06年9月16日 谷川岳

地図は「カシミール」五万分の一より

集合:東京駅 上越新幹線ホーム 2号車あたり 7:00     
東京駅7:08=(とき305号)=7:33大宮=8:26上毛高原     
上毛高原8:36−(バス:谷川ロープウエー行)ー9:20谷川ロープウエー 駅
【行程】    9:40谷川ロープウエー駅ー(ロープウエー)−天神平ー(リフト)−天神峠    
  天神峠10:00〜〜(25)〜〜10:25天神平の分岐〜〜(40)〜〜
  11:05    熊穴沢の頭(10)11:15〜〜(85)〜〜12:40肩の小屋(昼食:25)13:05
  〜〜(10)〜〜13:15山頂トマの耳(1963m:5)13:20〜〜(10) 〜〜
  13:30山頂オキの耳(1974m:5)13:35〜〜(10)〜〜13:45肩の小屋 〜〜
  (65)〜〜14:50熊穴沢の頭(10)15:00〜〜(40)〜〜15: 40分岐〜〜
  (30)〜〜16:10天神平ー(ロープウエー)−16:30谷川ロープウエー 山麓駅
  山麓駅から    16:40ー(タクシー)ー17:10「谷川温泉湯テルメ」 へ
      50分ほど入浴休憩  18:00ー(タクシー)ー18:25上毛高原駅   
  上毛高原駅18:42=(MAXとき) =20:00東京
今回はクマさん会では7回目の谷川岳登山である。
ビギナーに近いメンバーがいることを考え、時間的に余裕を持たせるため上越新幹線で
上毛高原まで行くことにした。
東京駅発7:08の「とき305号」で、高橋文さん、竹内さん、山内さん、吉松さん、
八木さんと熊本が乗り、大宮から小野寺さんが乗り込み、今回は7名パーティーの
谷川岳天神尾根ルートの登山となった。
8:26に上毛高原に着き、36分発のバスで谷川岳ロープウエーまで約45分。
ロープウエーは昨年から新しくなりデザイン
も良く、左右の二本ロープで吊り安定感も
抜群で乗り心地が良かった。

20分程で標高1300mの天神平まで一気
に上がる。
天神平に着いたときは霧雨を含む視界10m
ほどの濃霧で、駅舎内で雨具に身を包む。
今日の天気予報は曇りであったが、やはり
標高の高い山ではしかたない。
全員覚悟を決め、雨具に身を固めたところで、
スタートの記念写真を一枚。
次は、リフトで更に200m程上がる。
視界10mでは次のリフト(5m後ろ)に
乗っている人の写真もハッキリ写らないほど。
ゲレンデにはトリカブトの群生を山内さんが
発見。
1500mの天神峠が今回谷川岳登山の
スタート地点である。
快晴なら双子峰の谷川岳山頂から朝日岳、
白毛門、尾瀬至仏山、武尊山等が一望に
出来るのだが、全部霧の中で、この景色を
みる楽しみは次回に持ち越す。
天神峠からは急な下りが続き、特に岩が
濡れて滑り易い。
20分程慎重に急な下りを降り切ると、天神平
からの分岐に出る。

これから乗る
ロ−プウェー

ここからは木道が続き、平坦なダラダラした
登りを40分ほどで、熊穴沢の頭非難小屋に
着き、最初の休憩とする。
雨具の下はTシャツ一枚であるが、もう蒸し
風呂状態の汗でビッショリ。
ここまでの約1時間は下りと比較的平坦な
ダラダラ登りで足慣らしには良かった。
非難小屋を出るとイキナリの10m岩壁の急登
であるが、手がかり、足がかりはシッカリして
おり、両手、両足を駆使して3点確保で難なく
こなす。
このような急な登りが20分程続くが、まだ
全員余裕があり笑顔が見える。
次は20m岩壁の鎖場が来たが、鎖に
頼らず、3点確保でここもクリアーした。
急登の連続で一息入れる。
視界は30mと多少明るくなり、霧雨は完全
に上がったため、雨具の上着は脱ぎ、
Tシャツ一枚になる。

