08.04.05(土)大山
大山の登山口 秦野駅(小田急)7:45に集合したのは川島さん、高橋雄さん、昨夜急遽参加を
決めた今年初めての竹内さん、そしてクマさん会発足当初(96年、97年)から参加した達林さん
が復帰参加、と熊本の5名となった。川島さん、雄さんは03年9月依頼の大山であるが、
前回は雨の為、山頂直下で下ったため山頂を踏んでおらず、今回はリベンジの挑戦である。
http://wantapage.web.fc2.com/kumasan/2003nen/ooyama/ooyama.htm

ヤビツ峠行の満員バスを見送り、我々は蓑毛から歩くことにし、ガラガラの蓑毛行バスに乗り込む。

マップ、スケジュールはこちら

約15分で蓑毛到着(標高310m)。
バス停にはトイレがあり身支度を整え、
出発の写真を撮って(8:20)、春岳沢に
沿って暫く舗装された道路を進む。
路端には枝垂れサクラ、薄青のタチツボ
スミレ、白いシャガ、黄色いミツマタ、青い
ハナダイコン等が目を楽しませてくれる。
平坦な登りを暫く進むと常夜燈と刻まれた
大きな石灯籠があり、その下には「山蛭に
注意」と書き添えた立札がある。
そこを左に折れ、舗装から砂利路に変わり
高い杉林に入る。
花粉症の高橋(雄)さん、竹内さんは早速
マスク・マンに変身して杉花粉を対策する。
歩き始めてから20分で秦野盆地全国
百名水の湧水地に着く(8:40)。
沢を渡ると本格的な山道となり、道幅も狭く
なり勾配も急になる。
暫く登ると路端にマムシ草が現れ、
川島さん、達林さんは本当にマムシが
現れたかとビックリ!

ジグザグの登山道で高度を稼ぎ、路肩が
崩れた急な登りのところは鎖が整備されて
いる。
左の山肌の上方にガードレールが見え
出し始めるとヤビツ峠は近く、もう一分張りで
標高760mの峠に着く(9:40)。
450mの標高差を稼いだことになり、ここの
ベンチで最初の休憩を取る。
バスでヤビツ峠まで来た登山客が次から
次へと登って行く。
我々も10分ほど休み、大山山頂へ向けて
他のGPに相前後し「イタツミ尾根」を登り
始める。
次第に傾斜が増し急となり喘ぎながら岩場
を登り、もう全身が汗でビッショリになる。

