09.09.05 奥多摩 大岳山

今回は久々に竹内さんを迎えて、能勢さん、高橋ブラザーズ(文さん、雄さん)と熊本の5名が奥多摩の
御嶽駅に8:20に集まった。御嶽神社から日本二百名山に入る大岳山(1267m)に登る。
大岳山は三頭山、御前山とともに奥多摩三山に数えられ,その山容から鍋冠山と呼ばれ、昔は上総、
下総では海路の目標とされていたそうだ。

臨時バス(\270)で滝本(標高407m)まで7分で到着。
ここからケーブルカーで、今日の登山後、休憩場所と
して予約をした憩山荘から頂いた割引券で往復券(\990)
を購入し、831mの御嶽山駅まで7分で一気に上がる。 
土産物屋と広い展望台があり、ここで登山の身支度を
整える。昨日までの天気と変わり快晴で暑くなりそうで
あり、入念に日焼け止めクリームを顔や腕に塗り準備
万端(9:10)。
御嶽山駅の裏の丘陵地帯がレンゲショウマの群生地で
先月まではお祭りを行い賑わっていたことであろうが、
既にピークを10日以上も過ぎ群生地に向かう人は少ない。
我々はダメもとで、群生地経由で御嶽神社に行くこと
にした。群生地入口で最初の写真を撮る。
土産物屋の店先にあった、珍しい白いレンゲショウマ
階段状の登りを一気に30m程登ると確かにピークを過ぎて
いたが、何とか最期のレンゲショウマを見ることが出来た。
←レンゲショウマの写真を何枚か撮り、御嶽神社へ
向かう。

背の高いアカマツ、ハリギリ、杉の樹林帯を暫く行くと
ケーブルカー下から来る参道と合流した地点で樹林
帯を抜け出るとビジターセンターに出る。
ここから大きな宿坊や民宿の集落となり、御嶽神社
まで続く。

途中、ホトトギス、
 ツリフネソウや、
暑い日差しを浴びてトリカブト
桃色のシュウカイドウの群生などがあり、楽しめる。
  最期の曲がり角には巨大なケヤキの古木があり、
天然記念物の御神代欅で、直径3m近くもありそうな
太さである、樹齢千年だそうだ。 

06年に入浴させていただいた民宿「町久保田」を過ぎると、
鳥居がありここから、450段の石段の始まりである。
石段の両側には「XX講」の石碑がビッシリ立ち並び、
大汗をかきながら石段を上がると、そこが御嶽神社である。
展望が良いが、気温があがりモヤで残念ながら遠望は
利かない。
大岳山の安全登山祈願をし、奥の院への登山口を探した
がない。
巫女さんに尋ねると、神社から直接登る登山道が崩落して
通行禁止になり、一旦ロックガーデンへ向かう長尾平分岐
まで下りそこから登り口があるとのことであった。
長尾平分岐までは結構な下りで、途中に朱赤色の
フシグロセンノウの群生が咲き、これを見ながら、
昨夜の雨で泥んだ道を標高差50mくらいは下る。

オトコエシかな?
..長尾平分岐から鬱蒼とした杉林を10分程歩くと右手に
木の鳥居がありその左手に、天狗の腰掛杉と名付け
られた巨大な杉があった。ここが奥の院への登山口である。
天狗の腰掛杉をバックに写真を一枚(10:00)。
    
登山道は狭く両側をビッシリ杉林で囲まれ陽が射さず
薄暗い。
傾斜は徐々にきつくなり汗が額から滴り落ち、シャツは
汗でびしょ濡れである。 
暫く進むと右手が岩、左が谷に切れ込んでおり、
滑り防止の鎖が設置されている。
岩は雨で濡れて滑りやすく、鎖のお世話になりながら
慎重に登る。
何回か鎖場が現れ急な斜面を我慢しながら登り、小さな社
に着く。そこが奥の院であった(10:30:1077m)。
ここで小休止を取り、タップリと水分を補給する。
更に急な斜面を5分ほど登ると
 尾根道に出て比較的平坦な登山道となり、
ピークをいくつか越えて30分程で鍋割山(1087m)に
着いた(11:00)。
山頂の標識は良く見ないと和からない程で、マジックで
書かれた寂しいものであった。
山頂で写真を撮り、大岳山の山頂を目指す。
ホトトギスをよく見かける。 
30分程多少のアップウダウンやはあるものの比較的
平坦な杉並木の道を歩き、登山道の足元はクマササ
となり、やがて大岳山の麓に近づく。
クサリのある急登りを登りきると
ベンチがある平坦な広場にでる。
大岳山荘があり、ヘリポートまであるが、本日閉店の
表示があり、寂れている。今は営業していないようだ。
すぐ上は大岳神社だ。(12:00)。
時間も丁度正午で、ここで昼食をと思ったが、あと20分で
山頂でもあり、昼食は山頂ですることにし、小休止を取る。
大岳神社に参拝し、大岳山の山頂を目指す。
ここの狛犬はちょっと変わっており、いのししみたい。

エンゴサク、オダマキ、トリカブトを合成したような花
があった。葉の形からして、トリカブトの一種か?