火照った体に谷から吹き上げる涼風が
気持ち良く、すぐに体が冷え、逆に寒く
ならない前に、行動を開始する。
更に急登の岩場を喘ぎ喘ぎしながら何回か
超え、20分ごとに給水タイムを入れる。
非難小屋から約1時間で広いガレ場の登り
に出る。
晴れていれば肩の小屋、山頂が目の前に
見えるのだが全く見えない。
数年前に比べ、登山道が整備され上り易く
なっている。
12:40肩の小屋に着いた。今まで一度も
中に入ったことはなかったが、
今回は霧雨と風が強く、中で昼食とした。
テーブルが空くのを待って、やっと靴を
脱ぎ、缶ビールと梅酒で乾杯し、
昼食を採りながら休息する。
荷物を小屋に置き、空身で山頂に向かう。
先ずは最初の山頂は南峯のトマの耳
(1963m)。
トマの耳は古来「薬師岳」と言われていた。
北峰のオキの耳(1977m)が昔
「谷川富士」と言われていて、山頂に小祠
がある。
トマの耳で登頂記念写真を撮ったあと、
直ぐ近くの次のオキの耳が全く見えない。
濃霧の中をオキの耳に向かう。
トマの耳、オキの耳を結ぶ線の右側は
谷川岳を「魔の山」と言わしめるマチガ沢、
一の倉沢の1000mに及ぶ垂直の岩壁が
あるが、残念ながら覗くことは出来ない。
肩の小屋まで戻り、下りの準備をする。
雨で濡れて滑りやすい岩壁の急下りは
特に要注意である。
兎に角、小幅に足がかりを求め、三歩先
の足位置の確保を確認しながら
ユックリ降りることである。
登りよりも神経を使い、冷や汗をかきながら
の下りは疲れる、慎重を期していても、
スリップする時はする。
何人かが交互にスリップするが、たいした
ことはなく、何回かの急下りを何とか無事
下りきり、熊穴沢の頭非難小屋に戻りホット
する。
登りより時間がかかり、予定のスケジュール
を30分近くオーバーした。
ここからは木道に従って50分下り、天神平
のロープウエー駅まで戻る。


途中、急な下りに神経を集中する必要も
なくなり、花を見る余裕が出てきた。
注意してみると、紺色のトリカブト、リンドウ
やピンク色の草花などまだ夏や秋の花が
多数咲いていることに気がつく。
花に目を向けた瞬間に八木さんが何回目か
のスリップし、黄色の雨具が真っ黒になって
しまったが、しかし、たいした事もなく良かった。
50分歩いて前方が開けると、ロープウエー
が見え天神平駅が直ぐ目の前にあった。

一同、ホットして、文ちゃんの掛け声で
安心のポーズ。
予定より30分遅れの16:10分に天神平駅に
到着した。
雨具を脱ぎ、ロープウエーに乗り込む。
ほぼ、温泉の時間を使い果たし、温泉抜き
で帰るか、帰り時間を遅らせても温泉に
行くかを全員に確認すると、クマさん会の
皆さんは1名を除いて、温泉に行きたいと
いう事で、全員が温泉に行くことに決定した。
20分で土合口駅に到着(16:30)。
次は最終バス16:57までなく、約30分待ち
となるため、タクシーを2台呼び、日帰温泉
湯テルメ谷川」に向かう。
タクシーの運ちゃんに電車の時刻を確認した
ところ、上毛高原発18:42があり、東京着
20:00でこれに乗れば、交通費は大幅に
アップしてしまうが、当初の計画通りに
帰宅時間に間に合うことが分かりこの案に
決定する。
以前「湯テルメ谷川」に入った時は
アルコール類が館内に一切なく、寂しい
思いをした経験があり、途中酒屋で止めて
もらい、缶ビールを調達する。
50分の入浴休憩時間があり、安心して
温泉に浸かり足の疲れ、精神的緊張を
解きのんびりする。
時間が遅いせいか休憩の大広間も空いて
おり、持ち込んだ缶ビールで乾杯し、
恒例の写真を一枚。
18:00に頼んでおいたタクシーで上毛高原駅
まで20分。
チケットと駅売店でお土産を調達し、
「MAXとき」の一階席に陣取り、例によって
車内宴会が始まり、周囲の目を気にしながら
も、アルコールの臭気を撒き散らしワイワイ
ガヤガヤのいつもの光景で締めくくった
次第です。
終日、濃霧で景色は全くダメでしたが、次回のリベンジを約束して、
何よりも滑る岩登りで全員無事下山できたことが何よりでした。
皆様お疲れ様でした。

クマさん会目次に戻る

トリカブト

リンドウ

参考:天神峠からのパノラマ
2002年7月20日

参考:トマの耳からのパノラマ
2002年7月20日