下りがやはり怖いらしく、

どうしても腰が引け前かがみに

なっている。

「アイゼンを信じて背筋を伸ばせ!」

と後ろから注意。

青空に半月が白くクッキリと浮んで

いた。

マナスル山荘から登りで山頂まで

30分強かかったが、下りは

半分の15分で下った。

雪道は夏道よりも歩き易い。

入笠湿原を渡りきり、ゴンドラ山頂駅

までは、林間の遊歩道コースを

取った。

 

途中、Sport Clubの数十名と

出合った。

皆楽しそうだ。

13:00にゴンドラ山頂駅に戻り、

アイゼンを外す。

この時、伊能さんがアイゼン装着時

手間取った理由が分かった。

何と、前後逆に履いていたのだ。

前方に突き出す二本の爪が真後ろ

になっていたのだ。お粗末でした。

アイゼン、スパッツも脱ぎ、身軽に

なって再度、八ヶ岳をバックに最後

の写真を収めた。

八ヶ岳の山頂付近の冠雪に太陽が当たり、光り輝いていた。

ゴンドラ麓駅から徒歩20分で日帰

温泉「ゆ−とろん水神の湯」で

約1時間入浴休憩し、生ビールで

乾杯してタクシーで富士見駅へ。

15:59のがら空きの特急

「あずさ24号」の自由席を8人席

を6人で占有し、温泉で余り時間が

取れなかったため、車内で本格的な

宴会が始まった。

能勢夫妻、川島さん、吉松さんは

八王子で下車(17:30)。

伊能さん、熊本は新宿まで。

快晴の中、川島さん、能勢夫人は初めての雪山ハイクを堪能されたようだ。

(病み付きになりそうとのこと)

全員無事下山は何よりでした。

 

次回は26() 北横岳(2480m) 雪山ハイク(樹氷観賞が出来るか?)

 

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