09.01.25(日) 三つ峠 報告
09年度第二弾は、クマさん会九州支部長の猿渡さん久々に上京に合わせ、
「猿渡さんと三つ峠に登り富士山と氷爆の滝を見よう」と企画されたもので、
猿渡さんを含め9名の参加者が馳せ参じた。猿渡さん、高橋ブラザーズ(文さん、雄さん)、
堀さん、伊能さん、能勢さん、田上さん、紅一点の川島さんと熊本である。
前日の天気予報では寒波の影響で寒く、山ではマイナス10度を割り込むことが予想されていた。
新宿から中央線に乗る。空は雲ひとつ無い 快晴で、中野駅付近から左に富士山が麓 まではっきりと見える。立川を過ぎると右に、 八王子あたりでは左にと位置を変えて見え ている。 |
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相模湖を過ぎると山肌が一面に真っ白く なっており、積雪と同時に枯れ枝が凍りつき 全山が霧氷に覆われた白銀の世界は言葉 で表現できないほどの感動ものであった。 暫く車窓から自然が創り出す芸術風景を 楽しんだが、この風景もこの時間帯に遭遇 した人しか味わえないだろう。 しかし1,2時間もすれば太陽の日差しを 受け気温が上昇し残念だが跡形も無くなって しまうだろう。 |
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大月に近づくに従い積雪も霧氷も姿を消して しまった。大月から富士急線に入ると、平地 には雪もなく、山にも殆んど見えない。 20分ほど走ると前面に大きな富士山が青空 に浮き上がってきた。左側の稜線に雪煙が 舞い上がっているのが良く見える。 山頂付近は風が強いのであろう。 |
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途中の三つ峠駅から三つ峠山頂の電波塔が 良く見えるが山にはほんの少ししか雪が見え なく、丹沢や大山の方が真っ白で、このあたり の積雪は、今年は少なそうだ。 |
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富士吉田で電車はスイッチバックし河口湖に 着く。 他の8名は一本後の電車(9:35着)で来る。 先の登山口までのタクシー2台を確保し 全員の到着を待つ。気温は1.3度と寒い。 |
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全員揃い、2台のタクシーに分乗し三つ峠 登山口へ向かう(9:50)。 河口湖を1/3周して御坂峠に向かう山上り になり、ジグザグ道で高度を上げて行き、 20分ほどで登山口バス停に着く、これより 先はゲートが占められており車両は入れない。 積雪は殆どないが、路面は凍結している。 |
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注意しながら凍結した舗装道路を10分ほど 先に進むと、山道での登山口がありトイレも ある。 ここで登山準備をし、アイゼンを装着する。 川島さん、田上さんはアイゼンを着けての 雪山登山は今回が初体験である。 |
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アイゼンを装着し終わったところで、 記念写真を撮り、いよいよ登山開始と なる。 広い砂利の林道であるが、前面カチカチ、 ツルツルに凍結しておりアイゼンなしでは 滑って歩けない。 |
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アイゼンの歯が氷に喰い込むザクッ、ザクッ の音が安心感を与える響きで心地よく歩ける。 20分ほど歩くともう汗が出始め、最初に休憩を とる。 風がなく、予想を裏切る暖かさで、防寒具は 不要で、下着とシャツ一枚で十分である。 |
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一息入れ、再び林道を登り始める。 このあたりで(標高1500m)積雪5センチ 程度の少なさである。 更に高度を上げると南アルプスが見え始めた。 最初に見えたのは甲斐駒ケ岳山頂で、 やはり積雪は少ないようだ。 |
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更に高度を上げると白根三山(北岳、間の岳、 農鳥岳)が木の間から姿を現し、右方には 八ヶ岳が見える。 更に高度を上げると南アルプスが横一列に 繋がってくるが木の枝が邪魔をして旨く写真 は撮れない。 辛い登りも、南アルプスの景色を見ながらで 楽しみが倍増し快適な山登りである。 この景観は気温の低い冬山ならではの特権 である。 |
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20分か30分ごとに休憩を入れて全員快調 に登ってきた。 急な登りを暫く続けると、前方に四季楽園と 三つ峠山荘の分岐に着く。 |
我々は山荘へのコースを取り10分ほどで三つ峠山荘に着いた(12:10)。当初予定より20分遅れだが
快晴と天候が良く全く問題ない。山荘から富士山の全姿が正面に見える。暫くの間、撮影タイムとなった。
この場所には数回来ているが、全く雲がない状態で見られるのは少なく、今回の9名は幸運に恵まれた。
写真を撮り終え昼食に入る、湯を沸かし 暖かいラーメンやスープが旨い。 更に雄さん恒例の焼酎お湯割りが振舞われ、 更に体の中から温まる。 風が全くなく信じがたい暖かさである。 |