9月13日追記
堀さんが調べてくれて、レイジンソウと判明しました。
やはりトリカブト属でした。
神社から上は岩山となっており、20分間は両手を使って
岩場の攀じ登りが続く。息が切れるが、ヤット登山らしく
なり変化があって面白い。
文さんが 持参したポータブルナビゲーターが大岳山の
目的地付近を告げる。あと一息だ。
このSONYのポータブルナビnav−u、 NU-3C
なかなかの優れもの。バッテリー駆動で157gと軽く、
デジカメ並みで、持ち歩いても苦にならない。
文さんはサイクリング用で買ったが、山でも結構使える。
登山道までは出ていないが、ご覧のように本日経由した
鍋割山も記載されているし、自分の位置がわかる。
8月初めの山形ツアーの月山、鳥海山でも使えたし、
(月山、鳥海山ではメインの登山道が記載されていた!)
車で移動時は、パイオニアのカーナビよりもよくしゃべり、
(口数が多い?)コンビニ探しなどでも重宝した。
スグレモノにはめざとい竹内さんもさっそく買うそうだ。
注意しながら、登りきると1267mの大岳山山頂に12:20に
立った。
山頂は開けて展望はあるのだが暑くモヤで回りの山々の
同定は難しかった。
日陰に入り、昼食を取る。山頂制覇で梅酒、焼酎水割りで
乾杯。
昼食後のデザートは豪華だ。雄さんが持参してくれた
桃太郎ぶどう」である。ゴルフボールを少々小さくした
位と大きく、形は桃と同じ、種無しで皮から食べられ実に
美味であった。
 下山は岩が滑りやすく,登り同様、両手を使って慎重に下り、
大岳神社までは10分と掛からなかった。
大岳神社から御嶽神社までは登りコース(奥の院、鍋割山
経由)と異なり、全て平坦でよく整備された巻き道を取る。

道端ではホトトギスがちょくちょく目に止まる。
花の模様はオートフォーカス泣かせでなかなかピントが
合いにくく、見つける都度何枚も撮る。
←これは最もピントがあった1枚。 
巻き道の森の間から、往路で登った向い側の鍋割山
が見えた。
 平坦でラクな下りをスタスタと歩く。 

下に降りてくると、タマアジサイもちらほら咲いている。
←キンミズヒキ
や、ふつうのミズヒキも結構見かけた。 
 ラクな巻き道のお陰で下りはスピードアップし、
御嶽神社には14:20に戻った。
 次は本日の目玉「憩山荘」入浴・休憩である。
憩山荘」はCICR推進室の今年の新人片柳さんの実家
である。
事前に「日帰りセット」の予約を入れておいたため、
入口には「歓迎クマさん会」と看板が出ており恐縮する。
玄関では奥様と片柳さん(帰る予定ではなかった?)が
出迎えてくれ、部屋に案内して頂いた。 

なお、この日のお客様は我々以外に「カンタンをきく会」
ご一行様もあった。
カンタンとは、コオロギの一種らしく、御嶽山では夕方から
良く鳴くらしい。
カンタンの鳴き声へリンク
早速、お風呂へ行く。浴室は綺麗にされている。
登山で大汗をかいた汚れた体の洗い流し汗を流し、
溢れるほど溜められた熱い湯は気持ちが良い。
湯上りのビールが旨い。 
片柳さんにも一緒に入ってもらい写真をパチリ。
日帰りセットは鮎の塩焼き、手作りの刺身コンニャク、
山菜(金平ゴボウに大きな栗の甘煮、 
締めはザル蕎麦にフルーツが付き、入浴込みで\1575-
とは安い。 

ユックリ休憩をさせて頂き16:00に失礼する。
美味しい料理と家族の皆様に歓待して頂き、お世話に
なりました。御岳山や奥多摩にこられる際は、是非お勧め
の宿です。
http://www1.odn.ne.jp/ikoi/

16:21のケーブカーで下り、17:12の快足奥多摩号で帰路につきました。
大岳山ハイクは約24,000歩と日帰りハイクにしては良く歩きました。

次回は堀さん企画の9月10日(木)・11日(金)の八ヶ岳(赤岳)の予定です。

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