09年2月7日 入笠山

コース・スケジュールはこちら(2008年1月19日の流用)

今回は雪山山行で、当初は北横岳の予定であったがバス便が悪く、急遽、「入笠山」に切り替えた。
入笠山は17回目、雪山としても11回目になり、クマさん会では最も多く登っている。
朝7時スーパーあずさ1号はピッケルをザックに括り付けた多数の登山客を乗せ、定刻に出発した。
青空は見えるが7割は灰色の雲が上空を覆っている。従って中野を過ぎても残念ながら富士山は
見ることが出来ない。8時大月を過ぎるころには逆転して青空が占めようになり期待を抱かせる。
笹子の長いトンネルを抜け出ると勝沼ぶどう郷で盆地が広がり南アルプスの峰々が白い頂を連ね
青空に輝いている。もう雲ひとつない快晴となった。

甲府を過ぎると目の前に鳳凰三山が大きく
はだかり地蔵岳のオベリスクが天を突いている。
暫く行くと甲斐駒ケ岳の雪を寄せ付けない
荒々しい岩峰が現れる。

右側の車窓の茅が岳・金が岳
(偽八が岳)には殆ど雪は見えない。
やがて本物の八ヶ岳が前方に見始める。
南八、北八を含め全山、全く雲の掛かって
いないのも珍しい。
今日の天候は最高である。
小淵沢で普通に乗換え、目的駅富士見に
9:06に着いた。
駅の周辺に全く雪は見えない。
本日は高橋雄さんと熊本の二名のみである。
雄さんからメールが入り、普通で追いかけて
来る。
10:00に富士見パノラマスキー場へ
無料バスがあり、一台目は補助椅子を
全部使った満席で早めに出発.。
我々は2台目で行く。
これが正解で乗車率50%とユーユーで
スキー場に乗りつけた(10:15)。
ゴンドラの切符を買いゴンドラに向かう。
スキー場は既に大勢のスキーヤーが
滑っている。
入笠山は、積雪時期に雄さんも一緒に
数回登っている山であり、お互いに阿吽
の呼吸でことが進む。
6人乗りのゴンドラに乗り高度を上げて
いくと、正面の八ヶ岳が裾野までの全山を
一望でき、
次に富士山が薄モヤの向こうに見え出し、
更に甲斐駒ケ岳が見えてくる。
約10分で山頂駅(ゲレンデの最上部)
に着く。
ここでアイゼンを装着し、八ヶ岳をバックに
二人で記念写真を撮り、上着を一枚脱ぎ、
いよいよ登山開始する。
往路は林道から入り5分ほどで左に
折れる入笠湿原への登山道に入る。
麓では殆ど自然降雪した雪が見られ
なかったが、林の中に入ると、結構、
40〜50センチの積雪があり、余り
登山道は踏み固めてなく新雪を歩く
感じである。
10分ほど下ると、入笠湿原に入る。
出会う登山者はスノーシューが多い。
湿原から山彦山荘の前で再び林道に
出る。10mほど林道を進み再び登山道
に入る。
約10分で入笠山登山口にあたる
マナスル山荘に着く。 
マナスル山荘を少し越えたところに
展望の開けた場所があり、そこからは
木曽駒ケ岳を中心に中央アルプスが
一望できる。 
 再び登山口に戻り、案内図の前で
写真を撮りイヨイヨ最後の急登30分に
取り組む(11:25)。
このあたりの積雪は50〜60センチ程
はあろうか、踏み跡を外すと結構潜り
歩きにくい。 
5分登るともう汗が滲みでてきた。
更に登ると、右手側から、枯れた木立の
間から中央アルプスが見え始めた。
例年では樹林帯で見通しが悪かった
はずなのだが、これも温暖化の影響で
枯れ木が多くなった結果であろうか、
誠に残念である。

更に高度を上げると木曽御嶽山が見え
始めた。 
岩壁コースと迂回路コースの分岐に
でて、我々は登りを左側に巻きながら
登る迂回路コースを取った。
途中夏道と異なる直登ルートを頑張って
登り、 12時丁度に入笠山山頂
(1955m)に立った。
例年だと中腹に深い積雪があっても
山頂は常に風が強く雪がないことが
多いが、今年は山頂全体も雪で
覆われている。

多少風はあるが、雲一つない快晴のなか360度の展望で、特に北アルプスがハッキリとクリアーに見えるのは珍しい。
早速ザックを置き、カメラを構えて写真を撮り捲くる。デジカメの液晶画面は陽射しが強いため良く画像が見えず被写体の
確認が難しいと雄さんが悲鳴を上げる。天気が良すぎた逆効果である。
北アルプスは左から乗鞍岳、焼岳、霞沢岳、笠が岳の頭が少し、そして西穂高、奥穂高、北穂高、大キレットがあって南岳、
槍ヶ岳、常念岳、大天井岳、燕岳、立山、剣岳、そして鹿島槍、白馬まで見える。

更に右手に目を転ずると、霧が峰(車山)、
根子岳、四阿山、志賀高原の横手山、
草津白根、蓼科山、北横岳から始まる
八ヶ岳、
そして奥秩父の甲武信岳、金峰山の
手前に、瑞牆山、昨年登った北奥千丈岳、
御坂山塊から富士山
鳳凰山、甲斐駒ケ岳の南アルプスは
大きく見え、
そして更に右側には中央アルプスが
連なり、360度の展望に感激も大きい。
他の登ってきた登山客から次々と喜び
の歓声が上がる。
今回で17回目の登頂となったが、
快晴及び展望の良さでは今日がピカ一
ではなかろうか。
一通り写真に収め、最後に山頂登頂
記念写真を雄さんと並んで撮り、風除け
の場所を選び昼食とする。
熱い湯を沸かし、ラーメン、スープと
パンで腹を満たす。
勿論、梅酒と焼酎お湯割りはついている。
風がないと陽射しで暖かい。
お腹が満たされたところで下山に入る。
積雪が深くクッションが良いため、
思いっきりの速さでスノーシューよりも
早くマナスル山荘まで10分で下りた。
アイゼンは歩きやすく登山道がしっかり
したところではスノーシューよりも
アイゼンに方が歩きやすく快適である。
入笠湿原からは往路とは変えて、
一旦林道に出て直ぐ林間コースに入り
右側に迂回しながらゴンドラ山頂駅に
戻った(13:30)。
アイゼン、スパッツを外し、軽快なになり
ゴンドラで下山し、日帰り温泉
ゆーとろん水神の湯
へ徒歩15分で着く(14:00)。

洞窟風呂、定温風呂、樽風呂等、数種類
の露天風呂でユックリ汗を流した後は、
生ビールでノンビリ休憩し
15:30呼んだタクシーで出発点の
富士見駅に戻り、15:59の
あずさ24号で帰路に着きました。
(15900歩)
   山梨市駅あたりまで富士山も見えて、
終日、最高の天候に恵まれ、大満足
の一日でした。

次回は2月21日(土) 湯河原の南郷山・幕山の梅見ハイクの予定です。


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