07.07.07 茅が岳
07が三つ重なる珍しい07.07.07の七夕の日に日本百名山の著者 深田久弥氏終焉の山
茅が岳に行く。梅雨の合間で天候が危ぶまれたが終日曇りの予報で決行した。
塩山から甲府あたりの車窓から全く山の姿が見られない濃いガスで一面覆われている。
韮崎駅に堀さん、八木さん、熊本が9:07到着。何と大粒の雨が激しく降っている。
これでは、温泉に直行しようかと登山の意欲をそがれているところに、
9:20に山田さんが特急で到着した。相変わらずの雨模様であったが、兎に角登山口へ行ってみよう
と意見が一致。
但し、金が岳〜茅が岳のルートを予定して
いたが、急遽、茅が岳〜金が岳の逆コース
に変更した。
雨が降り続くようであれば、少なくとも
茅が岳だけで下山する考えである。
タクシーで茅が岳登山口へ向かう。
十分ほど山に向かって走ると、雨は降って
いない。
しかし、真近かに来ても茅が岳の姿は全く
見えなくガスの中に沈んでいる。
タクシーの運ちゃんに帰りの迎えの場所を
説明、茅が岳の登り口駐車場か、もしくは
金が岳の下山口の「ふれあいの里」になる
と伝えた。
準備体操をして登山口で記念写真を撮り、
山頂を目指し登山スタートした(9:50)。
開拓農家の脇を進むと大きな桑の木が実を
いっぱいつけ、早速、掘さん口に入れる。
甘いの一言で全員食べて見ると、
甘酸っぱく、口や手が赤紫色に変色した。
5分ほど歩くと、左手に深田記念公園の
東屋が見え、ここから右手の林道に入る。
カラマツとアカマツの群生林が延々と続き、
緩やかな登山道だが風は全くなく、
非常に蒸し暑く、20分歩いただけで額から
背中から汗が滝の様に流れ落ちる。
相変わらずの緩やかな林道を40分ほど
登ったところで一回目の休憩を取る(10:30)。
もうシャツからパンツから汗でぐっしょり、
水分補給をタップリ取って暫く薄暗い林道を
登るとやがて林道から細い山道に変わり
涸沢沿いの石ころ道になると傾斜が次第に
きつくなる。
ガスが一面に張り出し視界が悪い。
突然前方に岩壁が現れる。
これが「女岩」である(11:00)。
高さ10m、横幅20mの歪曲した岩盤で、
恐らく女性の骨盤のイメージで名前が
付いたのかもしれない。
兎に角ガスが濃く、フォーカスが合わない
ためシャッターが下りない。
ヤット撮った写真もボケボケである。
岩盤から水が滴り落ち水場となっており
大休止を取る。
女岩から急登となり登山道はタップリと
水分を含んだ泥濘道となり慎重に歩を運ぶ。
再び大汗が流れ出し、メガネが曇る。
両脇の林は大木から小木に変わり若葉の
緑が美しく美味しい空気を一杯吸い込み
ながら急登に耐える。
30分登ったところにマムシグサに外形が
似た黄色の花が二輪咲いていた。
ここで三回目の休憩。

足が重くなった八木さんがバンテリンを
塗りこんでいると、ザックがゴロゴロと滑落。
勢いを増して急斜面落ち、20mほど下に
枯れ木が横たわっていたところでヤット
止まって一安心した。
しかし、財布やペットボトルが飛び出し、
回収に手間取る。
再び急登に取り付き暫く登ると稜線にでる
が、全くガスの中で遠望は利かない。

稜線からコルに出るとそこに
「深田久弥先生終焉」の碑があり、酒好き
だった深田氏らしくワンカップが備えてあった。
周囲をガク紫陽花の花が囲んでいた。
ここから先の稜線は露岩の登山道となり
更に斜面はきつくなる。
ひたすら高度を稼ぐと前方が開け、お花畑に
出るとそこが、茅が岳山頂であった
(1704m:12:20)
山頂にはシモツケソウの中にアヤメが一輪 
可憐に咲いていた。
重い足を辛抱しながら登り切った八木さん、
山田さんお疲れ様でした。
先ずは恒例の梅酒で登頂の乾杯で祝い、
昼食に入る。
山頂は360度の展望であるが濃いガスの
ため、全く真っ白な世界で何も見えない。
01年12月23日に熊本が、金が岳から
茅が岳を登ったときは寒い時期で天候が
良かったため八ヶ岳、鳳凰三山、北岳、
甲斐駒、瑞牆、金峰、富士山と素晴らしい
景観が楽しめたが、今日は残念ながら
白一色でした。
更にガスが濃くなり、遠くでゴロゴロし出し、
雨粒が落ちてきそうになり、金が岳へ
(約60分)のコースは止め、山頂の記念写真
を撮り、登りのルートを折り返す下山とした。

湿った急斜面に注意を払い岩がちな道を
下る。スリップの注意と登りで疲れた足は
重く下山のスピードは上がらない。

八木さんがスリップした。何と登りの休憩時
にザックが転がり落ちたその場所である。
八木さんに取って、ここは鬼門のようである。
女岩まで40分のところ70分かかった。
ここで休止をいれ、ここから登山口の駐車場
までは一気に下りおりた(14:55)。
携帯でタクシーを呼んで待っていたが一向
に現れない。
再度、電話で確認すると、金が岳登山口
「ふるさとの里」で待っているとのことで、
どうも話が通じてなかったようだ。
30分時間をロスしてしまった。
最後の温泉「ゆーぷる韮崎」に着いたのは
16:00で帰りのバス(17:36)まで露天風呂、
低温サウナ、高温サウナで汗を流し、
からからに乾いた喉に冷たいビールで潤し
乾杯。
韮崎駅について1分待ちで慌しく、甲府行普通に乗込み、甲府では特急スーパーあずさに
5分待ちと連絡が極めて効率で、しかもほぼ満席の自由席で何とか近くの席に全員座れ
帰りはウイスキーで一杯やりながら帰路に着きました。

今日の茅が岳は朝の雨で一時は登山を諦めかけましたが、何とか登山中は雨にも会わず
無事登頂を果たしました。皆様お疲れ様でした。
次回は天気の良い時に再チャレンジしましょう。

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八ケ岳

富士山

鳳凰三山

今回は諦めた
金ケ岳山頂