12月13日(土) 滝子山(1,590m)、大谷ケ丸(1,644m)
レポートby高橋(雄)

マップ、スケジュールはこちら

12月の山は、普通の花は期待できないが、珍しいシモバシラの氷の花が見られる滝子山を選んだ。
参加者は能勢さん、高橋(雄)の2名。
中央線の大月駅に8:00集合の予定であったが、中央線はトラブルでダイヤが遅れており、合流した
のは8:15。
タクシーで登り口の道証(みちあかし)地蔵に向う。国道20号線から別れて林道に入ると、笹子駅
から1時間20分かけて歩いている登山者を10人ぐらい追い越す。我々は20分で到着。(\4,580)

8:37
小さな道証地蔵とともにスタート写真を
撮って登山開始。
天気は雲が多いながらも晴れている。
(850m)
沢沿いの山道を登る。
9:07
小休止。12月なのに温かく、汗びっしょり。
上着を脱ぐ。

この温度では、めざすシモバシラの氷の
花は、咲いていないのではないかと
不安になる。
9:26
曲沢峠への分岐。
約1,100m
ここから先の沢は小さな滝の連続となる。
滝子山の名の由来か?
高度1,200mあたりから道に霜柱が現れ
始めた。
そろそろシモバシラの氷の花が見られる
かもしれない。期待が高まる。
9:47
道端をよく注意して見ながら歩いていると、
ありました!!!
シモバシラの氷の花!本日第1号。

暖冬気味で見られないのではないかと
心配していただけに、直径1cmほどの
小ぶりながら、感激もひとしおである。

シモバシラについての解説はこちら
日当たりのいいところでは霜柱が溶けて
泥山道になっており、よく滑る。
滑って手をついてしまう一幕もあった。
シモバシラの氷の花は、最初は見つける
のに苦労したが、
さらに高度を上げるにつれ、
群生しているところが多くなり、
高度1,450m付近にある、切り開かれ
た防火帯の草原の斜面に来ると、
あちこちに見られるようになった。
ちょっとしたお花畑である。
花の直径も3cmぐらいで大きい。
しかし気温が上がって溶けてきて
おり、ちょっと触れると崩れてしまう。
10:26
10:32
防火帯を登り切り、大谷ケ丸との分岐
に到着。
(1,500m)
ガスが出てきて、残念ながら周りの山は
見えなくなった。
ここにザックをおいて滝子山頂まで往復
することにした。
滝子山頂直下の急坂をひと登りして
11:00
滝子山頂。
1,590m
風はなくおだやかだが、ガスで視界は
きかず、証拠写真を撮って引き返す。

2004年に来た時は富士山、南アルプス
八ヶ岳などよく見えたが残念。
途中の鎮西ケ池の白縫神社の祠で
お参りし、
11:13
ザックを置いてある大谷ケ丸への分岐
に戻った。
ここから今度は大谷ケ丸に向かう。
大谷ケ丸までは高低差100mぐらいの
登り降りを3回ぐらい繰り返す。
下るのはいいが、登り返すのはうんざり。
道はカチカチに凍っている。
12:09
やっと大谷ケ丸着。
1,644m。
ガスは少なくなったが、まだ遠くの山々
は見えない。
もともと周りは林で視界はあまり望め
ないと思われる。

ここで昼食。湯を沸かし、ラーメンや、
焼酎のお湯割りを作ってお腹を満たす。

昼食を終えるころにはガスもなくなり、
周りの山が見えるようになった。
しかしまだ遠くの百名山クラスは見えず、
山名特定まではできなかった。
12:50
下山開始。
落ち葉の下の土は凍っている。
アイゼンをつけるほどではないが、
滑らないように慎重に足を運ぶ。 
13:00
米背負峠。
ここから大蔵沢林道めざして下りて
いく。
 道は落ち葉に埋もれて時々見失う。
標識を探して見つけては、たどって
下りた。
枯れた花がびっしりついた木があった。 
13:33
大蔵沢林道に出た。
1,250m。
ここからやまと天目山温泉まで
高低差250mほど舗装道路を下る。
直線距離はおそらく2Kmぐらいだろうが、
林道はくねくねと谷を大きく回り、蛇行を
繰り返しているので、5kmぐらいは歩く
ことになり、結構時間がかかる。 

次第に晴れてだいぶ遠くの山も見える
ようになったが、富士山あたりは雲が
かかっているようだ。
途中、道路横の大きな岩のハングに、
スズメバチの巣が作られていた。
なるほど、これならクマの手も届かない。 
14:38
 天目山温泉、
やまとふれあいやすらぎセンター着。
結局、林道歩きに1時間強かかって
しまった。

強アルカリ泉のつるつるした感触の
湯にのんびり浸かる。

風呂あがりは焼きあがったばかりの
やまめの塩焼きと地ビールで 
 乾杯。

上品で淡白な味のやまめと、コクの
ある地ビールが実に旨い。

ちなみに
やまめの塩焼き\400
地ビール\750

温泉からの帰りは\100の村営バスを使いたかったが、本数が少なく、次は5時過ぎまで来ない。
タクシーを呼んで16:25に温泉を発った。
甲斐大和駅16:35着。\2,420.。

16:42甲斐大和発、高尾行きの普通電車に乗車。
高尾から17:50発の中央線快速に乗り換え、私は国分寺まで。能勢さんは八王子で横浜線に、
町田から小田急に乗り換えて新百合ヶ丘18:40着で帰宅。

ガスで山頂からの視界はきかなかったものの、めあてのシモバシラの氷の花は見ることができて
シアワセな山行だった。

帰りの電車で万歩計を見たら、28,000歩。実によく歩いた。
能勢さんは久々の本格的な山登りだったとのこと、お疲れ様でした。

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