2010年1月9日(土曜) 鍋割山

レポートby熊本

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2010
年の年明け、クマさん会初登りは 丹沢の鍋割山(1273m)である。山頂で富士山を仰ぎ、名物の「鍋焼きうどん」

を食べるのが目的である。

小田急線で秦野から渋沢に向かって正面に富士山が大きく立ちはだかり、青空に雄姿を現している。新年早々幸先良い。

渋沢駅の2階からは雲ひとつない青空に

丹沢山塊の峰が見える。

これから登る鍋割山は左の方にある。

7:40集合場所の渋沢駅北口バス停に、

原田仁さん、鵜飼さん、竹内さん、

堀さん、吉松さん、高橋文さん、

高橋雄さんと熊本の8名が集まった。

能勢さんは昨日から歯痛とのことで、

残念ながら不参加。新年の挨拶もそこそこ

7:50初のバスに乗込む。

我々は全員座ったが、次の電車で来た

登山客は立ちの超満員でバスは

出発し大倉に着く(8:05)。

 

ここで登山の身支度をし、予約を入れて

おいた、鍋焼きうどん1名キャンセルの

電話を鍋割山荘に入れる。

大倉のバス停で記念写真を撮り、準備が

整って、イザ出発となったら、堀さんが

「手袋」(昨年サガルマータにも同行)

がないと騒ぐ。

どうやらバスの中かどこかに忘れたらしい。

今年の幕開けも堀さんの物忘れでスタートだ。

新年から堀さんの本領発揮である。

 

諦めスタートする(8:20)。

大倉のバス停は標高290mで鍋割山頂(

1273m)までは標高差で約1000m

距離で7.6km近、登り応えがある山である。

暫く、舗装道路を歩き振り返ると、大倉、

渋沢、秦野、伊勢原の先に相模湾が太陽を

浴びてキラキラ光っている。

鍋割山には数回以上登っている鵜飼さん、

堀さんがおり、道案内で先頭をまかせるが、

どうしたことか西山林道へ左折を一本

早めに曲がってしまい、暫くして間違い

に気づき、元に戻る。

本日2回目のトラブルである。

まだ正月ボケが続いている。

正規の道をとり、杉、檜の鬱蒼として

西山林道に入る。

緩やかな砂利道の林道を4kmほど

1時間強歩くと広い「二俣」に着く

(標高560m9:40)。

この二俣地点が「鍋割山稜0」地点で

山頂直下の「鍋割山稜10」の標識があり、

緊急時のこの番号を携帯で通報すれば

連絡が取れる。

 

小川を越え「二俣」の広場に出る。

此処まで大倉から約4Km70分掛かり、

二俣の広場でで第一回目の小休止を入れ、

集合写真を撮る。

更に林道を登ると、飲料水を詰めた

2リッターペットボトルが100本近く置いて

ある(9:50)。

登山客にボランティアで山荘まで担ぎ

上げて貰うのだ。

我々がここに着いたとき、丁度、

鍋割山荘の主「草野延孝」氏がボッカ姿

で高々と積み上げた荷物を担ぎ登りに

入るところであった。

我々もボランティアで2リッターボトルを

ザックに押し込む。

いよいよ、これからが細い登山道の

急登りとなる。

堀さんは3リッターのボトルを手に提げて

登る。

沢道からイキナリの急登が始まる。

杉林で囲まれた急な登山道をジグザグに

登り、尾根に出るまでは展望はない。

登山道には降雪の後がマバラに白く

残っている。

急登りを暫く我慢しながら約50分で

「後沢乗越」の尾根道にヤット出た

810m10:40)。

尾根道に出て展望が開けたが富士山は

7合目以上が雲の陰で残念ながら山頂

を現していない。

大倉バス停から約2時間で標高520

を登ってきた。

後沢乗越で一休みしていると、鍋割山荘

の主「草野延孝」氏が重い荷物をかついで

追い越していった。

年1回しか登っていない今回最高齢の

原田仁さんが元気で、先頭を鵜飼さん

と共に引っ張る。

この二人の年寄りパワーは驚くべきものだ。

大休止を取り、これからの尾根道は距離

1.6Kmで標高差約500mの急登である。

終始左側に富士山を見ながら高度を

上げるに連れて雲の位値が下に下がり

山頂が少しずつ見え出す。

熊本の足が重くなり徐々に遅れだす。

年齢を省みず2リッターの水をボラン

ティアで担いだことと、暮から正月は

全く運動せずに飲んでは寝、食べては

寝で、体重2k増で締めて、昨年より

4k重い加重が足にきたのだ。

自業自得である。

 