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ゆっくり昼食を終え、荷物を置いて、 空身で山頂アタックする。 一端、四季楽園に下り、最後の急登 (標高差30m程度)である。 木がないため、まともに陽を受け、雪解け の泥濘が所々あり滑りやすい。 |
難なく登り終え1785mの三つ峠山頂に立つ。快晴の中での360度の展望は、右から金峰山を中心に奥秩父山塊、
その左手には八ヶ岳更に左手遠方には雲の下に北アルプスの山脈が連なり、その左側には甲斐駒ケ岳、白根三山、
その手前に鳳凰三山、また更に奥には中央アルプス(木曽駒?)に山頂が突き出し更に左側には、塩見岳、赤石岳などの
南アルプスが見え富士山を挟んで、丹沢山塊が見える。何とも壮大な景観である。
参考リンク:三つ峠から見える山
山頂で逆光ではあるが富士山をバックと | |
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八ヶ岳をバックに記念写真撮り、山荘に戻る。 | |
途中トイレは凍結のため使用禁止などの トラブルで手間取ったが、予定より40分遅れ で下山に入る。 下山のコースは登りと異なり、木無山から 母の白滝、浅間神社で標高差900mの下り である。 殆どの登山客は車で来ているため、登り口 への戻りコースであり、我々のコースを取る 人は殆どいない。 |
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15分で木無山に着き、天上山(かちかち山) と母の白滝への分岐があり勿論、母の白滝 へのコースを取る。 |
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登山道は細い急斜面となる。 1、2名の足跡が見える程度で積雪30センチ 程度の新雪を、アイゼンを効かせながら一気 に下る。 雪山の下りは石ころがなく、クッションがあり 何も気にせず快適に下れるのが嬉しい。 これも夏山では味わえない特権である。 |
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30分ほど一気に下ると、標高1500m付近 からは積雪が少なくなり、枯葉や木の根が 出始め、逆にアイゼンが引っかかり歩き にくくなる。暫く我慢の下りが続き、林道 (舗装道路)を横切る。 この辺りでアイゼンを外す。 アイゼンは外しにかかった時、川島さんが 右膝上の太腿内側の筋肉が吊ってしまった。 暫く楽な姿勢で休憩をし、回復し再び母の 白滝への山道に入る。 |
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陽陰では凍結があり滑らないように慎重 に歩行を進め下る。 |
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更に30分ほどで、目的の母の白滝に着く (約15時)。 長いツララは2m強もあり、その下を通るの だが、ツララが落ちてきたら大変である。 |
滝は全面凍結ではないが、氷結した滝を始めて見た人から感動の声が上がる。
凍った滝の下まで全員下り、記念写真を撮る。
十分鑑賞し、お互いに写真に収め | |
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今度は多少迂回になるが、林道 (舗装)コースで浅間神社まで30分 歩いた。 |
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途中、河口湖と富士山がきれいに 見えるところもあった。 |
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浅間神社で無事下山の御礼参拝し、 | |
タクシーを呼び河口湖大橋を渡り、 温泉寺に向かう。 橋から見る夕日を浴びて赤くなり 始めた富士は実に美しい。 |
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温泉寺で、先に帰宅する文さんと お別れし、8名が温泉寺に入る。 雄さんが事前に用紙してくれた 割引券(¥1000⇒¥800)を利用し、 早速、露天風呂に飛び込み疲れを 癒す。 サウナ、ジャグジーもあり、大広間 の休憩室も空いていてのんびり 出来る。 |
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湯上りは勿論、生ジョッキで乾いた 喉にグビグビと流し込む。 皆が持ち寄ったツマミが沢山あり、 勿論、生の追加。17:45までのんびり 休憩。 |
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帰りは河口湖18:10発の特急フジに 乗る(特急券¥300)。 一般特急券では2号車、3号車で ガラガラ空いているが、宴会する テーブルがない。 1号車は展望車でもう暗く展望は 全く意味がないが、丁度8名座れる テーブルを囲んだソファーがあり、 更に¥100追加して展望車に移った。 駅で買い込んだ赤ワインと能勢さん が持ってきた焼酎で再び宴会が 始まった。 |
40分の時間はアッートという間に過ぎ大月に到着。19:07の特急あずさ30号(千葉行)に乗り換え、
自由席で席はバラになったが同じ車両で全員座ることが出来て岐路に着いた。
またとない快晴に恵まれ、終日、富士山の雄姿を堪能し、氷結した母の白滝で感動し、
猿渡さんへの約束も果たせ、全員満足の山行であった。
次回は2月7日(土) 北横岳(山頂の樹氷を期待)の雪山山行の予定。
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