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1月22日 愛鷹山(越前岳)
東の空がオレンジ色に染まり始めた6:32東京駅を出発し、空には雲ひとつなく、少なくとも午前中は
快晴が望めそうである。
湘南電車で最初に富士山が見えるのは多摩川を渡る時で、大山、丹沢山塊を従えて真っ白に冠雪した
五合目以上を屹立させている。丁度6:50日の出の瞬間に雪肌が赤く輝いた。
大船を越えると裾野まで姿を現す。7:50国府津に着き、御殿場線に乗り込むと原田さんが既におり、
隣の車両には遠山さんが座っている。
高橋文ちゃんが一本遅い電車で慌てて出発間際ギリギリに飛び込んできた。
8:45御殿場到着し、小田急からの高橋雄さん、吉松さんが合流し、本日の愛鷹山登山のメンバー六人が
全員集合した。2台のタクシーに分乗し、十里木高原に向かう。
(予定コースを変更し十里木から越前岳山頂を往復し終始富士山を眺めることにした)
タクシーから文ちゃんが携帯で
元SMOJの長尾さんに電話する。
長尾さんは02年12月に同じ愛鷹山
を登った時に、偶然に山中でお会い
しており、裾野の須山に居を構えて
いるとのことであった。
電話が通じ、登山口まで来ると言う。
約30分で、登山口である十里木の
駐車場に着き(標高860m)、準備を
していると長尾さんが四駆で駆け
つけてくれた。

下山したら長尾邸でお茶でも飲んで
いくように進められ、迎えの予約した
タクシーを即キャンセルし、スタート前
の記念写真を撮って、長尾さんに
見送られ9:45登山開始した。
階段状の登山道は残雪が融けた後、
カチンカチンに凍結しツルツルである。
滑らないように注意しながら15分で
展望台まで登り、ここでアイゼンを
装着する。

展望台からは真正面の雄大な富士山が
迫ってくるような迫力であり、山頂付近
は雪煙が舞っている(強風が吹いて
いるのだろう)。

今日の愛鷹山は風がなく、陽差しが
強く青空の下で気分爽快である。
吉松さんは先週アイゼンを買ったばかり
の雪山初体験である。
凍りついた雪道にザクッ、ザクッと
アイゼンが食い込む感触は何とも
心地良く響き、快適な出だしである。
雪道は約30センチの狭さであるが
シッカリと固まり、足場は良い。
カヤトの見晴らしの良い尾根を25分程
登ると額や背中に汗が滲みでて、
見晴らしベンチに到着し、ここで最初の
休憩を取る。
富士はクッキリと鮮やかさを益し、宝永山
の火口が威容な姿で中腹に大きく口を
開けている。

この付近で積雪は30〜40センチ程度
はありそうだ。
いよいよ登山道は灌木の中に入り
斜面も急になって雪道を外すと膝上
までズポッと入ってしまう。
熊本、原田さん、文ちゃん、遠山さん、
吉松さん、雄さんの隊列で一歩一歩
高度を稼ぐ。
30分ごとに狭い雪道で立ったままで
小休止を入れる。
元気の良い他のパーティーには道を
譲り、我々は焦らずにユックリのマイ
ペースで登る。
40分ほどで勢子辻への分岐に出て
標高1450mまで登ってきた。
既に500mの高度を稼いで、残り
40m登れば山頂であり、一気に
登り詰める(12:05)。

越前岳山頂(1507m)には多数の
登山客で賑わい昼食を採っており
我々のスペースを探すのに苦労
するくらいである。
富士山の左側には真っ白に冠雪した
甲斐駒ケ岳、北岳、白峰三山等の
南アルプスが帯のように連なり、更に
左に目を転じると駿河湾が広がり、
大瀬崎から始まる伊豆半島が先端
までハッキリと見える。
富士の右には丹沢山塊や箱根の
金時、神山が大きく見える。
しばし、この景観を堪能して我々も
昼食の準備に入り全員バーナーに
点火する。
原田さんは飯より先ず日本酒の熱燗
を全員に振る舞い、乾杯。
夫々持参したラーメンを食べて
いるとトレッキングツアーの団体
が到着し、山頂は正に立錐の
余地もない。
我々はこの混雑を避け12:45
下山開始し、登りのコースを折り返す。

箸を忘れた吉松さん 作

一気に中腹の見晴らしベンチまで
降る(13:35)。
午後に入っても上空は青空が広がり
富士山には雲ひとつ被っていない。
雪道の下りは程よいクッションとなり、
膝や腰への負担が軽減され、また
浮石の心配もなく安心して降れるので楽だ。
予定通り出発点の登山口の駐車場
に降りると(14:00)、長尾夫妻が
2台の車で待っていてくれた。
早速、長尾さんが言うところの下屋敷
(十里木高原別荘)にお伺いし、
コーヒーとウイスキー(グレンフィディック)
をご馳走になる。
(長尾さんはシングルモルトしか飲まない
とのこと)。
次に上屋敷(須山の長尾邸本宅)に
寄って、
本日の温泉、「お胎内温泉
に行く(3時以降は¥1000)。
三つの露天風呂及び内風呂の
全てで富士山を眺めながら温泉に
浸かれる素晴らしい景観の温泉である。
無料休憩室も広くお薦の温泉である。
タップリと温泉に浸かり疲れを癒して、
湯上りに缶ビールで乾杯!

16:48発の国府津行きがあるとの
ことで、御殿場駅まで送っていただき、
ここで長尾夫妻とはお別れする。

長尾さん、奥さん大変お世話になり
ありがとうございました。
改札に行くと何と、16:48発は
沼津行で、国府津行きは17:35と
後45分位ある。
「一杯飲んでいこう!」と全員意見が
一致して、駅前の「庄や」に飛び込み
宴会が始まる。

「よかいち」のお湯割りで2回目の乾杯!
原田さん遠山さんは17:35発の
国府津行で先に帰られ、残った高橋
ブラザーズ、吉松、熊本の4人は
17:55発の特急新宿行で、まだ時間が
ありボトルを一本空ける。
勿論、特急の車内でも宴会は続き、
各々持参した焼酎やウイスキー、
ツマミでテーブルにはのりきらない。

文ちゃん曰く  ↓
本日の愛鷹山(越前岳)は終日、富士山を満喫して最高の雪山登山でした。

次回は2月5日(土)北八ヶ岳の北横岳の予定。 

長尾さん
 ↓ 

長尾さんの車

南アルプス

地図ソフト「カシミール」で作成したCG

南アルプス望遠 ↑

駿河湾

伊豆半島

天城山

箱根駒ケ岳・神山

いま登ってきた越前岳山頂

西