09.03.14(土)吉野梅郷

2月から湯河原の幕山梅林、3月7日筑波山梅林と梅花見が続き、最後の締めは日経新聞調査に
よる梅林ランキング全国No.1の青梅の吉野梅郷である。
梅見のあと奥多摩「日の出山」に登りつるつる温泉のコースであった。
14日(土)は当初から午前中雨、午後曇りから晴れの予報で、通常では天候不順で中止ないし
延期するが、今回は梅の見ごろのピークであり、翌日延期も調整困難で、雨覚悟の決行となった。
参加者は小野寺さん、川島さん、高橋雄さん、熊本の4名である。
都心は前日からの雨に加え風速10mを越す強風が朝まで続いた。青梅の駅に8:50集合で
あったが、熊本は東京発・青梅直行電車に乗るため、早い電車で行くことにした。
新宿を過ぎたあたりで、川島さんから携帯に電話が入った。現在町田にいるが、横浜線が風で
ストップしているとのこと。遅くなっても、待っているから新宿経由で来てくださいと指示。
雄さん、小野寺さんは集合時間定刻前に青梅に到着した。川島さんの到着まで40分ほどはあり、
外は、風はないが小雨が相変わらず続いている。駅隣のマックでお茶待ちすることにした。

9:30川島さん到着。
休憩し雨支度に身を整えながら
本日の作戦会議。
午前中で雨は止まない予報で、
山登りは中止し、梅の公園から
吉野街道沿いの個人梅林散策
の吉野梅郷ウオーキングに切り
替え、河辺(かべ)駅にある日帰り
温泉「梅の湯」に行くことで意見が
一致した。
吉野梅郷はJR青梅線の日向和田駅から二俣尾駅までの多摩川南側、東西4Kmに広がる地域で約2万5千本の梅がある。
10時のバスで先ずは最大の目玉、市営「梅の公園
に行く(青梅駅からバスで15分)。
小雨のお陰で、梅花見の人出は晴れの10分の一
以下であろうか。
傘を差して公園に向かう途中、個人宅の庭に
大きな満開の枝垂れ梅など眺めながら入り口
に向かう。
梅の公園に入る手前の天沢院に「梅の公園」の
全体を見渡せるビューポイントがあるとのことで、
小丘を登る。
15分くらい山を登ると「梅の公園」全体が見渡せ、
白、赤、ピンクの梅に杉の緑が配合し、素晴らしい
景観である。
暫く遠望の景色を眺めてから、いよいよその
「梅の公園」に入る(\200-)。
「梅の公園」は吉野梅郷の中心にあり、青梅市が
昭和47年に山の斜面を利用し、造園整備し、120種
1500本の梅が咲くシンボル的存在になっている。
トイレ脇の雨よけのベンチ端にザックを置き、カメラ
のみを持って梅林の丘に登る。
雨のお陰で人出が少なく助かる。
梅は正に満開の見頃で、もし晴れていれば人の渦
で身動きが取れなかったであろう。
正面の登り口で三脚を立て集合写真を一枚。
直ぐ近くに黄色い山茱萸(さんしゅゆ)のバラ科
の木がありこれが彩りを添えている。

園内の木には名前がつけられているが、梅だけでも120種類あるのでは、とても覚えきれない。
詳しくは梅の図鑑参照
梅林丘に向かって右手方向から山を登ると、
白色の玄海ツツジが遊歩道脇に沿って植え
られており、これが満開一歩手前で、最も早咲き
のツツジかもしれない。
さらに登るとピンクの玄海ツツジもあった。
最初の東屋に着く。
今登ってきた斜面及びその上に広がる白梅・
紅梅が入り乱れて咲く様には圧倒される。
10歩、歩いては写真、10歩あるいては写真と、
どの位置から見ても絵になり、中々前に進まない。
丘の最上位にある第二東屋に付く。
梅林を俯瞰するとその先に市街地、更に先には
奥多摩山塊へと続く山並みがガスで煙っている。







