07年 初登山 三つ峠 07.01.08
07年の初頭を飾る初登りは富士山を真近に仰ぎ見ることが出来る「三つ峠」(1785m)にした。
1月8日(月:成人式)は二日前からの超低気圧が通り過ぎ強風と寒波が前日まで続いていたが、
スッカリ治まり、無風快晴となった。
7:46高尾駅発の河口湖直通に乗り込んだ
のは、クマさん会メンバー6名。
←高尾駅の天狗
大月を過ぎると車窓の右左交互に富士山
が現れ、青空に山頂付近は雪煙をあげて
いる。

←めざす三つ峠山頂

富士急行は単線のため、所々の駅で待ち
合わせのため数分の停車時間があり、
ホームに出て、暖かい陽射しを浴びながら
準備体操し山登りに備える。
富士吉田駅では正面に富士山が裾野を
広げその大きさと姿の美しさを満喫する。
     ↓
河口湖駅9:35着。
本日の三つ峠登山の我がパーティーは
高橋ブラザースの雄さん、文さん、原田さん、
鵜飼さん、堀さん、竹内さん、吉松さん、熊本
に紅一点の田形さんが集まり総勢9名の
大パーティーとなった。

2台のタクシーに分乗し、三つ峠登山口へ
向かう。
御坂峠へ向かう分岐から山登りとなり、
路面は凍結しスピードは出せず、
時速20Km、30kmでスリップしないように
ユックリ走り予定の倍以上時間を要し、
ヤット登山口のバス停に到着した(10:15)。
タクシーを降りるとカチカチ、ツルツルに凍結
した林道に早速、アイゼンを全員装着し、
スタート前の記念写真を撮る。
鵜飼さんを先頭に9名が一列縦隊となって
凍結した登山道にアイゼンのグサッ、グサッ
と歯を食い込ませながら雪山登山のスタート
を切った。
風がなく暖かいため、直ぐに汗を滲ませ
ながら黙々と歩き、山小屋のジープで掘ら
れた深い轍の跡を踏みしめ高度を稼ぐ。
河口と反対方向の北側から三つ峠山頂を
目指し、30分ほど登ると、右手方向に
南アルプスの稜線が真っ白にした山並み
が見え始め、此処で一息いれる。
三つ峠

南アルプス

積雪は20センチ,30センチと深くなり登りも
きつくなる。
更に30分ほど登ると「四季楽園」への分岐に
出、我々は三つ峠山荘への右ルートを取る。
やがて前方に山荘が見え始め、勾配も急に
なる。
最後の急登を登り詰めると富士山の雄姿が
前面に大きく現れ、山道に入って初めての
対面であり感激も格別である(12:10)。

山頂付近には雲が掛かり始めているが、
太陽は真上にあり、逆光で雪面が輝いている。
山頂まで後上り10分程だが、
「腹が減っては戦が出来ぬ」と昼食にし、
腹ごしらえ&休憩タイムにする。
バーナーで湯を沸かしている間に、梅酒で
乾杯!
指先は冷たく、痺れているが風がなく、
暖かい陽射しを浴びながら9名の昼食会が
始まり、各々ラーメン、おにぎりを頬張る。
昼食後は荷物を置き、山頂まで身軽に
なって往復する。

三つ峠山頂

富士山

富士山の山頂は雲で覆われてしまったが、
登頂の証拠写真を撮る。

←南向き逆光

←北向き順光

参考リンク:
三つ峠山頂からの360度パノラマ
2004年11月27日高橋(雄)撮影

山頂は無風で、快晴に恵まれたが、遠くの
山々は霞がかかっていまひとつ。
条件がいい時のパノラマは以下を参照。

下りは木無山、母の白滝コースを我々は
選んだが、この積雪期にこのコースを下る
のは少数派らしく、歩いた足跡が残って
いない。
この2,3日の積雪で登山道は埋まって
しまった。膝まである深い新雪のラッセル
が始まる。
吹きだまりは60センチほどの積雪にもなり、
先頭の道造りは大変な作業である。
登りと同じ鵜飼さんが先頭を受け持つ。
先行していた年配女性の二人パーティー
が、我々の後に付き一緒に下り、20分程、
ラッセルを続けていると、この新雪を脱兎の
ごとく駆け足で降りてくる若い外人があり、
何とも無謀な降り方をするものだと思って
いたが、お陰で彼らがラッセルを行ってくれ
我々としては大助かりであった。
1時間30分、急な深雪の下りが続き母の
白滝への細い山道に入る。
積雪量は10センチ程度になったが、表面
が凍結しており寧ろ、滑らないように注意が
必要である。
更に細い道を下ると沢に出て、雪解け水で
勢いよく流れ目指す「母の白滝」が近くなった
ことを思わせる。
急な鉄階段を下りるとそこが「母の白滝」で
あった。
最初に現れた滝は殆ど凍結してなく、2年前
(05年12月12日)は前面結氷してその見事さ
に圧倒されたが、今年の暖冬で一部にツララ
がある程度であった。
更にその下にある滝はこの滝の姿も美しく、
部分的ではあるが結氷しておりこれもまた
風情があって中々良かった。
記念写真を撮る。
20分程下ると民家と舗装路が現れ、
ここでアイゼンを解いた(15:35)。
数分で大きな杉の大木が何本もある
浅間神社にでる(16:00)。
今日の温泉は「温泉寺」にする。雄さんが
割引券を持参してくれ\800-で入れる。
早速、携帯でタクシーを頼み駆けつける。
露天風呂、サウナで冷えた体を温め、
また汗を流し、当初予定の列車を1時間
遅らして大広間で生ビールによる新年会
となる。
17:49河口湖発で大月に戻り、大月から6名
は18:32の特急あずさで、3名は普通で高尾へ
と解散となりました。
この時期にしては風がなしで暖かく富士山さんも拝め、雪山歩きを堪能した一日で、
07年度山登りも順調な滑り出しとなりました。
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(地図、スケジュールは最後にあります)

【集合】 07年1月8日(月:祝日) 河口湖駅 9:40
【往路アクセス】高尾7:46=(河口湖直通)=9:35河口湖
  進行方向、前から3輌目までに乗ってください。後方車輌は
  大月止まりです。
 
タクシーで三つ峠登山口まで入り、山頂まで2時間の登りです。
新春の富士山を真近で仰ぎ、山頂で昼食後、
下りは「木無山」から「母の白滝」コース。
登り下りで休憩込みで5時間程度の歩行時間です。
帰りは河口湖駅近くの「温泉寺」で入浴。4時ごろには温泉に入ります。

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スケジュール