08.01.19 入笠山
7:00新宿駅の上空は薄雲が張っているが更に上は青空で何とか今日の天候は期待出来そう
と期待が膨らむ。あずさ3号を待っているいだ本を読んでいたが、寒く指先は痺れ痛くなってきた。
日の出の頃が、一番気温が低い。特急あずさのホームがいつの間にか、5,6番ホームから9,10番
ホーム変更になり、便利になった。ホームにはスノボーを抱えた若いGpが幾つも列をなしている。
千葉始発のあずさ3号は定刻の7:30に新宿を発車した。
大月までの1時間は殆ど雪がなく、変化のない風景であり、笹子トンネルを抜け勝沼ブドウ郷に入ると、
真っ白に冠雪した南アルプスの山並みが広がり風景が一変する。
御坂山塊の峰から富士山の頭がクッキリ浮び上がっている。甲府に近づくに従い、鳳凰三山、
甲斐駒ケ岳が大きくなる。
昨年登った念願の鳳凰山 地蔵岳の
オリベスクの三角突起がハッキリ見えるが
周囲には殆ど雪がなく、甲斐駒ケ岳も荒々
しい地肌が出て、今年は雪が非常に少ない
ようである。
八ヶ岳も、全く雲を被らず青空に輝いている。
9:43富士見駅に到着。
本日のメンバー、高橋雄さん、吉松さん、
能勢さんと熊本の4名が全員集合した。
富士見高原パノラマスキー場への無料
送迎バスに乗り、ほぼ満席で10:00に
スキー場へ向かい出発。
甲斐駒ケ岳

白い頭は
北岳

地蔵岳

地蔵岳
オベリスク

八ヶ岳

バスから見る入笠山は雪が殆ど見えず、
ゲレンデだけが白くなっていた。
折角、雪山に来て雪がないのではと
吉松さんが嘆く。
20分でバスはスキー場に到着しゴンドラ
往復券(\1600)を購入。
振り返れば八ヶ岳、蓼科山、霧が峰(車山)
が広がり、この展望があるから楽しみにこの
入笠山には毎年、何遍も足を運んでいる。
何と、今回でクマさん会として17回目の
チャレンジである。
早速、ゲレンデを背景に最初の写真を撮り、
ゴンドラ乗場に向かう。ゲレンデの雪は
人口雪かも知れないが、サラサラの上質な
雪質である。ゴンドラは待つこともなく乗れ、
中腹までくると富士山、次に甲斐駒ヶ岳の
山頂が見えてくる。
10分で一気に標高800mを稼ぎ、山頂駅
約1800mの地点まで上がった。
ここでスパッツ、アイゼンを装着し、登山の
準備に入る。
能勢さんは久し振りのアイゼンで装着に
悪戦苦闘。

めざす入笠山

八ヶ岳

準備を整えたところで八ヶ岳をバックに
記念写真を撮る。
山頂駅付近の積雪はやく30センチ程度
であるが、硬く締まり表面は凍っている。
アイゼンの歯がガシガシと食い込み、
気持ちが良い。
10分ほど足慣らしに林道を歩き、昨年の夏、
通った湿原への林間コースへ入る。
5分ほどで、湿原への急な下りで
標高60m程降りる。
湿原を縦断し、山彦山荘の前に出る。
入笠山頂(1995m)まで約250mの標高差
を登ることになる。
山彦山荘から登山口のマナスル山荘前
までは再び林間コースを取り、約20分の
雪上歩行である。
通常、雄さんは一番シンガリで最後の人を
サポートするが、今日のメンバーは強健揃い
で、雄さんが先頭に立ちリードする。
いつものペースよりも多少早めである。
11:20マナスル山荘前の登山口についた。
山頂までの約40分の急登を相変わらず、
先頭の雄さんが引っ張る。
女性4人パーティーに抜きつ抜かれつしながら
高度を上げる。
12:00に山頂に到着した。
冬の山頂は強風が吹き荒れるのが常であるが、今日は殆ど無い部類に入る。
恐らくマイナス10度近い気温と思われ、指先は痺れ、多少の風でも寒く感じる。
逆光にはなるが富士山、甲斐駒ケ岳、奥秩父の金峰、瑞牆、そして真正面に八ヶ岳、
北横岳、蓼科山、霧が峰が見えその先の北アルプスは残念ながら雲の中で見ることは出来ない。
唯一一番端の乗倉岳が真っ白に見えるだけだ。
その左に木曽御嶽山、木曽駒ケ岳、空木岳の中央アルプスの山並みが真っ白に連なって見える。
この360度の展望がこたえられない。いつまで見ていても飽きることはない。

西

中央アルプス

木曽御嶽山

乗鞍岳

北アルプス方面

車山

蓼科山

八ケ岳

金峰山

富士山

甲斐駒ケ岳

千丈ケ岳

富士山望遠

八ケ岳

中央アルプス

木曽御嶽山

登頂の記念写真を、八ヶ岳をバックと
中央アルプスをバックの2枚撮り、

八ケ岳

八ヶ岳を正面に見る風除けの場所で昼食
とする。

風がないと陽射しが暖かく、眠くなるほどだ。
湯を沸かしカップラーメンで暖をとり、ノンビリ
昼食と雄さん恒例のホット焼酎を、今日は
約1合と大目の量を飲みユックリ景色を楽しむ。

←マユミの枯れ実と八ケ岳

下山は同じ岩場迂回コースで、夏場は
30分の下りを特急列車並みの10分で
走り降りた。
雪山登山はこれが出来るから楽しく、
アイゼンのお陰である。
山頂駅まで戻り、アイゼンを解きゴンドラで
下りの人となる。
スキー場から日帰り温泉
ゆーとろん水神の湯
までは徒歩15分で到着(14:00)。
露天風呂、釜風呂で、ゆっくり源泉100%
掛け流しの湯で疲れを、取り汗を流す。
広間も空いており、のんびり休憩した。
帰りは「あずさ26号」(富士見15.59発)の
自由席を確保し、焼酎とウイスキーで
これからの登山計画にあすこも行きたい、
ここも行きたいと花を咲かせながら帰路に
つきました。
天候の良さに恵まれ、360度雪景色の展望を楽しみました。

次回は2月2日(土)「陽だまりハイク」(長瀞 宝登山)で山頂が真黄色に染める蝋梅を見に行きます。
初心者向けのピクニック感覚で参加ください。
詳細は追って連絡。

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