サガルマータ紀行(観光編2)
レポート by 堀

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1018日(日)
古都
パタン〜仏教寺院スワヤンブナート

 

6:45起床

明日からはいよいよトレッキング。
明日は早いので、持っていく登山用品とそれ以外
のものを仕分け。

8:30朝食

ホテルの入口駐車場あたりで踊っている人達が
いる。

10:00ホテルを出て、初めに田形さんのシュラフ
を買いに山用品店へ行く。
西村さんと堀は、シュラフはレンタルですませる。

 

パタン

 

今日も渥美さんの案内でカトマンドゥの南に位置
する古都、パタンへ。

パタンのダルバール広場。

パタンは仏教徒の町で、その多数はネワールだ。

 

今にも崩れ落ちそうな建物。
維持管理がなかなか行き届かない様子だ。

 

珍しく石造りのクリシュナ寺院(左)。

カトマンドゥのダルバール広場の喧騒に比べ、
ここはずっと落ち着いた雰囲気だ。

 

左はオス、右はメス。

ちょっと笑える。
こんなものにまで色を塗るなんてね。

水場。水道がないので、炊事の水はここへ汲みに
来る。

水を運ぶ女性。

共同風呂。裸にはならないで、水浴する。

 

お寺を見物。

 

 

ゴールデンテンプル

仏教寺院で革製品を身に付けては入れない。

お昼を食べに入ったレストランからダルバール
広場を見下ろす。

バスでカトマンドゥ市内へ移動。

降りたいときは、天井をゴンゴン叩く。

スワヤンブナート

 

次いでカトマンドゥの西の丘の上に建つ仏教寺院
スワヤンブナートを訪れる。

 

延々と石段が続き、

なにやら山登り気分に。

 

頂上には立派なストゥーパが建っている。

お勤め中の僧侶

お布施をあげて灯明を灯して明日からの無事を
祈る。

参拝を済ませ、麓で一休み。
茶店にサンギ君のお母さんが届けてくれた米粉を
使ったドーナツ。

(西村さん撮影)

 

タクシーでチベットG.H.に戻り、夕食は
イタリアンレストランで。
ホテルに戻るとやはり停電。

明るいうちに荷造りしておいてよかった。

21:15就寝。ティハールの爆竹の音が深夜まで
鳴り響いてうるさい。

 

19日、トレッキングに出発。
トレッキング編をご覧ください。

 

 

11月1日(日)
ルクラ〜カトマンドゥ〜バクタプル〜ナガルコット

 

バクタプル

 

111日、ルクラから無事にカトマンドゥに戻る。

明朝、ヒマラヤの夜明けを見るために、
ナガルコットへ移動。
途中に古都バクタプルがあるので、立ち寄る。

収穫の時期。道端に広げて籾を乾燥させている。

のどかな風景だ。

ネパール3つ目のダルバール広場。
左の白壁の建物は旧王宮。

窓に施された彫刻がすごい。

ネワール彫刻の傑作とされる孔雀の窓。

古いもののほうが細工が細かい。

土産物屋の屋上は、ネパール紙の工房になって
いる。黒い紙を漉いているところ。

 

漉いた紙は、天日で乾燥させる。

黄色の紙や緑の紙。

ロンドンに輸出するとのことだ。

粘土で、みやげ物の仏像を作っている。

階下には、焼く釜もある。全て手作り。
一人当たり国民所得(年)が、
3万円の国だ。

 


ナガルコットにて

バクタプルを後にし、タクシーでナガルコットへ
向かう。

ナガルコットで、鹿児島在住のこれまた西村さん
の先輩、上田さんと落ち合う。右中央が上田さん。

ビソさんとは旧知で、ここナガルコットの宿確保
などお世話になった。

持参した最後のおつまみ“しゃけとば”が好評。

 

 

112日(月)
ナガルコット〜カトマンドゥ

 

このホテル、ナガルコットでは最高級クラス。
バルコニーからヒマラヤの夜明けが見られる。

トイレも流せるし、お湯もふんだんに出る。
シティホテル並だ。

ナガルコットの夜明け。

 

50006000m級の山々が輝く。

左はランタン・リルン(7246m

広角で見るとこうなる。
左のランタン・リルンがやはり目立つ。

3つの峰はガネッシュヒマール。

一番右の山の奥にもうひとつ第X峰が隠れている。

右からT、(X)、U、W峰。全て7000m級だ。

この写真はバルコニーからは見えないので、
ホテル前の丘に登って撮った。

木が邪魔だが、中央は日本人が初登頂した唯一の

8000m峰。マナスル(8163m)だ。
左は
7000峰で、これも日本人にはなじみの
ヒマルチュリ。
これに
P29を加えてマナスル三山と呼ばれている。

朝食後、10:00タクシーでひどい道を山下り。

2時間でカトマンドゥの夕景が美しいという
サンセットヴューホテルの日本蕎麦屋で昼食。

菊の鉢植えが置いてあり、ちょうど開花時季。

 

