08.04.26 日光ハイク二日目

二日目(4月26日)
本日は奥白根山に登る計画である。朝4時半に起き外を眺めたら、ガスが立ち込めていた。
早速テレビの天気予報を確認すると朝鮮半島には寒気団が張出し、西から東の崩れ、
日光付近は曇りところにより雷雨と言っている。鵜飼さんは白根山から雪の少ない
男体山に切り替えようと提案した。能勢さん、吉松さんも起きだして皆で相談、
今朝の6:30に菅沼までのタクシーは呼んでおり、どうするか早く決断する必要がある。
天候ばかりでなく、金精峠への車の開通は昨日からでこのルートでの白根山登山の
トレールが出来ていない、また男体山の開山は5月5日からでこれもまだ登山者が少ないことも考え、
更に本日ばかりでなく、明日の天候も曇り雨の予報であり、今回は白根山、
男体山は断念し、本日の宿泊を急遽キャンセルし、呼んでいたタクシーで
日光駅まで下山し駅前の「鳴虫山(1110m)」に登って帰ろう。で意見が一致した。
宿のおかみさんが言うには、この湯元あたりでガスが出るのは珍しいとのことであった。
6時に朝食を取り、タクシーで日光駅に向かった。
途中のいろは坂では小雨模様で昨日よりもガスが濃く、市内に下りてもガスで視通しは悪い。
鳴虫山の登山口までタクシーで乗りつけた。市内近くなると満開の桜並木があり、
日光周辺はこの時期が桜の見頃のようだ。タクシーの運ちゃんが言うには、鳴虫山は
今ヤシオツツジが満開で見頃でしょうと喜ばせてくれた。

登山口の案内板によればアカヤシオ、シロヤシオ、
トウゴクミツバ、ヤマツツジが4月中旬から5月下旬に
かけて見られるらしい。
昨日よりも気温は大幅に低く雨具・スパッツを装着し、
7:20写真を撮り、スタートした(標高510m)。
山頂(1103m)まで標高差600mで約2時間の登りである。
太い杉や檜の樹林帯の登山道は枯葉が堆積して、
フカフカで快適な登山道である。
昨日と同じく、鵜飼さんを先頭に能勢さん、吉松さん、
熊本の順で登り始める。
10分程登るとヤマツツジが芽吹いてきたところで、
まだ硬い蕾であり、アカヤシオは一、二本の咲いて
いる木がある程度で満開には程遠かった。
ガスに霞んではいるが、遠く今市市街が見渡せ展望は
良い。しかし日光の方面は全く霞んで見えない。
下向きに白い花をつけた、というより、花がぶら下がって
いる表現の方が似合う枝が張り出ていたが、全員名前を
知らなかった。
鬱蒼とした杉・檜の樹林帯が暫く続き、雨具を着ている
ため背中は汗で湿ってきた。
30分ほど登ると太い杉や檜に代わり、細い杉の木と足元は
クマザサの道に変わり傾斜がきつくなる。
登りきると最初のピーク842mの神主山(コウノスヤマ)
に着いた(7:50)。
ガスがなければ、男体山、女峰山は日光市街が見渡せる
展望らしいが今日は全くだめである。
高度を上げるにつれてガスも濃くなり見通しは更に悪く
なり、ただヒタスラ枯葉の堆積した登山道を黙々と下を
見ながら登るだけである。
しかし良く視るとカタクリの葉が多くなり一輪、二輪
咲き始めていた。
更に30分ほど登ると右手北側一面に、薄いピンク色の
アカヤシオが満開になっており濃いガスを通してで、
写真にはその良さが到底写し出せない。
アカヤシオの木は背丈が高く、花弁も大きい。
ブナの木の根が張った急な登山道に代わり歩きにくくなる。
右手北側は満開のヤシオツツジ、左手南側は鬱蒼とした
檜林で、道幅の狭い馬の背の尾根歩きとなる。
根の大きく張り出た登山道は続き、幾つかのピークを
乗り越えて約2時間で1103mの鳴虫山山頂に到達した
(9:30)。
周囲は満開のアカヤシオに囲まれた展望台があるが
濃いガスで全く展望はない。
晴れていれば男体山、日光市街が良く見えるらしい。
気温が相当に低く指先が冷たく痺れてきそうで,恐らく
5〜6度の気温かもしれない。
寒さで長い時間休憩は出来ず、写真を撮って早々に
下山に入った。イキナリ急なガッシリした階段を下る。
15分ほど幾つかのピークを登り下りし、1084mの鞍部
「合峰」に出る。
昔の修行場の跡らしい。この辺りも一面にヤシオツツジが
咲いている。
ここから更に勾配も急になり、足元の土は粘土質の様に
滑りやすく、周囲の枝に助けられながら慎重に下る。
30分で925mの独標に着く。
独標は鳴虫山山頂から1.5Km下ったところで、更に下山口の
含満淵(憾満淵:ガンマンブチ)まで1.5kmで丁度中間にあたる。
この回りにもカタクリの花が咲き始めており、後10日も
すれば一面薄紫のカタクリお花で染められるであろう。
独標から40分で一気に東電発電所まで下った。
無事下山しホット一息し、下山口の案内板の前で写真を
一枚撮る。






ここから日光宇都宮道路に沿って北方向に20分程あるくと、
市営日光和の代温泉「やしおの湯」があり、12時丁度に
到着した。
市外者は\500であるが、65歳以上はシニアー料金で\300-と
安い。吉松さん以外の3名はシニアー料金の対象者のため
\300でお世話になった。
時間が早いせいか土曜日にも係わらずすいており大広間の
休憩室も1/3しか埋まっていない。早速、浴場へ行き露天風呂
で冷えた体を温めユックリ浸かった。
温泉は透明のつるつるで良く温まる。
湯上りに生ビールのジョッキを空けて、13:14のバスで
東武日光駅に向かった。
先ず、帰りの特急を確保、特急で東武浅草までは14:24発の
チケットを確保。¥2720−、来る時より何故か\100高い、
土日の料金は高いのか? 
直ぐ20分後にJR連結の新宿行き特急があり、小田急沿線の
吉松さん、能勢さんは変えようと思ったが値段が\3900と
1200円も高くやめた。

今回は初期の白根山、男体山は登ることが出来なかったが、
再度無雪期にチャレンジしよう。




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