2009年5月23日(土)天城山


今回と同じコースへの参考リンクはこちら

天城山という単独峰はない。東海岸の遠笠山、万二郎岳、万三郎岳、それから天城峠を経て猿山、
長九郎山と続いて西海岸に終わる天城山脈を総称して、天城山と言っている。その中でN0.1の標高が
万三郎岳(1406m)、No.2が万二郎岳(1300m)である。
前回の04年6月には、文さん、雄さん、熊本の3名で、この天城山脈を縦走したが、今回は天城高原
ゴルフ場から万二郎岳、万三郎岳に登りスタート地点に戻る周回コースである。
集合場所の伊東駅9:30の約1時間前に、戎家さん、突然参加の根岸さんと熊本が集まった。

9:35発の天城高原ゴルフ場行のバス停
には既に10数名が並んでいる。
出発5分前に、川島さん、八木さんが集まり、
本日の天城山ハイクは5名の参加者となった。
バスは超満員で、戎家、根岸、川島、
熊本は座れたが、八木さんは残念ながら
座席を確保出来なかった。
約1時間の立ちっ放しは結構辛い。
10:40に天城高原ゴルフ場に到着(1040m)。
駐車場にはトイレもあり登山準備を整え、
天城縦走路入口前で記念写真を撮り出発
する(10:50)。
鬱蒼とした薄暗い樹林帯の登山道は苔
むして湿って滑りやすい。
幹が薄茶色で、スベスベしたサルスベリの
木に似たヒメシャラの木が多く、かなりな
大木もある。
登山道脇にはオレンジ色のヤマツツジが
咲き、新緑の薄緑の葉に良く映えている。
比較的緩やかな登山道を20分程歩くと、
万二郎岳登山口に着く。
既に前の登山客が数十名の列をなしており、
その間、我々は崩れかかった標識を囲み
写真を撮る。
ここから登りの勾配が徐々にきつくなり、
直ぐに汗が額から落ち、背中はビッショリと
濡れている。
益々傾斜はきつくなり、根岸、戎家、八木、
川島、熊本の順で先行する、40人近い登山
ツアーの団体を次々に追い抜き前に出た。
やがて、段差の大きい階段状の急登となり、
息使いが荒く、しばしば止まり、息を整えて
再び登ることを繰り返す。
見通しは悪く、黙々と足元を注意しながら
登る。やっと1300mの万二郎岳山頂に
着いた(12:00)。ここで小休止を入れる。

川島さんは息切れがするとのことで「救心」
を2粒のみ、直ぐに元気を回復した。
山頂は樹林に囲まれ見通しは悪い。
他の登山客は昼食に入っているが我々は
更に先に進む。
此処からは一旦、急勾配の下りに入る。
大きな石や岩、木の根が濡れて滑りやすく、
両手で、岩や枝で体重を確保しながら慎重
に下る。
10分程の岩場の見通しの良いところに出た。
今日はガスが出ているため見えないが、
晴れていると富士山が正面に見える絶好の
ビューポイントだが、本日は残念ながら見る
ことが出来ない。更に急下りを5分ほど続ける
と平坦な鞍部となった。
更に5分進むとアセビのトンネル道に出る。
アセビは3月〜4月が開花期で今日は既に
花が落ち、葉が赤くなり始めていた。
長いアセビのトンネル道を過ぎると、石楠立
(はなたて)の広場に着いた(12:45)。
ここでやっと昼食にする。10分の遅れであり、
この昼食休憩を短縮し、オンタイムに戻した。
石楠立(はなたて)の名前に如く、ここから
万三郎岳山頂にかけてアマギシャクナゲ
(キョウマルシャクナゲ)の群生地となって
いる。
登り始めて直ぐ右手に最初のピンク色の
シャクナゲを発見。
この辺りでガスが出始め一帯が霞んできた。
ピンク色、白色のシャクナゲが綺麗だが、
近づいて見ると花弁の周囲は茶色くなり始め、
もう最盛期を越えたようだ(標高1200m付近)。
更に登るにつれてガスは濃くなり、木の根
が一面に敷き詰めた登山道に変わり勾配
もきつくなる。
やはりシャクナゲはピークを過ぎ、
登山道はシャクナゲの落花で敷き詰め
られている。
やがて両側からシャクナゲで囲まれた
トンネルの登山道となり
勾配も緩やかになり
15分ほどで、万三郎岳(1406m)の山頂
(天城縦走路の最高点)に立った(13:45)。
石楠立から約40分かかり、当初計画から
20分遅れた(熊本のスケジュールにミスが
あった)。
ここで記念写真を二枚ほど撮り小休止する。

当社計画ではここから登りコースを折り返す
予定であったが、万二郎岳の急登がきつく、
急遽変更し、万三郎岳から涸沢分岐点を
経由し出発地に戻る周回コースに変更した。
山頂付近のシャクナゲは鮮やかなピンク色
に染まり、丁度、今が最盛期であろう。
下り始めると、ガスは取れ周囲も明るくなり、
暫くするとミツバツツジの群生に出会った。
山頂直下は急な下りで階段状に整備されて
いるが階段の枕木が曲者でこれに乗ると滑る
この辺りもシャクナゲの群生であり、開花
寸前の綺麗な濃い桃色の蕾があり心を
和ませてくれる。
急な下りを下りきると傾斜の緩やかな枯れ
落葉の堆積した登山道に変わり非常に歩き
易く、足取りも軽快になり、ピッチも上がる。
涸沢分岐点を右に折れて、右手を山側、
左手が崖で、所々崩れている細い登山道
となる。
根っこ部分の大きな石を幾つか抱え込んだ
不思議な怪木等にも出会い、石が苔の緑に
包まれた枯沢状の登山道を慎重に下ったが、
根岸さんが足を滑らした。
右足の打撲と左腕を擦りむいたが大事に
至らず幸いであった。登山靴でなく、
ウオーキングシューズのため滑ったようだ。
万三郎岳山頂から約2時間の下りで
出発点の天城高原ゴルフ場に戻った
(15:50.21000歩)。
バスは15:31で既に出発した後で、次は
16:49とのことで一時間以上もあり、
タクシーを呼ぶことにした。
30分後にタクシーに乗り込み、運転手に
聞いたところ伊豆高原駅から徒歩3分の
良い日帰り温泉があるとの話でそこに向かう
ことにした(約\6000-)。
「高原の湯」に5時前に着いた(\900/3時間)。
大広間も広く、空いており、サウナ、源泉
かけながし露天風呂が3個、水風呂、と内湯
2個で何れも広く、ユッタリと入れて、駅にも近く
穴場の温泉である。
約1時間入浴休憩し、18:10伊豆高原発の
踊り子176号で帰路に着いた。
失敗は乗る前に酒の調達をしなかったことだ。
何とこの踊り子は車内販売がないのである。
ガラ空きの車内でこれでは商売にならない
のだ。納得!

次回は、ハイキングでなく、
6月5日〜7日 備前焼・出雲大社ツアーです。

ハイキングは
6月20日(土) 山全体がレンゲツツジで
オレンジに染まる「湯の丸山」(長野県 佐久平)

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