ここのお蕎麦は、戸隠で修行してきたと言うだけ
あって、本格的。そば粉はネパール産だが、
一級品。(西村さん撮影)

 

チベットG.H.に戻り、買物。

夕食は、「ふる里」で。
前回は入れなかったが、今日はビソさんが予約を
入れてくれたので
OK

 

ここは結構人気店で、夜は予約無しではなかなか
入れない。
上田さん、渥美さん、ビソさんも一緒。
親子丼、やきとり、胡麻和えなどパクつく。

 

ネパールもあと明日一日だ。

 

 

113日(火)
カトマンドゥ滞在

 

 

写真はありません。
昼はカメラを持って出るのを忘れました・・・・

7:00起床。コーヒーが飲みたくて先に一人で朝食。

8時過ぎに2人も現れる。

田形さんは、今日は一人で行動。

西村さんと一緒に、上田さんと待ち合わせた、
喫茶「ちくさ」に。

お勧めのサフランを浮かせたミルクティは
おいしい。

店を出る時、思いがけず沢岡さんご夫妻も
コーヒーを飲んでいた。
奥さんはすっかり元気になり、明日はチトワンへ
行くとのこと。


 

「ちくさ」を出て、渥美さんのオフィス兼自宅を
訪問。盲人のために本の朗読カセットを制作して
貸し出したり、日本の組織と連携してバザー出品
したり、いろいろ活動されているそうだ。

 

渥美さん宅から程近い「日本大使館」にも行って
みる。
渥美さんはここでも顔なので、入れてもらえる。
事件がなければ大使館なんて暇そうだ。
日本の新聞を読む。トイレは水洗できれいだった。

宿に帰ると、沢岡さんの奥さんのお父さんが
なくなったとの連絡が入っていて、ビソさんは
明日のチトワンのキャンセルや、急遽帰国の手配
でてんてこ舞い。沢岡さんは今回の旅行は散々だ。

 

夜は、カトマンドゥに来ているニンジンちゃんを
加えて、「ボジャン・グリハ」で宮廷料理を
楽しむことに。

ネパール焼酎ロクシーで乾杯!
ここのロクシーは美味しい。
ボトルで買いたいが、売ってはくれないそうだ。

 

食事をしながら民族舞踊を楽しむ。

お客さんも踊りだし、ニンジンちゃん、西村さん
も参加!

 

今日は山を見ない一日だったナ。

 

 

 

114日(水)
カトマンドゥ〜バンコク〜

 

 

早朝から下痢3回。胃の調子も悪い。

7:00軽く朝食。8:30から暫く朝寝。

10:20空港へビソさん手配のタクシーで移動。

11:40空港着。出国手続き。

13:35 20分遅れで、搭乗開始だ。

14:40やっと離陸、バンコクでは乗り継ぎのため
4
時間待ち。
空港内のタイ式マッサージで時間を潰す。
気持ちいい。
40分で$17.00

現地時間23:00バンコク発関空行きのタイ航空
無事搭乗。

 

 

115日(木)
〜関空〜帰宅

 

 

6:10関空着。時差を差し引くと正味5時間だ。

機内食が出たし、下痢が続いているので、朝食は
パス。西村さんは、予定のひとつ前の便に乗れる
というので伊丹空港に急行。
田形さんは羽田行きの便を予約済み。

荷物は宅配を頼んでしまったし、
私は関空〜新大阪経由で新横浜にするか。

何だか、あわただしく解散となってしまった。

JR関空駅に行ってみると7:27特急「はるか」が
発車しようとしている。
これに飛び乗り新大阪でこれまた発車のベルが
鳴る「のぞみ」に飛び乗る。

これ以上ない乗り継ぎで新横浜。
自宅には
11:50に着いてしまった。
帰宅は夕方と思っていた女房がびっくりしていた。

途中、静岡で冠雪した富士山が見えた。
日本の山は優しい姿をしているなぁ。

 

 

 

 

トレッキングを振り返ってみれば、高度が高いので高山病対策は絶対に必要。
しかし、歩くこと、登ることについては国内の登山のほうが負担が大きい。

トレッキングは、所詮、生活道路を歩くんだから、岩登りはないし、三点確保など必要ない。
77
歳のおばあさんでも登っていたんだから、それほどの脚力を要求しない。
現地ではトレッキングとクライミングは画然と区別されている。入山料も違う。

トレッキングは普通の 登山が出来れば、誰でも、幾つになっても出来ます。

高山病になった人、そして命を落とした人を見聞きしましたが、やっぱり「何も問題ないのに運悪く」
ということはないと思われます。

何日もかけてやっと見える8000mの迫力は、やっぱりそれなりの価値がありますよ。

時間にゆとりのある60代〜70代の方は、大いにチャレンジして欲しいと思います。

高山病に注意することと、ちゃんとしたガイド、充分な人数のポーターを付けることは、安全のために
守って欲しいですね。

                    <完>


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