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07.10.21 谷川岳 岩壁ウオッチング
20日(土)が山は荒天の情報で21日(日)に一日順延して決行した。
今回は谷川岳の山登りでなく、麓から魔の岩壁、マチガ沢、一の倉沢、幽の沢を
下から仰ぎ見ようという計画である。
参加者は能勢さん夫妻、川島さん、根岸さん、時任さん、山田さん、高橋雄さんと熊本の
8名が特急「水上1号」に乗り、水上に9:41に着いた。
バスは満席のため、2台のタクシーに分乗して谷川岳ロープウエー乗場に向かう。
途中土合駅近くに、かの有名な川端康成「トンネルを抜けると雪国であった」(雪国)
の清水トンネルの入口を見なら登りに入り25分で着いた。しかし、駐車場には観光バス、
車が埋め尽くし、天神平までのロープウエーは長蛇の列で40分待ちであった。
我々は天神平の紅葉は後回しにして、岩壁の遊歩道コースを先にした。
この遊歩道の最初は舗装してあるがブナ林とどんぐりの木で鬱蒼とした細い道であるが、
なんと「国道291号」であった。
歩き始めると薄紫色の紫式部の花が咲き、
黄葉したブナの木の間に真っ赤に紅葉
したモミジの木が一本鮮やかに輝いて
いる。

ムラサキシキブ

記念写真を撮ってスタートする。
道路には大きなドングリに実が所狭しと、
一面を覆い無残にも登山靴で踏まれている。
谷川岳と湯檜曽河を挟んだ反対側には
朝日岳(1945m)、笠が岳(1851m)、
白毛門(1720m)の山並みが真っ赤に紅葉
しており、この遊歩道からの眺めが抜群に
良い。
谷川岳へ登る西黒尾根ルートの登山口を
越え30分ほど歩くと、最初の岩壁
「マチガ沢」に着く。
山頂付近にはガスが掛かっておりトマの耳、
オキの耳は見えない。
写真を撮って先に進む。
途中マユミの実がはじけ赤紫の花が満開
に綺麗に咲いていた。

東尾根を大きく回りこみ、山側はブナ林が
遮り見えないが、湯檜曽川側は白毛門の
紅葉に陽が射して鮮やかである。
30分で、こんどは「一の倉沢」の勇壮な
岩壁が、左側に谷川岳山頂オキの耳
(1977m)、右側の頂点は一の倉岳
(1974m)で、その間に岩壁がパノラマに
広がり、数多くのクライマーの命を飲み
込んだ衝立岩が正面にあり圧倒される。
4年前に来たときは岩沢の窪みに万年雪を
抱えていたが、今年の暖冬で、とうとう
万年雪まで溶けてしまった。

2003年10月11日

遊歩道付近の山肌にはモミジの赤が
多くなり紅葉が楽しめる。

遭難者のプレート碑が数多く張られて
おり冥福を祈りたい。
次は同じく25分ほどで「幽の沢」に着く。
一の倉沢を見た後では、規模の大きさ
から余り大きな感動はないが、
丁度12時でこの大きな石の重なりあった
沢で昼食とした。
戻りは同じコースを辿り、ロープウエー
乗場まで行く計画であったが、登山らしい
山道を歩きたいと意見がでて、マチガ沢
から湯檜曽川に下るコースを取った。
ところが、下り始めると道は狭く、急な傾斜
の滑りやすい登山道の連続で、
「こんなはずでは?」と思っても、もう後戻り
は出来ない。
標高差100mくらいを注意しながら何とか
下り切った。
石ころがごろごろしている沢を幾つか
横断し、
湯檜曽川沿いの遊歩道(新道)
には満開に開いたマユミの木が群生
していた。
結局下った分、こんどは登る(100m差)
ことになり、横倒しになった大きな木を
乗り越え大汗をかきながらマチガ沢の
出会いに戻った。
ここからは往路のコースをローウウエー
乗場まで戻った。(14:00)
ロープウエーの登りの待ち時間は少なく
なったが、下りの待ち時間が約1時間と
聞いて、今回は天神平の紅葉は断念し、
タクシーを呼んで温泉に向かうことにした。

タクシーの待合室は古いゴンドラを利用。
これでロープウエーに乗った気分。
谷川岳登山の帰りは、いつも日帰温泉
「湯テルメ谷川」が定番となっているが、
混んでいることが予想される為、ホテル
の温泉で入浴することにした。
朝、タクシーで来るときにからチェックして
いた湯檜曽川沿いの「ホテル湯の陣」に
行ってみた。(\980-)
これが大正解で、大きな内湯と露天風呂
があり、洗い場も広く、兎に角、空いて
いるので、ノンビリ湯に疲れるのが良い。
また休憩場所も広く静かで申し分なかった。
更に館内にある自販機は缶ビールも
市中の価格と同じで良心的であった。
1時間ほど入浴休憩し、水上駅に戻り、
ガラ空きの特急「水上6号」自由席を8名
占領し、大宮まで恒例の宴会列車が続き、
大宮で雄さんと別れ、能勢夫妻、川島さん
は赤羽で下車し帰路につきました。
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