5月25日(日) 屋久島 西部林道 他
夜来の暴風雨に雷光などもまじって、屋久島 島内観光はどうなることかと危ぶまれましたが、 ホテル出発時刻の9時にはすっかり雨は止み、 時々日も差す天気となりました。 本日の報告は吉松が担当します。 (旅の初めに皆でレポート日の分担を決めた ときは、「吉松は一番楽な日を選んでずるい」と、 文ちゃん、雄さん、能勢さん、小野寺さんから 厳しい視線を一斉に浴びたものでした。 が、なかなかどうして、ギックリ腰の鈍痛と 戦いながらの島内観光は、私にとっては 難行苦行の一日でありました。) |
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皆さん、ゆっくりと朝風呂に浸かり、最終日にして初めて5人揃ってホテルでの朝食を取りました。 山行のときは飛魚塩焼きが添えられたおにぎりだけの侘びしいものでしたから、レストランの朝食は ことの他おいしく感じました。 |
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それぞれ宅急便で荷物を送り出して、9時に ホテルを出発。 ホテルの前にそびえる岩山「モッチョム岳」を バックに記念の写真を一枚。 モッチョム岳は標高979m、なかなか興味を そそる山容で、いつかは登ってみたい山です。 |
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ホテルの玄関前でレンタカーも入れて一枚。 | |
車で走ること30分ほどで、「石楠花の森公園」 に到着。 |
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栗生川の支流である小揚子川(こようじがわ)に 沿って石楠花が楽しめるビューポイントのはず でしたが、少々時期が遅すぎてわずかに枝に 残った花が散見されるだけでした。 |
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湿度と高温気候を好むシダ系植物 「オオシマワタリ」が、岩の間や枝に 寄生して生えていました。 大きな葉で雨や落ち葉を受けて栄養に してしまうので、岩に上や木の枝などでも 成長できるのだそうだ。(小野寺さん談) |
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川沿いの所為か、木の幹辺りをよくよく見ると 真っ赤な川蟹がごそごそと動いていていました。 何故か小野寺さんが特別な関心を示し、 盛んにシャッターを切っていました。 |
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次に大川の滝を目指しましたが、手前に 名水百選の、「大川湧水」がありました。 迷わずボトル詰め。 |
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10時30分頃、日本の滝100選の一つである 「大川(おおこ)の滝」を訪問。 |
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夜来の雨によって降り溜まったおびただしい 量の水が、88メートルの高さから流れ落ちる様 はさすがに迫力がありました。 滝つぼ近くは巻き上がる水煙で傘無しでは 近づけません。 屋久島は全島花崗岩でできていて、表土は 僅かに30センチメートルくらいといいますから、 降った雨はすぐに川の流れになって落ちてくる わけです。」 |
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大川の滝から先の道は、「西部林道」と 呼ばれていて車一台が通れるだけの 狭い道が続きます。 |
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林道沿いには人家は一切無く、代わって サルや鹿などの天下です。 サルは道端で毛づくろいをしたり寝そべったり、 |
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鹿は親子でのんびりと草を食み、車に 閉じ込められた我々は檻に飼われた動物の ような錯覚を覚えました。 |
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林道を抜けて暫くすると「永田いなか浜」に 到着します。 見た目ではどこにでもある平凡な砂浜の ようですが、ここは北太平洋最大のアカウミガメ の産卵地になっています。 |
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我々は、NPO法人「屋久島うみがめ館」を 訪問しました。 ウミガメの生態や、保護活動に関する資料が 展示されています。 ウミガメも、人間の関わりによる固体の減少が 世界規模で起こっているようです。 受付嬢による丁寧で淡々とした展示資料の 説明に聞き入っているうちに、自然保護の大切さ がひしひしと伝わってきたのでした。 |
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永田いなか浜独占の小野寺さん。 夜はウミガメの産卵ラッシュの場です。 |
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更に20分ほど走ると、一湊(いっそう)という 小さな漁村に着きました。 布引の滝があります。 |
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ここは、「首折れ鯖」の名前で有名な鯖漁の 盛んなところで、腐りやすいといわれる鯖が この島では刺身で食べられます。 また、鯖の「なまり節」は酒の肴に最適だそうです。 漁村の外れの波打ち際あたりに、幕末動乱の 最中に罪を得て沖永良部島に島送りになった 西郷隆盛が、風待ちのために寄港した ことを記した碑がありました。 |
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島内観光の最終地は、宮之浦。フェリーの 発着港が有るために島内で一番大きい集落 です。 永田いなか浜、一湊、宮之浦の間には食堂 らしきものは一切無し。 いささか腹が減ってきたので、「ふるさと市場」 の食堂に飛び込みました。 島は暢気なもので、食事が出るのは注文後 30分とのこと。 ここは我々も覚悟を決めて、ふるさと市場で みやげ物などを物色したり屋久島の資料を 眺めたりして、ゆっくりした時の流れを楽しむ ことにしました。 |
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昼食の後、向かいの松林で一枚。 その後レンタカーで空港近くのセルフ ガソリンスタンドに行き給油。 本土は160円/Lですがここではなんと 181円/Lでした! |
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いよいよ島へ別れの時が来ました。 屋久島空港の小さな待合室で、 クマさん会縁起物の「焼酎で乾杯」を行い、 (大川湧水で水割り) 楽しかった(ギックリ腰に襲われた小生に とってはつらかった)登山行を締めくくったの であります。 4日間の歩行 1日目:白谷雲水峡 17,314歩 2日目:宮之浦岳 29,259歩 3日目:縄文杉 39,738歩 4日目:西部林道 他 12,238歩 -------------------------- 合計 98,549歩 ほぼ10万歩の屋久島ツアーでした。 |
ハプニングも多々あり、屋久島の杉も雨も水も(トビウオも)味わい尽くして話題満載。
(実は今回ホームページに記載してないのもあります。今年の忘年会ネタ?)
16:00 屋久島空港離陸。 鹿児島経由で 19:20 予定通りに東京へ生還を果たしました。
お疲れ様でした・・・・
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