7月8日(土) 河口湖 黒岳
明け方まで雨、日中曇り、夕方から小雨の河口湖地方の前日天気予報で、黒岳ハイキングを決行した。
高尾発7時46分の直通河口湖行で、鵜飼さん、吉松さん、久し振り参加の中原さん、初参加の八木さん
(根岸さんGpで仕事)、熊本の5名が河口湖駅に9:35に到着。
今日の富士山はガスや雲で全く望めない
であろうと思っていたが、途中の三つ峠駅
を過ぎた辺で、8合目以上が雲の上に出て、
例年より残雪の多い富士山を眺められた。
結果として、本日で唯一富士山が眺め
られたのは残念ながらこの時だけであった。
既に、高橋雄さんが河口湖に到着し、2台
のタクシーを確保してくれていた。
計6名が2台のタクシーに乗り込む。
今回のもう一つの目的である、ラベンダー
の鑑賞である。八木崎公園の方が良く咲い
ているとのことで向かう。
ハーブフェスティバルの真っ最中で、観光
バスが数えないくらい駐車し、すごい人の
波である。
今年は育ちが悪く遅いとの事で、雄さんが
言うにも、例年の満開の時は壮観だが、
今年は寂しいとの事。
その中でも、比較的咲いている場所を
選んで、本日一枚目の記念写真を撮る。
むしろアジサイの方が綺麗に咲いていた。
次に、河口湖大橋で対岸に渡り、大石公園
に向かう。
ここはラベンダーの花から湖越に富士山が
臨める、絶好の場所であるが、花も育ってなく、
ガスで富士山は全く見えず絵にならない。
そこそこにして、再びタクシーに乗り込み、
中沢林道を登ってもらう。

←今年のラベンダーは株も小さく、まばら。

参考:2002年7月6日の大石公園
本来ならこのようにびっしり咲く筈・・

数年前にこのコースを下った記憶があり、
可也、上の方まで、舗装道路があり、
そこまで期待していたが、別荘地の
終わったところで、此処までが限界と
タクシーを降ろされてしまった(標高1100m)。
私の計画が狂い、登山道入口まで舗装
道路を30分以上歩かされる。
これが大誤算の始まり。
山は1500m〜2000m位の低い位置に
雲が張り出しているが真上は青空が
広がり天気は良いが、風がなく、兎に角、
蒸し暑い。
登山道に入るまでに汗を描いている。
登山道に入ると急に道幅が狭く、急な斜面
になり汗が顔一面から滝の様に流れ落ちる。
ピンクの小さな花を密集させた木や白い
何種類かの花が登山道の両脇に咲き、
目を楽しませてくれる。
30分ほど大汗をかいて登ったところで、
一回目の休憩を入れる。
もう汗でシャツからパンツからびしょ濡れ
である。



細い登山道の左手谷側は切れ込んでおり、
道が崩れ、危ない箇所が続き、下を見ながら
歩かないと崩れ落ち危険で、目一杯山側に
足を踏み入れ注意しながら登る。
更に白いオダマキや薄紫のグンナイフウロ
等の野草を見ながら30分ほど登ると尾根道
に出たところが新道峠で見晴らしが良い
(12:00)。
真下に河口湖が広がり景観は良いがガス
と雲の中に富士は隠れて全く姿を現さない。

河口湖

富士山

足和田山

節刀ケ岳

回りにはニッコウキスゲが、今咲き始めた
とこころで鮮やかな黄色が目に滲みる。
此処で昼食にする。キュウリをかじりながら
梅酒で乾杯。
初参加の八木さんには最近恒例になって
いる新人歓迎カップ面を雄さんが振舞う。

ここまで本日は誰にも会うことはなく、
我々のパーティーだけの静かな山登りで
あったが新道峠で初めて夫婦らしき二人
パーティーに会う。
天下茶屋から黒岳を越えてこれから、
節頭が岳、鬼が岳の御坂山塊の縦走
コースだという。すごい健脚である。

我々は写真を撮り、目指す黒岳に向かう。
ゆるい登りの尾根道を20分で破風山の
山頂を超えると、突然一面薄紫のアヤメ
が咲いている群生地にでる。
この辺はオダマキに花が多く咲いており、
ヤマツツジの最後の花をつけた木もある。
見過ごしてしまいそうなりリンドウ峠を過
ぎると、いよいよ最後の黒岳の急登
(標高差200m)に取り付く。
既に蒸し暑い2時間の登りの後の急登は
キツイ。喘ぎ喘ぎ、重い足を引っ張り上げ、
足を踏ん張らないとずり落ちてしまう程の
急斜面である。
下が濡れていたらとても滑って登れないで
あろう。
最後の踏ん張り20分で、本日の最高点 
黒岳(1792m)に何とか到着した。
山頂の標識があるところはブナ林の中で
見通しが悪く、展望台にまで足を伸ばす。
残念ながら一面ガスで全く何も見えない。
一瞬ガスが薄れ河口湖の湖面が見え始めた
が直ぐにガスの中に消えてしまった。

←参考写真:2002年3月16日
黒岳展望台。
これを期待していたのだが・・・

山頂標識まで戻り、記念写真を撮り、
これから御坂峠への下山に入る。
中原さん、八木さんは既に足がパンパンに
張っているという。黒岳山頂からの下りは、
登りよりも岩のゴツゴツした更に急斜面の
下りで、足元に用心しながら降りる。
20分ほどの急斜面を下ると、後は、枯れ
落ち葉の堆積した緩やかな尾根歩きとなり
歩きやすい。しかし、足がパンパンに張って
いる中原さんは思うように足が上がらず、
ユックリペースでしか歩けない。
40分で御坂峠の御坂茶屋(廃屋)に着く
(14:30)。
張り詰めたバンテリンを擦り込み、応急手当
をする。

ここから三つ峠入口まで、さらに40分の
下りが続く。
雄さんがバス停までタクシーの迎えを携帯
で依頼した。
15:10にバス停で待ってもらうことにした。

しかし、御坂峠を10分ほど遅れて14:40に
出発した。
この下りの道はなだらかな九十九折れの
枯れ落ち葉の堆積したクッションの良い非常
に歩き易い登山道で、熊本と鵜飼さんは先行
して飛ばしに飛ばして下り、30分過ぎころから
車の走る音は聞こえるのだが、一向に姿が
現れずタクシー予約の15:10は過ぎた。

飛ばしたが結局、40分予定を5分しか短縮
してなく、15:15の5分遅れでやっとバス停に
着いた。
後続部隊は相当遅れる旨、運ちゃんに伝えたところ、安全に降りるのが第一と快く待ってくれた。
我々に遅れること25分後に疲れ切った顔であったが無事全員下山出来た。
早速タクシーに乗り込み、日帰り温泉
「温泉寺」に向かう。
河口湖周辺登山では我々定番の温泉で
ある。初めての吉松さん、中原さん、八木さん
は温泉寺の豪華な造りにビックリする。
休憩の大広間も空いており、早速、汗だくに
なった体を露天風呂に沈め、疲れを癒す。
汗を流し、着替えサッパリした気分になり渇き
切った喉に、流し込む生ビールは食道に染み
渡り、まさに至福の時を楽しむ。
生ビールを2杯空けて河口湖駅から帰路に着く。
梅雨時にしては雨にあわず、蒸し暑かったがまずまずの天候で、色とりどり花が咲いている黒岳でした。
中原さん、八木さんお疲れ様でした。

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