この時期は見物客でごった返すが、雨で少ない。
そこでこれ幸いと梅園貸切的パノラマ撮影に成功。↓

この公園のいいところは、斜面に
遊歩道が適切に作られており、下
に植えた木の花がちょうど目と鼻の
高さにきて、可憐な花も、いい香り
も存分に楽しめることだ。
ところどころには蝋梅もあり、多くは
見ごろを過ぎていたが、まだ芳香を
漂わせているものもあった。
玄海ツツジとウメと見返り美人・・
約1時間強ユックリと園内の梅見鑑賞
を終え、大満足し「梅の公園」を後に
する(11:45)。
大分弱い雨になっており、上空も明るく
なってきたものの、まだ傘は必要で次の
ポイントに向かう。

「きもの博物館」(青梅の大名の
貴族の衣装展示)はパスし、
「鎌倉の梅」に入る。
入口のテントで野菜の販売。
川島さんが引っかかり、採れたて
の「わらび」を仕入れる。
鎌倉の梅に入ると、大きな
「ミツマタ」の木が三本満開で、
花粉症の熊本は梅の香りは残念
ながら感じなかったが、この
「ミツマタ」の香りは強烈に感じた。
ピンクの馬酔木もあった。
邸内の梅林を見ても、「梅の公園」
に圧倒された後では、殆ど感激がなく、
そのまま通過する。
次は市営「中道梅園」でここも公園
になっているが、雨のため全く人影
もなく、ここも素通りする。
出口に珍しい春咲きクリスマスローズ
が咲いていた。
写真を撮って、次の「岩割りの梅」を
見に行く。名前が示す通り、梅の木が
岩を割って生えているもので、
この一本だけで、小道脇の名所と
なっていた。
今度は吉野街道を渡って大聖院に
行く。本道裏手にある小さな梅の
老木であるが吉野梅郷の
元祖梅の木といわれた銘木だそうだ。
 
 見物客は時々しか現れなく静か
であり、この本堂横の縁側に
陣取り、昼食とした。
 何と境内にはニックキ花粉症の大敵、
杉の木が真茶色に花粉をつけている
ではないか? 
幸いにも雨で濡れたため花粉が飛散
することがなく大過なかったが、目の
前に見ただけでゾットした。
昼食を終え、もう十分に梅鑑賞は
したので、寄り道せず真っ直ぐ吉野
街道を進み、二俣尾駅に行き温泉
に向かうことにした。
この頃は雨が止んだり、パラツいたり
を繰り返していた。
暫く歩き、吉川英治記念館を少し
過ぎたところに、柚木(ゆき)バス停
があり、時刻表を見ると後数分で
青梅行のバスがあることが分かり、
JR駅まで行かずにバスで向かう
こととした。 
青梅駅から立川に向かって二つ目
の駅が河辺(かべ)で、その駅前の
ビル5F、6Fに日帰天然温泉「梅の湯
(¥840-)がある。
13:30に「梅の湯」に入る。 
露天風呂は源泉掛け流しの檜風呂
や岩風呂など5つの浴槽があり、
内湯も4つと、サウナが高温と
アロマビューティーサウナ(低温)が
ある。全ての浴槽に浸かったが、
やはり檜風呂の源泉掛け流しは、
つるつるの湯で特別であった。
今日は、ユックリここで時間を使おう
と話していたが、熊本、小野寺さんは
1時間でもう限界と引き上げて
休憩場所へ、雄さんと川島さんは
タップリ90分温泉に入っていた。 
湯上りは館内の食事処「梅寿庵」で、生ビール、焼酎、サワーでツマミを次々にオーダーし、次回の
甲州高尾山や5月の燕岳の話題に花が咲き、何故か最後に韓国ドラマの話が出て、酔った勢いか? 
急遽、韓国料理をこれから食べに行こうと話が一致。それなら本格韓国料理に行こうと、何と河辺から立川、
新宿、神田を経由して御徒町まで繰り出すことになった。それも全員、登山靴、ザックを担いでである。
酔った勢いとは恐ろしいものである。途中、何人かの山仲間に声を掛けたところ、「古里」の和子さんが
参加することになった。
午後7時に、既に予約を入れて
置いた御徒町広小路交差点近く
の「陽山道」にたどり着いた。
マッコリを飲みながら、各種キムチ、
ナムル、海鮮チジミ、豚足、勿論
何種類かの焼肉をツマミに、
5人でワイワイガヤガヤと食べ飲み
まくり満腹。
韓国料理なのに何故か最後は温かい
紹興酒で締める。
8時半に解散となりました。 

次回は4月4日 甲州高尾山の予定です。

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