雄さんの携帯が鳴った。今日、日向山〜
飯山温泉の花見温泉で近くに来ている
堀さんからの電話だった。
左手に丹沢の二の塔、三の塔の尾根が
見え、良く見ると三の塔の山頂近くには
残雪が残っていた。
標高900mを過ぎたころから、久し振りの
山登りである達林さんの足が重くなり
ペースダウン、しかし止まらずマイペース
で一歩一歩足を進めている。
暫く登って振り返ると塔が岳の尾根左に
富士山が大きく見えた。
気温が上がったために薄モヤを通しており
写真ではハッキリ映らないかも知れない。
富士を見、爽やかな風で息を吹き返して
更に登る。
川島さんが快調で先頭を引っ張る。
急斜面を九十九折で喘ぎながらユックリ
登り続けやがて阿夫利神社下社からの
登りとの合流点(分岐)に到着した。
03年では川島さん、雄さんは雨のため
山頂まであと200mを残し、残念ながら
下社へ下った地点である。
これから先が未踏の地で、川島さんは益々
元気で、先頭を守り、皆を引っ張る。
しかし此処からは更に勾配が急となり、
大きな石を乗り越えて登る。
5分ほど頑張ると鳥居が上方に見え、
元気を振り絞り更に登る。
青く変色した銅製の鳥居を潜れば後5分で
阿夫利神社本社に着く(11:20標高1251m)。
右から山頂を回り込むと奥の院があり、
全員安全祈願のお参りをする。
丁度3時間で蓑毛から標高差約1000m
(940m)、5kmの登りを稼いだ、良く登って
きた。
山頂からは、相模平野が眼下に広がり
その先に、相模湾、三浦半島が一望出来、
三浦半島の先には伊豆半島の山並
(天城山)が覗ける。
気温が低ければ、大島を初めとして伊豆
七島が眺められるであろう。
空いていたテーブルを占有して昼食に
入った。
約40分、各々好みの梅酒、焼酎、ビールを
飲みながら、ユックリと昼食を取り、山頂の
標識を囲んで登頂の記念写真を撮り下りに
入る(12:00)。
下りのコースは山頂から不動尻、広沢寺を
経由して七沢温泉のルートを選択する。
山頂から七沢温泉まで約8Kmの長い距離
である。
最初は見晴台に向かって下り始める。
急な階段状の下りが延々とイヤになるくらい
続き、10分程で、不動尻と見晴台への分岐
に着き、我々は左側の不動尻へのルートを
取る。
更に急な階段状の下りが続き、膝がガグ
ガクになる。
更に20分程、我慢、我慢が続き、注意
しながら下るとやっと階段は終わり尾根歩き
となる。
この尾根の両側の斜面の土砂が崩落し
幅30センチ程のヤセ尾根となり道幅の両側に
鎖でサポートしている。
この崩落したヤセ尾根が数箇所あり、
今も崩落が続いており、その内にこの
コースは危険で登山ルートから消える
かもしれない。
尾根からは厚木市内が見渡せ、七沢温泉
近くのリハビリセンターに白いビルが見える
が、かなり遠方にあり、あそこまで、下って
行くのかと思うとウンザリする。
下りも標高差850m程あり、気が遠くなる。
兎に角、不動尻までが勝負で、浮石を
踏まぬように注意しながら急な斜面を下る。
途中、満開に咲いた馬酔木や、キブシ、
石楠花の葉に似た木に咲いた薄い黄色の
花が疲れを癒す。
標高差800mを下ったところで下方に沢の
流れが見えてきた。

不動尻が近いようだ。5分ほど下り、
ミツマタの群生地、そこが不動尻で
あった(14:15)。
ミツマタの写真を撮りながら、ノンビリ
休息し、急下りの疲れを取った。
此処からは舗装された林道で、山ノ神沢に
沿って下る。
下界に降りるとサクラの花が満開で出迎え
てくれ、キブシや山さくら、ヤマブキ、
サンシュユ、その他、名前の知らない花が
多数あり、早春の息吹を肌で感じる。

マムシグサの珍しいカップルにも遭遇した。
トンネルを抜け、里村が近づくと桃の花、
木蓮が赤白の花を満開に咲かせており、
飽きることがない。
やがて満開のサクラに囲まれた広沢寺が
現れ、沿道にはサクラ並木、鮮やかな黄色
の水仙と綺麗である。
川向こうに七沢温泉の源泉(6年前に600m
掘った)の鉄塔が見え、その向こうに目指す
七沢温泉「七沢荘」があった(15:30着)。
以前に何度か来たことがあるが数年前に
改装したらしい(日帰入浴¥1000/4H)。
以前は、無料だった休憩大広間が
¥500/人取られた。
温泉は数個の岩風呂風の露天風呂で、
源泉掛け流しのツルツルな温泉である。
入浴後、休憩広間で缶ビール、日本酒、
焼酎でノンビリ疲れを癒し、
7:30温泉を出て18:08のバスで本厚木の
駅に向かう。
川島さん、竹内さん、雄さん、達林さんの
4人は最後の仕上げで、駅近くの居酒屋へ
熊本はお先に失礼と電車に乗り込みました。
今日は蓑毛―七沢温泉:13Km、登り標高差940m、下り標高差900m、歩行数3万3千歩
と日帰り温泉としては非常に密度が濃く、また、早春の花々や木々が目を楽しませてくれた
ハイキングとなりました。

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休憩室からの眺めはなかなか良く、
眼下の庭には芝桜も咲いていた。

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シャガ

ハナダイコン

ミツマタ

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馬酔木

キブシ

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サンシュユ

マムシグサ

モクレン

ハナモモとサクラ

エニシダ

ミツバツツジ

富士山