6月28日(土) 篭ノ登山、湯ノ丸高原
(レポートby堀)

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先週(6月21日)は雨予報で延期となった「湯の丸山高原」、今日(6月28日)は
日中晴れ間も出るというまずまずの予報。
熊本さん、堀は東京駅から高橋雄さんは大宮から長野新幹線あさま503号で佐久平まで。

佐久平発高峰温泉行きのJRバスは、
普通の路線バスですが、一日たった
2本しか運行されていません。
8時40分佐久平を出発、座れない人も
あるほどの満席。
道路沿いにポツポツと歌碑や句碑が
立っている。
バスの運転手、なかなかのガイドぶりで
小諸や信州ゆかりの芸術家・俳優などを
いろいろ解説してくれる。
島崎藤村、日本画家伊東深水その娘が
浅丘雪路だとか、なかでも小林一茶に
傾倒しているようで、薀蓄を傾ける。
熱中してバス停を過ぎてしまいあわてる
一幕も。
70分で終点高峰温泉に到着。
水ノ塔山・東篭ノ塔山
(ガイドブックでは篭ノ登山)
登山口でまずは記念撮影。
10:05に出発。
スタートがすでに2000m近いので高い木は無く、
歩き出すとすぐに高山植物が咲いている。
イワカガミ、
花弁が7枚のツマトリソウ
コケモモ
アズマシャクナゲなどなど。
今日は遠望は利かないが、花はいろいろ
楽しめそうだ。
岩場にかかると早くも汗が噴き出してくる。
50分ほどで最初のピーク「水ノ塔山(2202m)」
に到着。(10:50)

いいペースだ。
ここは団体さんで混んでいるので、写真を
撮っただけで出発、
イワカガミの群生などを楽しみながらの
稜線歩きだ。
20分ほど歩いた尾根筋の小ピークで休憩。
振り返ると今越えてきた水ノ塔山、右奥に
黒斑山と、その間の遠く先には浅間山が
見えている。
今日の最高峰「東篭ノ塔山」までもうわずかだ。
さらに20分ほどで11時40分定刻に
東篭ノ塔山(2227m)に到着。
ここで昼食とする。

今日は雲はあるが青空も見え、この時期
としては上々の天気だ。
空気が澄んでいれば、北アルプスや
八ヶ岳、富士山も見えるとのこと。

熊本さんの梅酒で乾杯、雄さんの焼酎
お湯割、山上の宴会か?
12時10分、池の平へ向けて出発。
岩のゴロゴロした下りを少し行くと唐松を
主体とした樹林となる。若葉が清々しい。
歩行30分ほどで池の平の入り口に着く。
池の平は旧火口に出来た湿原で、
季節々々でアヤメ、マツムシソウなどの
群落が見られるとのことだが、今は木道
の左右とも枯れた草原である。
そんな中にハクサンチドリを発見!
池の平湿原から三方ヶ峰に登っていくと
左手のザレた斜面にコマクサが群生している。
保護のために鉄柵が設けてあるのが
拘置所で面会するようでツヤ消しである。
そんな中に白いコマクサを発見!
シロバナコマクサは非常に珍しいそうで、
1株しか見つからなかった。
コマクサ園を後にして長い下りを行くと、
そこ、ここにレンゲツツジの群落がある。
日当たりのよい開けたところは満開である。
カラマツ林、ヒノキ林を下ると地蔵峠に出る。
(14:21)

帰りのバスは16時発だからまだ1時間40分
ほどある。(このバスも日に2本しかない)
ここからスキー場のリフトでツツジ平へ
国指定天然記念物になっているレンゲ
ツツジの大群落を見に行く。



レンゲツツジは珍しくはないが、これほどの
群落は見たことがない。

(60万株といわれ、国の天然記念物に指定
されている。)



レンゲツツジをバックに記念撮影。

ちょうど見頃のピークにあたった。
本来は先週の予定だったが、雨で延期した
のが幸いだった。先週ではここまでの
感動は得られなかっただろう。
雄さんから、来年の6月最終週はツツジ平
から湯の丸山ハイクという案が急遽浮上。
下りも安直にリフトを利用。
リフトからは下の牧場で牛がいるのも
見下ろせる。小さな蝿がたくさんいて
うるさかったのは牛のフンのせいだろう。


15:30に地蔵峠に戻り、売店でソフト
シャーベットを買い、舐めながら16:00発
のバスを待った。

帰りのバスは千曲バス、こちらの運転手は
観光案内はなく、いたって無口。
17:10 佐久平駅に着き、
佐久平プラザ21健康ランドへ。
いろいろな風呂があるが、温泉ではなさそう。
風呂上りにビールで乾杯!
18時58分発の「あさま546号」で帰路に着く。
車内はクマさん会恒例の宴会で、
日本酒5合を空け終わる頃
19時54分大宮着。ここで雄さんが降り、
熊本さんと堀は終着東京で20時20分解散。

(歩数は約22,000歩)

梅雨の時期にもかかわらず、最後まで
雨はなく、レンゲツツジの大群落も堪能。
実にラッキーな一日でした。

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