6月7日(土) 地蔵岳(赤城山)

梅雨入り宣言して、雨模様の日々が続いていたが、梅雨の合間で幸いにも晴れ、ドンピシャの計画であった。
両毛線前橋駅に超久々の光上さん、野中さんの2名に、同じ経理GPの小峰さん、斉藤(や)さん、
夏の鳥海山に向けてトレーニング中の川島さん、そして池戸さん、高橋雄さん、熊本の8名が
8:55に集合した。野中さんは外房からの参加で、新幹線に乗り駆けつける。
当初の計画は「赤城 荒山高原1258m・鍋割山1332mのツツジ狩り」であったが、インターネットで、
明日8日に新坂平でレンゲツツジ祭り開催の情報を得て、急遽当日に計画変更した。
新坂平は更に標高で200m程高くなり、06年6月17日に訪れ、満開のレンゲツツジに感激した記憶が蘇る。
http://wantapage.web.fc2.com/kumasan/2006nen/060617akagi/akagi.htm

期待を胸に、タクシー2台に分乗し、一路、
新坂平に向かう(9:00)。
市街を抜け真っ直ぐ正面に赤城山を見え
始めると大きな石で出来た赤い鳥居(赤城山)
を潜り進む。タクシーの運ちゃんにツツジの
様子を聞くと、我々が向かう新坂平は4日前に
行った時は、蕾の状態で花開いていなかった。
まだ早いだろうと言う。
計画変更したことが早まったかと思ったが
取りあえず様子を見に行って見る。
荒山高原への登山口、箕輪付近の道路脇は
レンゲツツジが満開に咲いている。
更に高度を上げ行き、レンゲツツジは咲いて
おり、再び期待が膨らむ。
9:45 新坂平の白樺牧場に着いた。
残念ながら9割がたが未だ蕾の状態で、
花開いているのは1割程度しかない。
我々と同様にツツジ見物の客が大勢、
車や観光バスで着ているが皆期待はずれ
の様子。
それでも、所々花開いている木のところで
最初の写真を撮る。
まだ青空が出ていず、上空にはガスが
掛かっており、標高1500m付近は流石に
気温が低く肌寒い(9:50)。
気を取り直し、登山準備を整え、地蔵岳へ
の登山に向かう。
10分程、車道脇の緩やかな登りの遊歩道
を歩くと、小高い丘(見晴山)の展望台の
東屋が見えてきた。
その丘の斜面が一面オレンジ色に染まって
おり、レンゲツツジが8分咲きである。
白樺牧場が全く期待はずれだっただけに、
これは予想外の恵みであった。
高々20m程度の小山であるが見晴山と
名付けられており、早速登ってみる。
登りきったところに東屋があり、普段運動
不足の光上さんと野中さんは此処で休憩する。
他の6名は更に奥に足を運ぶと、何と山頂は
広く一面のレンゲツツジのお花畑で満開、
オレンジ色一色に彩っている。

思いがけない見事さに一同歓声をあげる。
夫々にカメラを出して撮影会が始まった。
ここから富士山が見えるとの事で
あったが、雲が多く残念ながら、
そこまでの恵みはなかった。

東方に目を向けると、このあと目指す
地蔵岳がそびえ、望遠で拡大すると
山頂にパラボラアンテナが3〜4本ほど
見える。
一同大満足で見晴山を降り、車道を挟んで
対面の地蔵岳登山口に向かい、
10:30 いよいよ登山開始となる。
最初は緩い傾斜を光上さん、野中さんを
先頭に斉藤さん、小峰さん、池戸さんと続き、
撮影隊の熊本、川島さん、雄さんはシンガリ
から後を追う。
カエルの鳴き声にも似た鳴き声が、煩いくらい
周囲で響き、雄さんが春セミだという。
クマザサが茂った緩るやかな登山道を15分ほど
登ると次第に傾斜はきつくなり汗が吹き出てくる。
野中さんが遅れ始め先頭から、シンガリになり
顔を真っ赤にしながらも頑張っている。
30分登り分岐に出て広い場所が出て、
ここで最初の休憩を入れる。
雲の切れ間から陽が差し込み暑い。
雄さんがそこにセミがいると叫び、
振り返って見ると、雄さんのザックの上に、
透き通た薄い羽のセミがヨチヨチ歩いている。
春ゼミを初めて見る一同が集まり、
大声で騒ぎ10センチ程の近さで写真を
撮っても逃げようとしない。
どうも羽化したばかりのようで、歩き方も
ギコチナク、まだ飛べないのかも知れない。
入れ替わり立ち代り今度は春セミの撮影会だ。