「鍋割山稜7」に地点で右足が吊りそうになり、指先には力を入れられない。蹴り上げずに靴底をフラットに

引き上げるユックリ歩きにギアチェンジせざるを得ず、皆さんに先に行ってもらう。

「鍋割山稜8」を過ぎた地点でとうとう右足が吊ってしまい、休んでは歩き休んで歩きの牛歩どころか亀の

歩みになってしまった、本日のトラブル3である。

しかし、所々で雄さん、竹内さんが待っていてくれて元気付けてくれて嬉しい。

 

高度を上げると景色は良くなり、富士山の右側には塩見岳や北岳の南アルプスの銀嶺が見えてきた。

皆さんに15分おくれること12時丁度

に山頂(1273m)鍋割山荘に到着した。

お陰で待たずに、出来たて熱々の鍋焼き

うどんにありつけた。

原田さん持参(堀さんが担いだ)日本酒

で乾杯し、早速鍋焼きうどんを食べ、

これが熱くて旨い。

 

これで元気が戻ったが、これからのルート

は小丸、大丸、金冷の頭へのアップダウン

は吊った足では無理で来たコースを戻る

ことにした。

 

山荘を出ると、富士山は、山頂が姿を完全

に現しはじめた。

記念写真を撮っているが、山頂の気温は

恐らく氷点下か、指先が痺れて感覚がなく

なるくらいまで冷え込み寒い。

富士を背景に記念写真を撮る。

 

おまけに風が出始め、今度は鍋割山荘を

背景に写真を撮り終へ早速下りに入る。

吊ったあとの脹脛に痛みはあるが、再度

吊ることもなく、何とか皆のペースに

合わせ下りることができ幸いであった。

少し下ると小鹿がいた。

木の皮がかじられている、

この季節は鹿もエサ探しがたいへんだ。

  

「鍋割山稜5」を過ぎた地点で、竹内さん

が滑り、その時、ストックを半分に折って

しまった(トラブル4)。

カーボンファバー製の軽くて高級品だが

折れやすいのが欠点である

(竹内さんはストック折れ2回目である)。

何とか急坂を下りきり「二俣」まで無事

戻ったところ、今度は原田仁さんが足を

引きずっている。

ロープを跨ぐ際、足を上げた時、筋が

ピーンと張り痛みが走ったという

(トラブル5)。

暫く休憩を入れたところ、大過なく歩く

ことが出来幸いであった(14:30)。

ここから大倉バス停までは4kmの砂利道

の林道でヒタスラ歩くのみである。

 

大倉の町に入り始めると無人の朝取り

野菜(みかん、だいこん、キャベツ、

白菜、里芋等)や漬物などを並べて

どれでも100円で激安。

皆さん土産に夫々に買い込みバス停に急ぐ。

大倉バス停に着き、発車寸前(15:40)の

バスに乗り込み渋沢駅に着く。

小田急で二つ目の東海大学前で下車し、

本日の温泉「丹沢湯彩 ほたる」に行く。

http://www.spadayo.com/kana/hotaru.html

 

入浴後、食事処で新年会が始まり

18時にお開きとなった。

 

今回は2010年の幕開けで鍋割山に登り富士山を仰ぎ、鍋焼きウドンを食べる目的は果たせ、快調の滑り出しである。

参加者8名の平均年齢66歳はまだまだ元気イッパイ。

 

次回は123日(土) 初心者向け 雪山山行 入笠山です。

 

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