07.09.01 草津白根山
朝6時、東京は濡れるほどではないが、薄い霧雨の中に家を出た。
上野7:20発の草津1号には鎌倉から駆けつけた竹内さんの義姉 真洋さんと二人で
席を確保して出発した。既に道路は雨で濡れており、温泉直行も覚悟する。
赤羽から堀さん、奥様が参加の予定だったが一人、大宮から竹内さんが乗り、今回
の参加者は4名である。
皆さん、お疲れの様子で爆睡に入る、高崎から吾妻線に進路を変え、中之条、郷原
付近にくると、上空に青空が見え始めてきた。何とか今日は、雨は避けられそうで一安心。
9:49に長野原草津口に到着し、急いで
待っているバス(白根火山行)に乗込む。
外は青空が広がっており車窓からは陽
が差し込む。
25分で草津温泉(標高1200m)を経由し
高度を上げ、殺生河原付近はガスに
覆われ更に標高2000mの終点 
白根火山に到着した。
登山の身支度を終え、登山口で写真を
撮り、火口に向かって観光客の後に
従い続いた(11:00)。
周囲はお花畑で、ゴマナ、アキノキリンソウ、
アカツメクサ、ヤマハハコ、オヤマリンドウの
群生地となっており、写真を撮りながら火口
まで20分。
火口には不透明の水色した湯釜である。
ここで、コースを間違えたことが判った。
我々は湯釜ではなく、弓池に沿って、
本白根山へのコースを取るべきであった。

急いで元のバス停に戻ったが、30分近く
ロスってしまった.。
しかし湯釜までのお花畑は十分にロスを
帳消しにする見返りがあった。
湯釜から振り返って正面に見える逢の峰を
越えていかねばならない。
逢の峰への登りは両側にオヤマリンドウの
群生となっており楽しい。
しかし、イキナリの急登で一度の大汗を
かき額から流れ落ちる。
登山道は丸太の階段状になっているが、
土砂が流れ削りおちているため、一段の
段差が大きくシンドイ。
暫く、山から遠ざかっていた真洋さんには
厳しい試練である。
休み休みゆっくりと登る。
振り返れば四阿山が遠くに見える。
更に高度を上げると、早くも赤く色着いた
ナナカマドがチラホラ見え出す。
20分程で、ヤナギランが咲く逢の峰山頂
(2110m)の東屋に着き、
休憩を入れる。
ここからの展望は良い。
逢の峰山頂からは一気に急な下りとなり
本白根山の登山口に向かう。
途中、アキノキリンソウのお花畑となって
おり疲れを癒してくれる。
登り口には本白根山の中腹で、リフトが
あり真洋さんはこれに乗り、男性3人は
登山道を急ぎ足で登る。
15分ほどで、真洋さんに追いつき合流する。
合流点からは本白根山を左に巻くように
フラットな木道の登山道で両側クマ笹と
石楠花の密集した道を10分ほどで、
瓦礫のガレ場が現れ、広い山肌一面が
コマクサの群生地となっている。
9月ではもう無理と諦めていたが、最後の
可憐な姿を残し、我々を迎えてくれた。
次から次とコマクサをカメラで撮らえて
なかなか前に進めない。
この白根山のコマクサ群生地は広い
範囲に咲いており7月8月の見頃は
さぞ壮観であろう。
山頂付近は濃いガスで包まれ見通しは
悪い。
本白根山のピーク(ケルンがある)で昼食
にする(12:30)。
早食いでオニギリを頬張り、遅れを少しでも
取り戻す。
砂礫地帯からアオモリトドマツの登りと
なり樹林帯に入り、暫く緩やかな登山道
を進むと鏡池の表示が出てきたが、全く
姿は見えない。
赤い実を付けたヤブデマリ(?)が多くなり、
更に進むと鏡池の分岐を越えて白根ロープ
ウエー山頂駅へのルートを取る。
途中、左側に大きく切れ込んだところに
山肌に沿って数百mの腐りかけた
木の橋を注意しながら渡る。
鏡池下降点まで一気に下ると、後は平坦
な樹林帯の道を30分ほど歩く、途中、
真っ赤に色づいたナナカマドが何本かあり、
秋の走りを感じる。
13:50、ロープウエー山頂駅に到着し、
8分間 硫黄の匂いが充満する空中遊泳
で山麓駅に着き予定のスケジュールを
取り返した(14:00)。

14:12のバスに乗る予定であったが、
何故か、バスは時間前の14:05に出発し
草津温泉駅に15分で到着。
堀さん、真洋さんが湯畑はまだ見ていない
との事で、温泉に行く前に寄り記念写真を
撮ってから本日の温泉、大滝乃湯へ向かった。
大滝乃湯は勿論、源泉掛け流し
強酸性硫黄泉の日帰り温泉で大きな
露天風呂、内湯、サウナがあり\800-
で人気の温泉である。
ところが、無料休憩の大広間は大混雑で、
有料休憩所を申し込み、ここは誰もいなく
静かに1時間40分ユックリできた。

ユックリ温泉で汗を流し生ビール2杯が
瞬く間に喉へ流し込む。
長野原草津口17:30の普通電車に乗り高崎乗り継ぎで帰路に着きました。

雨に合わず、思いがけなくコマクサの群生に遭遇でき、草津温泉を堪能した一日でした。

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