あとで雄さんが調べたら「エゾハルゼミ」が
正式名称のようだ。
タップリ休憩し再び急な登りに入る。
光上さんは、相変わらず先頭で頑張っている。
緑が実に瑞々しい。秋は紅葉もすばらしい
に違いない。
暫く頑張って登っていると、前方に
パラボラアンテナが見えはじめ、視界が
開けてきた。

登り始めから50分弱で地蔵岳
(1674m)の山頂に着いた(11:30)。
山頂には国土交通省やTBS等の
パラボラアンテナが5〜6本立っている。

山頂は広く、大沼側に行くと、
一等三角点と、積み上げたケルンがあり
そこが山頂の最高点であろう。
東方向から濃いガスが大沼方面に流れて
おり、大沼を薄く覆っている。
山頂付近に女学生が大勢集まって、
大きな声を出し、皆で叫び声を挙げている。

我々も大沼を見下ろせる場所で昼食&大休止
にする。恒例により梅酒で登頂乾杯。
ユックリ休憩しながらオニギリやカップラーメンで
腹ごしらえする。
殆ど地蔵岳の字が消えかかった
標識を囲み登頂記念写真を撮り下山に入る
(12:10)。

幾つか下山ルートがある中で、最短時間の
大沼へ降りる下山ルートを取った。
熊本が先頭、次に野中さん、シンガリを雄さん
が守り下り始める。
イキナリ大きな石が積み重なった登山道で
滑りやすく、脇の立ち木につかまりながら
注意して下りる。
5分ほどで、広いガレ場に出て、大沼に沿った
西方向の歩き易い尾根道に変わる。
登山道が見えない位に生茂ったクマザサが
胸の高さまであり、どうやらこのコースは、
余り登山者は歩いていないのかも知れない。
開けた場所に出ると
目に滲みる鮮やかな薄紫のヤシオツツジが
何本か咲いており、新緑に映えて美しい。
足元には黄色やムラサキの小さな花や、
スミレの一種と思われるものなども咲いて
いた。
下りに入ると、また大石がゴロゴロ積み重なる
登山道に再びなった。

それも急な直下りで下が湿っているため
非常に滑り易く、回りの枝やクマザサに
縋りながら慎重に下っているが、直ぐスリップし、
野中さんの悲鳴が何度か起こる。
どうやら、下山ルートの選択を誤ったらしい。
皆さんごめんなさい。
40分で全員無事に降り切り、一安心する。
駐車場のトイレで滑った汚れた手を洗い
ホット一息する。車道を5分ほど歩き、
13:00 に赤城ビジネスセンターに着き、
バスの時間を確認。
13:45発のバスがありこれに乗ることにする。
バス停近くに覚満淵の入口があり沼一周に
40分を要し、一周歩きは出来なくはないが、
時間的に余裕が全くなく、20分程で引き返えそう
と覚満淵に入る。
2年前の同時期に来た時はレンゲツツジが
咲き楽しかったが、今回は、全く花らしい
ものは見えない。
しかし、木道を歩くと、湖面を拭きぬける
冷たい風が火照った体に気持ちが良い。
レンゲツツジはまだ固い蕾で開花には
まだ時間が掛かりそうだ。
ハナカイドウ?と思しきピンクの小さな花を
一面につけた木が唯一の彩りを添えている。

覚満淵の東端まで来て、一応証拠写真を
撮り、ここから引き返した。
晴れて、左上にさっき登った地蔵岳のパラボラ
が見えている。右側斜面を降りてきたのだ。
15分ほど湖畔を散策し、折り返してバス停に戻る。
13:45のバスは殆ど我々だけで、貸切り状態で
出発する。
約1時間で前橋駅に到着。
今日の温泉は昨年リニューアルしたという、
駅から徒歩7分にある天然温泉(源泉掛け流し)
ゆーゆ」に行く(¥600)。
露天風呂が広くなり、ミストサウナ、乾燥サウナ
も広くなり気持ちが良い。
駅から近くてしかも安く申し分ない。
泉質はナトリューム・塩化物温泉で
地下1500mから汲み上げ、泉温57.5度と高く
(熱海、伊香保、南紀白浜と同じ泉質だそうだ)
汗を流し、着替えサッパリしたところで、
勿論、全員生ビールで乾杯。
喉に滲みこみ、アット言う間に一杯が
カラになりお代わり。二時間弱ユックリ休憩
して 17:09発 の電車で、高崎乗換えし
帰路に着きました。

今回は見晴山のレンゲツツジに出会え、満足の赤城山でした。

次回は6月21日、湯の丸高原のレンゲツツジ追っかけを予定しています。


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